暖かいカーペットの選び方は? おしゃれな床暖房対応ラグ・カーペット選びの注意点も解説

2022.10.17 2023.08.29

暖かいカーペット

寒い季節が近づくと、床面から伝わる足元のひんやり感が気になります。

リビングやダイニングの床面にフローリングを採用する家が多いこともあり、床面から部屋全体に伝わる冷たい空気にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうした部屋の寒さ対策として、よく活用されているのがカーペットです。カーペットには多くの種類があり、どれを選べばよいかわからないこともあるでしょう。

今回は、暖かいラグ・カーペットの選び方と、暖房器具と併用する際の注意点を紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

そもそもラグカーペットとは?
「ラグ」や「じゅうたん」との違い

「カーペット」とは、3畳以上の面積がある敷物のことを指します。ちなみに、3畳未満の敷物は「ラグ」と呼ばれます。ただし、販売するお店によっては、「カーペット」(または、和名の「じゅうたん」)と「ラグ」をとくに区別せずに商品名にしている場合もあります。

いずれにしても、寒さ対策としてカーペットを敷く際には、家具の配置を考慮しながら、できるだけ広い面積に敷き込むことが大切です。寒さの原因となる床面からの冷気をカーペットで覆うことで、床面のひんやり感が空気全体に伝わるのを防ぐ効果が期待できます。

暖かいラグ・カーペット選びのポイント
(素材・織り方・厚み)

ラグ・カーペットの暖かさは、敷き込む面積だけでなく、カーペット自体の素材・織り方・厚みによってもその効果に違いが生まれます。そこで、「素材」「織り方」「厚み」といったそれぞれの観点から、カーペット選びのポイントを考えてみましょう。

素材

カーペットの素材は、大きくは天然繊維と化学繊維(化繊)に分けられます。それぞれの特徴をまとめました。

天然繊維

てざわりアーバン ER625 イメージ

リネンやコットンのような植物性や、ウールのように動物性の素材を原料とする天然繊維は、糸に内包される空気の層があるのが特徴です。この空気の隙間があることで、吸放湿性に優れ、やわらかな踏み心地と寒い時期の暖かさの確保を生み出しています。

天然素材のなかでも、保温性の高い素材としては、ウールが挙げられます。

とくに、ウールは保温力、耐久性に優れた素材です。

合成繊維

化学繊維のラグ

カーペットに使用される化学繊維には、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリルといった種類があります。

多くの場合、機械織りで作られ、リーズナブルな価格で販売されています。化学繊維は画一的でむらがないため、発色がよく、安価で大量に生産できます。近頃では、技術の発達によって、天然繊維に近い風合いの合成繊維のカーペットも見られます。

暖かみのある素材としては、アクリルが挙げられます。

織り方・厚み

カーペットの製法は、おもに機械織りと手織り、手機(てばた)織りなどに分けられます。

機械織りのカーペットは、多色使いの高級なものから、大量生産されたリーズナブルなものまで幅広く、種類も価格もさまざまです。大量生産の機械織りの敷物は基盤の布に糸を打ちこみ接着剤やラテックス(ゴムの一種)を裏面に塗布して糸をとめるので短期間で大量に生産でます。

手織りのものは、生産される地域や文化によって、織り方の技法やデザインに違いが見られます。

手織り
手織り

手織りのカーペットは、手仕事ならではの繊細なデザインや独特の風合いが感じられ、希少性が高いのが特徴です。

機械織りと手織りの両方の特徴を併せ持つものとして、手機(てばた)織りがあります。

手機織り
手機(てばた)織り

手機織りのカーペットは、手織りに比べるとやや控えめな価格帯で、手織りのような風合いと丈夫さを兼ね揃えています。予算に合わせて質の高いラグをお探しの方にとって、良い選択肢のひとつになるでしょう。

素材や製法に関わらず、カーペットそのものに暖かさを求めるなら、毛足やパイルが長く、適度な厚みのあるものを選ぶのがポイント。厚みがあることで、床面からの冷たさを遮る効果(断熱効果)が期待できます。

てざわりアーバン ER625 肌ざわりイメージ

また、パイルがしっかりと詰まった、密度の高いカーペットを選ぶことも重要です。

こうした点に注意して、カーペットを選べば、気になる足元の冷えを緩和してくれることでしょう。

床暖房対応ラグ・床暖房カーペット、ホットカーペットカバーを選ぶうえでのポイント

カーペットを敷くだけでも防寒対策になりますが、寒い季節をより暖かく過ごすために、床暖房や、電気式のホットカーペットを併用したいと考えるご家庭も多いのではないでしょうか。

そうした場合は、カーペットの選び方にも工夫が必要です。続いて、暖房設備と併用する際に、注意すべき点をお伝えします。

床暖房には、対応するラグ・カーペットを選ぶこと

電気式のホットカーペットは、本体に上敷きを置くことを前提としているため、どのようなタイプであってもラグ・カーペットとの併用は基本的に問題ありません。

てざわりアーバン ER624 床暖・ホットカーペット対応

一方で、床暖房は、仕組みが異なるため注意が必要です。
床暖房は、床下に設置された電熱ヒーターや温水で床面を暖め、さらに、床面からのふく射熱で周囲を暖めています。その上をカーペットで覆い、床暖房の熱を上から塞いでしまうと、十分な効果が得られないからです。

そのため、床暖房のメーカーは、床暖房対応していないラグ・カーペットの併用を非推奨としており、次のような点を指摘しています。

暖房効率が下がる

敷物で床面の熱をふさぐことで、床暖房本来の機能が発揮できない可能性があります。

床材が傷む原因となる

床面と敷物のあいだの熱気が原因で、床材に反りや割れが発生する恐れがあります。

カビが発生する原因となる

床面と敷物のあいだの湿気が原因で、カビが発生する恐れがあります。

こうした事態を避けるために、床暖房と併用する際は、「床暖房対応ラグ・カーペット」を選ぶ必要があります。

※旧式の床暖房のごく一部に、電熱器が床面に非常に近く、床自体が通常より高温になるタイプがあります。この種類の床暖房では、家具やクッション、座布団、子供の布団などを使用すると熱がたまりすぎるため、家具やクッションなどの使用ができない機種もあります。このような機種の床暖房の場合、床暖房対応のラグ・カーペットであっても使用できない場合がありますのでメーカーに確認することをお勧めします。

ホットカーペットのラグ選びについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

ホットカーペットカバーとして使う自然素材ラグの選び方|1.5畳・2畳・3畳 >>

また、そのほかの暖房器具として、ラグとこたつとの併用について知りたい方は、こちらをご覧ください。

こたつにおすすめの保温性の高いラグ -こたつにぴったりのラグサイズ >>

床暖房対応ラグ・カーペット選びのコツ

床暖房の機能を活かして暖かく過ごすためにも、「床暖房対応」のカーペットには、できるだけ相性の良いものを選びたいものです。床暖房対応のカーペット選びでは、次のような点がポイントとなるでしょう。

Point! 熱によって劣化しない材質

ラグ・カーペットの裏面がラテックス(ゴムの一種)や接着剤で固められている場合、床暖房の熱によって劣化を早めてしまうことも。また、カーペットの素材に熱に弱い繊維が含まれていると、ラグ・カーペットの反りや劣化の原因につながりやすくなります。

裏面をラテックスや接着剤によるボンド貼りしているラグ・カーペットの見分け方として裏面が白くボンドを塗ったように(乳白色)なっているか、接着剤が剥離しないように不織布貼りなっている場合が多いです。 

機械織りラグ 裏面
機械織りのラグ 裏面
手機織りラグ 裏面
手機織りのラグ 裏面

ラテックスが使用されていないもの、もしくは、「床暖房対応」と記載があるカーペットを選びましょう。

Point! 通気性が良いもの

床面とカーペットのあいだに熱気や湿気がこもらないよう、通気性の良いカーペットを選びましょう。この点でも、やはりカーペット裏面が接着剤で固められていないものをおすすめします。通気性が悪いと床材の反りや細かいひび割れなどが起こる場合があります。

てざわりアーバン ER624 裏面
裏面が固められていないラグは通気性が良い
柔らかく折り畳むこともできる

通気性が悪いと床材の反りや細かいひび割れなどが起こる場合があります。カーペットのみで使用する場合は、通気性の良い素材とともにやはりラグ・カーペット裏面の仕様が大切になります。床暖房と併用する際は、接着剤を使用していないまたは少ない、通気性が良いラグ・カーペットがお勧めです。

Point! 保温性が高いもの

通気性の良い素材は、そのぶん保温性が劣る傾向にあります。ところが、天然素材には、この両方の特性を持ち合わせたものがあります。それはウールです。ウール100%のウールマークなどが表示されているラグ・カーペットは肌ざわりだけでなく冬の保温性も高く、通気性があることから夏もじめじめしにくい高級素材として人気です。

ハグみじゅうたん® てざわり無地シリーズ ハニー
通気性があり保温性の高いウールラグ

ただし、天然素材であっても、シルクは熱に弱いので向いていません。

床暖房と相性の良いウールカーペット

床暖房との併用に適したカーペット素材として、天然繊維が挙げられます。

なかでも、床暖房と相性の良い素材が「ウール」です。繊維に空気を内包するウールは、通気性がよく、上手に熱や湿気を放つ効果が見込めます。高温で使用するため、敷物とあまり相性が良くないとされる電気式床暖房であっても、ウールカーペットであれば対応できる場合があります。

ウールは保温性に優れているため、じんわりと暖まり、その熱を逃しにくいのです。

オリジナルラグ 新緑の森(グリーン) ER6177G かがりの様子
床暖房と相性の良いウールカーペット

そうしたウールカーペットの性質を活かすためにも、手織りや手機織りの製品を選ぶことをおすすめします。機械織りの場合には、工程上、裏面を接着剤やラテックス(ゴムの一種)で固める必要がありますが、手織りや手機織りではあまり見かけません。そのため、手織りや手機織りのカーペットは、裏面からの通気性に優れています。

てざわり無地 ウォームサンド ER7002
ウールカーペットはオールシーズン快適

また、ウールのカーペットと聞くと、寒い季節限定の素材と思われがちですが、通気性の良さから暖かい時期でもさらりとした使い心地で、年間を通して使用できるのも魅力です。季節ごとに大きなカーペットを片付ける手間がないのも、うれしいポイントです。

床暖房とウールラグの併用時の注意点について、詳しくはこちらも参考にしてください。

くつろぎ時間に床暖房とウールラグ -併用時の注意点 >>

暖かいカーペット・ラグで
冬のお部屋を快適に

足元をふんわりと暖かく包んでくれるカーペットがあれば、床面のひんやり感を気にすることなく、一年を通して快適に過ごせそうです。また、床暖房やホットカーペットと併用できる優秀なウールカーペットを選べば、冬の寒い時期もあったかく過ごせることでしょう。

ハグみじゅうたん® てざわり無地シリーズ スウィートグリーン

ボー・デコールオンラインでは、天然素材にこだわり、素材の風合いを大切に活かした、ウールのラグを取り扱っています。原料からこだわり、ナチュラルな質感を活かした商品のなかから、快適な一枚を見つけてみてはいかがでしょうか。

肌に触れる表面、パイル部分が
\天然の羊毛100%/
ウールラグの一覧

ウールラグ(シンプルで上質な羊毛100%のラグ)

ボー・デコールオリジナル
床暖房対応ラグおすすめアイテム

ボー・デコールオリジナルラグは、天然素材ウールを使用し丁寧に手仕事で織り上げています。素材だけではなく裏面の仕様も化学的な接着剤やラッテクスなどを出来るだけ使用せず、湿気や熱が籠らないように通気性が良い造りにしています。デザインはアースカラーをメインに持続可能な配色、図柄で永く愛用できるラグ、カーペットを開発しています。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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