ラグマット、ラグカーペット選びに悩んだら!ラグマットおしゃれなコーディネート&基本情報を紹介

2023.01.08 2023.08.14

ラグ選び おしゃれなコーディネート&基本情報を紹介

足元を彩るインテリアアイテムとして人気のラグ。ちょっとしたスペースにラグがあるだけで、部屋の印象が大きく変わります。

季節によって温かさや爽やかさをもたらし、部屋を快適にしてくれるのも魅力です。

今回はラグの基本的な知識をはじめ、ラグ選びの参考となる情報を詳しくお伝えします。自分らしい部屋づくりのヒントとしてご活用ください。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

そもそも「ラグ」とは?

ラグは、一般的に「床の一部に敷いて使う厚手の敷物」を指し、ラグマットとも呼ばれます。部屋のちょっとしたスペースにも使えるラグは、親しみやすいアイテムです。

まずは、ラグのサイズやカーペットとの違いなど、ラグにまつわるあれこれをお伝えします。

ラグマットの一般的なサイズ

ラグ・ラグマットの大きさに明確な決まりはありませんが、主流となっているのが3畳未満のサイズです。1畳の大きさは、基本91cm×182cmで、これよりも小さいものは「マット」と呼ばれることが多いでしょう。そのため、ラグの大きさの目安は、1畳~3畳程度のものと考えると良いでしょう。

なお、一般的なラグのサイズとして、以下が挙げられます。

  • 100×140 cm
  • 140×200 cm
  • 200×200 cm
  • 200×250 cm
ボー・デコールのラグサイズの例
ボー・デコールのラグサイズの例

ラグとカーペットとの違い、ラグカーペットとは?

ラグと似た敷物に、カーペットがあります。カーペット(carpet)は絨毯の英名で、もともとは敷物全体を意味する言葉です。そのため、日本ではラグと同じ意味で使われることが多いかもしれません。ただし、一般的に、ラグよりも大きいサイズの敷物を指すことが多く、部屋に敷き詰めるようにして使われることがほとんどです。

カーペットは、4畳半、6畳、8畳、10畳など大型のものがあり、素材に使われるものはラグと同じです。ラグは単体で使用されることもありますが、部屋全体に敷き込んだカーペットや絨毯の上に重ね使いされることもあります。

どちらかというと、ラグマットは少し小さめのサイズ、ラグカーペットは大き目のラグをイメージする意味で呼ばれているのではないでしょうか。

ただ本来、ラグとカーペットはサイズや使い方の点で、違いがあります。

ラグを敷くメリット

手頃なサイズで使いやすいラグは、インテリアアイテムとしても優秀。そのほか、ラグを敷くことで得られるメリットを見てみましょう。

インテリアのポイントとなる

ハグみじゅうたん てざわりCOLLECTION ER6178

ラグは、インテリアのポイントとして、部屋の印象を変えるアイテムです。床は部屋の中で広い面積を占めるため、ラグを敷くことで視覚的な変化をもたらします。家具の下に敷き込まずに使えるため、自由度が高く、色合いやデザインなどにこだわることで、好みのスタイルにコーディネートが可能です。

部屋全体をカバーするカーペットと比べて、ワンポイント使いができるラグなら、濃い色や派手なデザインでも思い切って取り入れられます。

ちょっと冒険したい、イメージを一新したいというときにもおすすめです。また、複数のラグを組み合わせたり、形の異なるラグを重ね使いしたりすることで多彩な表情を楽しめます。

適度なサイズ感

キリムタイプのラグを敷いたワンルームのイメージ

ラグは、使いやすいサイズ感であることも魅力のひとつ。カーペットを敷き詰めるときのような手間がかからず、移動も簡単です。女性一人でも模様替えがしやすく、省スペースで保管できるのもうれしいところ。

季節や気分によって敷く場所を変えられるから、使い勝手も広がります。部屋の広さを問わず、狭いスペースでも使えるラグならではの持ち味を、インテリアコーディネートにも活かせます。

ホコリの軽減

ハグみじゅうたん® てざわり無地シリーズ スウィートグリーン

舞い上がるホコリを抑制する「ダストポケット効果」も、ラグを敷くメリットといえます。素材によって差があるものの、ラグの繊維が細かなホコリを吸着し、空気中や周辺に散らしません。

「ラグの上を歩くとホコリが立つのでは?」と思われるかもしれませんが、フローリングの床と比べて、歩行時のホコリの舞い上がりを抑え空気をきれいに保ちます。

また、周辺のゴミやホコリも吸着してくれるため、ラグ周りの掃除も簡単です。空気中に舞い上がるホコリが減れば、部屋の高い部分にも積もりにくくなるでしょう。さらに、ラグの繊維の中にホコリや花粉の微粒子を抱き込むため、アレルギー対策としての効果も期待できます。

ハウスダスト舞い上がり量の比較(日本カーペット工業組合)
ハウスダスト舞い上がり量の比較

生活音や衝撃を吸収

ラグには、生活音や衝撃音を吸収する効果もあります。

例えば、家具の下に使うことで椅子を引く音や、カトラリーの落下音なども吸収してくれます。特に、集合住宅では、子どもの足音が気になる家庭もあることでしょう。気になる場所にラグを敷いておくと、フローリングに比べて音の響きを抑え、生活音を減らしてくれます。

ナチュラグ ヘリテージ NR5603 ダイニング使用イメージ

また、座る・ひざをつくといった動作を行う際、体にかかる衝撃を吸収してくれるのも利点です。ラグを敷くことでケガのリスク軽減にも役立ちます。

冷え対策・湿気対策

季節によって気になる足元の冷えや、湿気対策としてもラグは効果的。厚手で保温効果のあるラグを使えば、冬場に感じる床の冷たさを軽減してくれるでしょう。また、毛足の長いラグを敷くことで、見た目にもぬくもりを感じさせてくれます。

てざわり無地 ウォームサンド ER7002 イメージ

一方で、湿気が気になる季節には、冷感素材や天然の通気性を持つリネンなどを使ったラグを置くことで、足元がさわやかに。足の裏に感じる汗を拭き取ってくれるから、快適に過ごせます。サイズが手ごろで簡単に敷き替えられるラグは、季節に合わせて使えるアイテムです。

フローリングや畳のキズ・汚れを防ぐ

ラグを敷くことで、床につきやすいキズや汚れ対策になります。フローリングだけでなく、畳の部屋にもマッチしやすいため、柔軟に使えるのも魅力でしょう。快適さとともに、床の保護にもなって一石二鳥です。

オリジナルラグ ブレンドR アッシュブラウン J2317BN イメージ

たくさんのメリットがあるラグは、家族で過ごす場所に使いたいインテリアアイテム。とはいえ、さまざまな素材やサイズがあるからこそ、理想のラグ選びには、複数のポイントをチェックする必要があるでしょう。

ここからは、チェックしておきたいポイントごとにラグの選び方を紹介します。

ラグマットの選び方
~サイズ・形状で選ぶ

先にお伝えしたように、ラグにはさまざまなサイズがあります。またカーペットとは違い、正方形・長方形だけではなく、円形・変形タイプなど形も多彩です。サイズ選びに悩んだら、まず、どの部屋にどのような目的で利用するのかを考えてみましょう。

特に、ダイニングやリビングなど、家具を置く部屋に使う場合には、サイズの確認がとても重要です。

テーブルの下にラグを敷く場合

150cmテーブルにラグ170×240cmを横置きにした場合
ラグ 170×240cm
横に敷いたイメージ

例えば、テーブルの下に敷きたいなら、余裕を持った適切なサイズを選ぶ必要があります。小さすぎると、足元を覆うことができず、テーブルの天板と同じサイズにしてしまうと、椅子の出し入れの邪魔になったり、椅子を引くときに生じる床のキズ対策ができなかったりします。

椅子を引いた位置までカバーすることを考慮すると、テーブルの天板サイズにプラス100㎝を目安として考えると良いでしょう。

ダイニングのラグ選びは、以下の記事を参考にご覧ください。

ラグ・絨毯のサイズ選び【ダイニング編】 >>

ダイニングにおすすめのラグ

ソファ周りにラグを敷く場合

テーブルの周りに60cm程度の余裕があるとゆったり座れる
ラグ:170×240cm
テーブル:56×105cm

リビングのラグは、どのような目的で使用するかを考えてみましょう。テーブルの下に敷いて、床のキズ対策をしたい、ソファの足元に敷いて足元の冷え対策をしたいなど、使い方によってサイズが異なります。

例えば、ソファの足元に敷く場合には、ソファの形やサイズに加えて、ラグでどのような演出をしたいのかも考えてみましょう。ゆったりとしたスペースをソファの前につくるのか、足元だけをカバーするのかで、サイズ選びが変わります。

リビングのラグ選びは以下の記事を参考にご覧ください。

ラグ・絨毯のサイズ選び【リビング編】 >>

おしゃれな形状にこだわりたい ラグ円形など

ラグでおしゃれ度をアップしたい場合には、一般的な四角の形ではなく、少し複雑な形のものを選んでみましょう。ラグには円形や雲形、リーフ形など、さまざまな形があります。

重ね使いがおしゃれな円形のジュートラグ
直径180cm、150cm、90cm
サイズ違いの円形ラグを3枚並べて

中でも使いやすいのが、円形のラグ。定番の四角形よりも穏やかで可愛らしい印象があり、アイキャッチアイテムとして優秀です。また、小さ目の円形ラグを複数置いて、水玉模様のように配置する方法も。

おしゃれな形状のラグを使えば、使い方のバリエーションも広がります。

円形ラグのおしゃれな活用法については、以下の記事でヒントを探してみてくださいね。

円形ラグのコーディネート 敷くだけでインテリアがおしゃれに決まるカタチ >>

ラグの選び方 ~色・柄で選ぶ
人気の「ラグマット北欧」デザイン「ラググレー」色

ハグみじゅうたん てざわり無地 ER7003 ライトチョコレート

部屋の印象を大きく左右するのが、ラグの色とデザインです。床の広さや他のインテリアとの相性、目指したいイメージなどに合わせて考えてみましょう。

色の持つ作用

床は広い面を占めているため、部屋の印象に大きく影響を与えます。そうした床に彩りを添えるラグだからこそ、色の効果を意識することが大切です。

コットンラグ CR8O 一人暮らしイメージ

色は以下の二つの面で影響があると言われています。

  • 生理的影響……リラックス効果、ホルモン分泌、免疫力に関係
  • 感情的影響……気分が明るくなる、落ち着く、リラックスできるなど

いずれも心地よく感じられるように、好みの色を選んでみましょう。また、色が与える心理的な効果として、以下のようなものがあります。

  • 青系……鎮静作用・落ち着き・清潔感・瞑想・熟考
  • 緑系……安心感・穏やかさ・リラックス・自然
  • 赤系……若々しさ・元気・暖かさ・気力回復・目覚め
  • オレンジ・黄色系……気分向上・緊張緩和・食欲増進・やる気・前向き
  • ピンク系……穏やかさ・明るさ・若々しさ
  • ベージュ・茶系……落ち着き・安心感・リラックス
  • 白・黒・グレー系……都会的・洗練・無機質
WW MIXシリーズ ホワイト&ピンク WW48 子どもとラグ

例えば、同じ大きさ・同じ形のラグでも、色によって印象が異なります。リビングをリラックスできる空間にしたいなら緑系や人気のライトグレーやベージュ・ライトブラウンを選ぶ、楽しい気分になるように子供部屋のラグはオレンジ・黄色系にするなど、場所に合った効果も考えてみましょう。

ラグの色選び

ラグの色選びでは、部屋全体のバランスを考えることも大切です。アクセントにするのか、インテリア全体となじませるのかによって、色の選択肢が変わるでしょう。

例えば、床面を目立たせたくない場合には、壁や家具、小物類と融和する色を選ぶと良いでしょう。逆にラグをインテリアのポイントとして強調したい場合には、あえて部屋全体の色合いとは異なる色を意識してみましょう。

インテリアの配色

また、ラグを複数使いや重ね使いするときも、全体のバランスを考えてみて。一つの部屋でもコーナーごとに色を変えてみたり、同じトーンであわせたりと、さまざまな組み合わせができます。柄が多いデザインを使う場合には、同色が入ったものを選ぶと、統一感のある印象になるでしょう。

同様に、カーペットと重ね使いする場合でも、カラーバランスを考慮すると良いでしょう。部屋全体のテーマカラーとアクセントカラーを決めておくと、アイテムの配置や色選びに迷わなくなりますよ。

色選びでNGなコーディネートとは?

ラグの色選びに迷ったときは、以下のような点に注意してみましょう。

統一しすぎ

部屋全体のインテリアを好きな色でそろえたい、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、色選びが苦手だからという理由で、色を統一しすぎるのは考え物です。同色で統一してしまうと、簡素な印象になってしまいます。同じ色系であっても、濃淡を考えてグラデーションを作るような気持ちで組み合わせてみましょう。

てざわり無地 メローベージュ ER7001
異なる素材の組み合わせなら
同色で統一してもおしゃれ

アイキャッチとなる色を組み合わせるのもおすすめです。また、同じトーンであっても、異なる素材を組み合わせると、印象が変わっておしゃれになりますよ。

白黒、グレーに偏りすぎ

グレー色や白や黒といった無彩色は、都会的でスタイリッシュな印象を演出します。

その一方、無機質で冷たい印象になってしまうことがあります。そうした雰囲気がお好きな方なら問題ありませんが、無難な色を選ぼうとして無彩色になってしまう場合にはご注意を。

リラックスできる場所やくつろぎやすい場所を作りたいのなら、適度に暖色系を取り入れるのがおすすめです。
グレーなどモノトーンの色は人気ですが、お部屋を明るくしたいという方は色彩のあるラグや温かみのある天然素材なども候補に入れてみていかがでしょうか・・・。

ウールラグのモノトーンコーディネート
ウール素材や革などの天然素材なら
モノトーンでも無機質になりにくい

また、同じ白や黒でも、ウールやリネンといった天然素材を選ぶことで、あたたかみのある印象をもたらし、無機質な印象になりにくくなります。

ラグの選び方~敷く場所で選ぶ

ラグは、使いやすいサイズでいろんな場所に使えるのも魅力。敷く場所に合わせて、使いやすいものを選んでみましょう。リビング、ダイニング、寝室、子ども部屋など、それぞれの場所に合ったラグの選び方について紹介します。

リビング

雪原(グレー) ER6177W イメージ

リビングには、さまざまな家具が置かれています。そのため、家具とのバランスを考えたサイズ感が大切です。またラグの上に家具を置く場合には、その重量に注意しましょう。ラグの素材によっては、跡が残ってしまうものもあるため、別の場所に使いたいときに不具合があるかもしれません。ちなみに、跡残りが少なく、復元性がもっとも高いのはウール素材です。

また、家族が集まるリビングは、汚れが付きやすく、傷みやすい可能性があります。子どもがいる家庭や、ラグの上で飲食をするという場合は、汚れに強い化繊を選ぶのも一案です。また、リビングでは、床暖房やコタツとの併用についても、考慮しておくと良いでしょう。

暖房器具に対応できるよう、熱への耐性や厚みなどもチェックして。特に滑り止めとしてゴムや接着剤が使用されているものには注意が必要です。

ホットカーペットカバーにできるラグ特集

ダイニング

ハグみじゅうたん リバーシブルイエニ CK421 Lサイズ ダイニングイメージ

ダイニングは椅子を引く音やカトラリー、食器の音が響きやすいエリアです。落ち着いたダイニングにしたいなら防音効果の高いタイプがおすすめ。また、小さな子どもがいる家庭では、食べこぼしが出やすいため、掃除しやすいものを選ぶのもコツです。

ただし、あまり厚みがあるラグを選んでしまうと、椅子の出し入れや、立ち上がったり座ったりするときの動作の妨げになることがあります。ダイニングには平織りやリバーシブル、または目の詰まった薄手の手織りラグなどがおすすめです。

ダイニングで使いやすい
平織りラグ・リバーシブルラグ
オリジナルラグ ブレンドR アッシュブラウン J2317BN ダイニング使用イメージ

寝室

寝室にラグを敷く場合、ベッド周りに使用することが多いのではないでしょうか。寝室は快適な空間にしたいもの。肌触りがよく、くつろぎやすい素材を選ぶと良いでしょう。また、リラックス感を高めるためのカラー選びも大切です。落ち着いた印象を与える青系や、おだやかな印象を与える茶系・グレー系などがおすすめ。さらに、静かで清潔な空間を保つため、歩くときの足音を吸音したり、ホコリの抑制効果が高かったりするものを選ぶのも良いでしょう。

機能的にも優れ、厚みがある天然素材のラグがおすすめです。

弾力のある踏み心地が魅力
手機織りと手編みの厚手上質ウールラグ

子ども部屋

子ども部屋では、ラグがさまざまな役割を担います。フローリングのキズを予防するほか、直接床に座ったり、寝転がったりするときも、優しく受け止めてくれます。転倒時の衝撃を和らげ、階下への防音対策に役立つラグとして、丈夫でクッション性が高く、肌触りの良い素材がおすすめです。動き回ってもズレてしまわないように、滑り止めがしっかりしているものを選ぶか、ラグにマッチした滑り止めを併用すると良いでしょう。また、汚れにくく、手入れがしやすい素材にすると、お掃除も簡単です。

肌ざわりやわらか
手機織りのコットン100%ラグ
コットンラグ CR8O 子供部屋使用イメージ

和室

畳の部屋でも、ラグは活躍します。座卓や座椅子の跡が畳に残りにくくなり、座布団がなくても過ごしやすくなるでしょう。和室にラグを使用する際には、復元性が高く、座り心地や手触りを重視するのがおすすめです。また、畳の上に敷くことを考えて、防カビ・防虫効果がある機能性の高いものを選ぶと良いでしょう。

特に通気性に優れ、簡単に水分が通りにくい素材が理想的です。撥水加工・防水加工が施された機能的なラグのほか、天然素材の持つ特性に着目してみてはいかがでしょうか。

ラグの選び方~素材で選ぶ

ラグを選ぶ際に、素材にこだわって選ぶのも一つの方法です。より快適な環境を作るため、素材の特性を知ったうえで、選んでみましょう。ラグによく使われる素材として代表的な天然繊維と化学繊維に分けて紹介します。

天然繊維

天然繊維は、植物由来と動物由来の二つの素材に分けられます。

植物性素材

  • コットン
    コットンは綿花を原材料とする植物性の繊維で、比較的安価なため、昔からさまざまな生活用品に使われています。刺激が少なく、子どもや敏感肌の方でも使いやすいのが大きな特徴。繊維が短く、遊び毛はあまり見られません。家庭でも洗濯できる製品が多く、丈夫です。
    コットン素材のラグは、繊維が粗目で汚れが染み込みやすく、また目立ちやすいのが残念なところ。また、弾力性に乏しいため、衝撃や音に対しての防止効果は期待できません。
  • リネン
    麻科の植物を原材料とするリネンは、コットンと比べるとやや高額です。しかし、独特の光沢や風合いがあり、吸水性・発散性・通気性に優れ、カビや雑菌の繁殖の抑制といったさまざまな特性があるため、使い勝手が良いのが魅力でしょう。季節を問わず使えるだけでなく、耐久性があるため長く愛用できます。リネンのラグのデメリットは、シワができやすいという点。洗濯するとシワができてしまったり、保管時にヨレが残ってしまったりするため、お手入れには注意が必要です。
  • ジュート
    ジュートはリネンと同様に、麻の一種である黄麻から取れる繊維素材です。粗目で素朴さを感じさせる風合いが特徴的。汚れや臭いが付きにくく、丈夫で敷物に適している素材とされています。アジアンテイスト、ナチュラル、エスニック調などの演出に向き、特有の味わいがあります。

動物性素材

  • ウール
    ウールは、羊毛から作られる天然繊維の代表格。動物の毛の中でも、特にラグやカーペットの素材としてよく使われています。弾力性があり、繊維に空気を多く含むため、断熱性に優れます。加えて調湿機能もあり、年間を通して使いやすいのが特徴です。使い初めに遊び毛が出るのが難点ですが、遊び毛の働きで繊維自体は汚れにくく、普段のお手入れ次第で長く愛用できます。
  • シルク
    蚕(かいこ)の糸を原材料とするシルク繊維は、特に高級な敷物やカーペットに使用されます。肌触りが良く、美しく品のある光沢が特徴です。ラグのサイズでも高額になることが多いため、アートのように壁に飾られるケースも多く見られます。
  • レザー
    牛革、羊革などを原料としたレザーは、独特のしっとりとした質感、高級感があります。また、経年によって使い込まれた皮特有の魅力が増すのも大きな特徴。一部にレザーが使用されているものや、パッチワークのデザインなど個性的なデザインのものも多く、ひと味違ったワンランク上のインテリアアイテムとして人気があります。

化学繊維

化学繊維は、日々新しい素材が開発されており、種類が多岐にわたります。ここでは一般的によく見られる繊維を紹介しましょう。

  • ナイロン
    ナイロンは靴下などにも採用されるほど丈夫な繊維です。耐摩擦・耐久性に優れ、薬や油などの影響を受けにくい素材として服やカーテン、カーペットなどに使われています。カビや害虫の被害を受けにくいため、公共施設やオフィスなどの敷物でも多く採用されています。一方で、静電気が発生しやすいというデメリットがあります。
  • ポリエステル
    熱・薬品に強く、カビ・害虫の被害を受けにくいポリエステル。ナイロンよりも肌触りや保温性に優れ、耐水性があるうえ、乾きが早いというメリットがあります。使い始めは、遊び毛が出ることがあります。
  • アクリル
    発色に優れるため多種多様なカラー・デザインが可能なアクリルは、化学繊維の中では比較的静電気が発生しづらく、エコファーとしても人気がある素材です。摩擦に強く、耐水性があるため、ダイニングに敷くラグとしておすすめです。
  • ポリプロピレン
    ポリプロピレンは手頃な価格帯の商品が多く、丈夫さが魅力の繊維です。耐摩擦性や薬品・カビ・害虫への耐性も強いため、場所を選ばず使えるのが特徴。軽量で汚れが付きにくく、色あせも少ないため消耗の激しい場所にも向きますが、肌触りは固めです。

ラグの素材については、以下の記事でもくわしく解説しています。ぜひご覧ください。

【ラグの素材辞典】 -素材ごとの特徴・メリットとデメリット比較- >>

ウールラグの 7つの魅力 -天然素材の手仕事ラグのある暮らし- >>

ラグの素材&種類を解説 ギャッベやモダン、ヴィンテージ、シャギー…何が違う? >>

ラグの選び方~機能で選ぶ

ラグを使用する目的に合わせて、機能面を重視したい方もいらっしゃることでしょう。ライフスタイルやラグを使用する状況・季節などに合わせて、求める機能を考えてみましょう。

化学繊維のラグには薬品などの加工により、機能性を持たせたラグの種類として、以下のようなものがあります。

  • 抗菌・抗ウイルス……菌やウイルスの繁殖を防ぐ
  • 防炎……燃えにくい性質を有すること。燃焼が継続しない
  • 防音……反響をさえぎり、音を吸収
  • 防ダニ……ダニへの忌避効果や、増殖の抑制
  • 消臭……におい物質の広がりを抑え、嫌な臭いを軽減
  • 防汚……汚れの付着を防ぐ
  • 撥水(はっすい)……水滴をはじく
  • 滑り止めつき……裏面にシリコンやゴムなどを塗布して滑りにくくしたもの。
  • 接触冷感加工……繊維表面に触れたとき、冷たく感じるように加工したもの。
  • ホットカーペット・床暖房対応……熱により劣化する素材を使用していない。
  • おうちクリーニング可能……家庭で丸洗いが可能。

上記の機能については、加工が施されているケースや、元々繊維の性質として備わっているケースがあります。素材の特徴とあわせて、敷く場所に適した機能を持つラグを選びたいですね。

ラグ選びで注意したいポイント

これまでお伝えしたように、ラグ選びにはさまざまなポイントがありますが、加えて以下の点にも注目していくと、より理想的なラグ選びに近づきます。

部屋全体をイメージして選ぶ

ラグを敷く前に、部屋全体のインテリアイメージを決めておくと選びやすくなります。統一性のあるシンプルなイメージのほか、アジアン・北欧風など好みのテイストがあると、色や柄などを選ぶ際の参考になるでしょう。ラグには多くの種類があり、たくさんの商品を見ているうちに目移りするかもしれません。少なくともカラーの系統や柄の有無、サイズについては先に決めておくと良いでしょう。カラーバランスやインテリアのテイストを一から見直す場合には、部屋のつくりや天井・壁・床などの色やデザインなど、変更できない場所を基準にすると、失敗を避けられます。

使用状況を想定した素材選びをする

ラグを選ぶ際には、素材の選択がとても大切です。家具を上に置くのか、暖房器具との併用をする予定があるか、汚れがつきやすい可能性があるかなど、部屋の条件を確認し、使用状況を想定して、最適な素材を選びましょう。

優先する機能をピックアップする

使う場所がキッチン・ダイニングならば、防炎・防音・防水などの機能があると便利です。集合住宅にお住まいの場合では、リビングに使用するラグは防音効果が高いものだと安心感が増すでしょう。また、日当たりの良い部屋なら、色あせの少ない素材や、経年による風合いの変化を楽しめる素材を選ぶのがおすすめです。す。大切に長く愛用したいのであれば、特に天然ウールなどの天然素材を選ぶと良いでしょう。

ラグマット・ラグカーペットのお手入れ方法

色々考えて選んだラグは、長く使用したいもの。お気に入りのラグを長く使うためのお手入れ方法を紹介します。

日常的なお手入れ方法

素材にもよりますが、日常的に行う基本的なお手入れは以下の三つです。汚れが蓄積しないように、こまめにお手入れを行いましょう。

  • 掃除機かけ
    縦横、それぞれの毛並みにそって効率的にホコリを吸い出しましょう。毛足が長いデリケートな素材の場合は、回転ローラーは弱めにするか、ブラシを使ってホコリを落とすと良いでしょう。
  • ブラッシング
    毛足の方向を整え、ホコリを優しく取ります。素材に合ったブラシを使うことが大切です。また、毛足が切れてしまわないように、丁寧に行いましょう。
  • 粘着ローラー
    髪の毛やペットの毛など、繊維の奥に入り込んだゴミや汚れを粘着して取り除きます。その際、圧力をかけず表面をなでるように転がしましょう。ただし、ゴミと一緒に繊維が取れてしまうことがあります。風合いを損ねる可能性があるため、頻繁には使わないようにしましょう。

汚れがついたラグのお手入れ方法

日常的なお手入れでは取れない汚れが付いた場合は、取扱表示のタグを確認し、洗濯もしくはクリーニングでお手入れしましょう。

ラグに使用される素材はさまざまで、必ずしも丸洗いできるとは限りません。一度濡らすと、シワや色落ち・柔軟性がなくなるといった、不具合が出ることが考えられます。自己判断せずに、しっかり取扱説明書や洗濯タグを確認することが大切です。

丸洗いが可能な場合でも、専用クリーナーを使うときは、対応できる素材かどうか確認しましょう。対応している素材でも、最初は、端の目立たないところでテストしてみるのがおすすめです。また、丸洗いの方法も、誤ってしまうとラグを傷める原因となります。洗濯機の使用が可能かどうかチェックしてくださいね。また、手洗いであっても、無理にこすらず、汚れのタイプ(水性・油性)を見極めて適切な方法を選ぶことが大切です。

汚れの落とし方については、以下の記事を参考にご覧ください。

ラグは洗える?やはりクリーニング?食べこぼしシミ対策から掃除方法まで解説 >>

天然素材のラグのお手入れ

天然素材のラグは、丸洗いができないケースがほとんどです。例えば、ウールのラグは汚れにくく、掃除がしやすく、へたりにくいため、頻繁なクリーニングを行う必要はないでしょう。日々、適切なお手入れを行っていれば、長く愛用できます。

「長年使ったためリフレッシュしたい」「ひどい汚れが気になる」という場合には、専門業者にクリーニングを依頼しましょう。依頼の際には必ず天然素材であることを伝えることが大切です。天然素材は自宅での洗濯は難しいため、実績と経験のある業者を利用するのが安心です。

ラグのクリーニングについては、以下の記事でくわしく解説しています。

ラグのクリーニング -自宅でできる方法とプロにまかせる場合の注意点 >>

ライフスタイルに合わせた
ラグ選びで快適な空間に

ラグは生活に彩りを与え、快適な環境を提供してくれるアイテムです。ラグをインテリアに加えるだけで、おしゃれ感がアップすることでしょう。カーペットとは異なり、床一面に敷き込まないので、気軽に活用できます。

近年では、さまざまな素材のラグが販売されていますが、こだわって選ぶなら長く愛用できるものにしたいところ。そこでおすすめなのが、天然素材のラグです。長く使うほど、風合いが増し、使い勝手も良くなります。また、汚れがつきにくく、耐久性があるのも魅力。優しい手触りや、自然がもたらす素材の安心感は、ナチュラルに心地よく暮らしたいと考える方にぴったりです。

ボー・デコールオンラインでは自然素材のオリジナルラグを多種多様に取り揃えています。あなたの暮らしに似合う、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。

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ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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