国産材のテーブル

ボー・デコールの中でも特に印象的だといわれるのが、国産材の家具たち。優しい色合い、繊細な木目、すべすべな木肌。一度見たら忘れられない、「国産材」で出来た家具を是非お楽しみください。

国産材の4つの魅力

①優しい木目

春・夏・秋・冬…。四季がある日本の木は、木目が細かく繊細。逆に温かい国の木は木目が粗々しく表情豊かになります。

国産材
左:鬼胡桃 中央:山桜 右:栗(すべて国産材)
モンキーポッド
ハワイやフィジーなど温暖な国で育つ「モンキーポッド」
濃淡があり、木目はまるで動物の毛並みのよう

②優しい色合い

ボー・デコールで取り扱う国産材は「鬼胡桃」「山桜」「栗」の3種類。どれもほんのりピンクや黄色がかった優しい色合いが特徴です。

<鬼胡桃>
緻密で繊細な表情をもつ胡桃(くるみ)。温かみのある落ち着いたブラウンの色合いです。節や色合いの濃淡が一番大きく表れる傾向があります。
樹種_山桜
<山桜>
山桜(やまざくら)は山に自生する野生の桜。硬くしなやかでとても丈夫です。色みは少し赤く、木目の表情は穏やかです。徐々に飴色に経年変化します。
栗材
<栗>
堅く腐りにくい栗(くり)。黄みがかっている色味はタンニンを多く含み、徐々に深みある味わいに変わります。木目がはっきりとダイナミックなのが特長です。

③他の材種とも相性抜群

やさしい独特の色合いは他の材種とも相性抜群。バラバラな椅子で組み合わせてもとても自然です。

国産材ダイニングテーブル

④日本の気候に合う

季節の変化が大きい日本。木材は気温や湿度に合わせて呼吸をし伸び縮みを繰り返しています。 気候に合った木材で作られた家具は耐久性が高く、長持ちすると言われています。

林業研修

国産材を使用した家具一覧

飛騨の森歩き

国産材のテーブルたちは全て飛騨高山の森の木を使っています。私たちも実際に飛騨まで足を運び、森の様子を見てきました。

飛騨の森歩き

ボー・デコールではお店で扱う商材は、必ず自分たちで「見て・感じて・触れる」ことを徹底しています。製材される前の木の状態を見ることで、限りある資源の貴重さを知ることができました。

飛騨の森歩き

この写真は数年前に伐採された区画。木を切った場所には新しく植林をします。少し芽が出てきたくらいだとか。木にも寿命があります。数十年単位で伐採と植林を繰り返し、森を活性化させることが大切です。

木を育てるということ

私たちボー・デコールでは長く天然木の家具を取り扱ってきましたが、家具になった状態の木は馴染みがあっても、それが実際どのようにして育てられたのかまでは分かりませんでした。「木がどのようにして育つのか、もっと深く知りたい」そんな想いが発端となり、2016年から新潟県のとある森の一部をお借りして、杉林を育てる活動をしております。

林業研修
2016年の森の様子
草が生い茂っている様子が分かる

林業研修
2022年の森の様子
視界が開け奥まで見えるように

自分たちで実際にやってみると、森での仕事は想像以上に地道で過酷。森林の木が家具や建築材として使えるように育てるまでには、技術と体力、危険を伴うたくさんの工程がたくさんありました。

一本の木が育つまで

木が育つまでの工程をご紹介。(チェンソーや芝刈り機などは危険なため使用せず、全てノコギリやカマで作業を進めます)

林業研修
①草刈り
手つかずの森は中に入ることすら難しいため、先に生い茂った草などを刈る作業を行い道を確保します。

林業研修
②枝打ち
ようやく中に踏み込めたところで、次は枝打ちの作業。2mくらいの高さについている枝を打ち落とします。

林業研修
③間伐
曲がってしまった杉の木や、杉以外の木も成長の妨げになるため切り倒します。

しっかりと間伐することで、木と木の間にほどよい距離が生まれます。そうすると1本1本の木に栄養が行きわたり、大きく育っていくのです。

そうやって長い時間をかけて木は大きくなります。燃料や家具や建材の材料になるまで約70-80年。気の遠くなる作業ですね。自分たちが生きている間にこの杉林はどこまで大きくなるのか楽しみです。

自然の力を知る

自然の力は私たちの想像を遥かに超えていきます。例えば、杉の木の周りに絡みつくように成長していくツル。このままだと木の成長を止めてしまうことになるため、ノコギリでツタを根気よく切っていきます。

やっとの思いで取れましたが、驚いたのは巻き付かれていた木の様子。ツタの部分が思いっきりめり込んでいました。ぱっと見た感じはそこまで強い力に見えなかったのに、自然の力には驚かされます。

林業研修
よくみると気にめり込んでいる様子が分かる
林業研修
杉の木にはくっきりとツルの跡が

自然の力を目の当たりにするのはこんな時も。
林業研修を初めて3年ほどたった年、今まで大事に育てていた杉の樹皮がズタズタに切り裂かれていました。

林業研修

これは、実は熊の仕業。春になると、木の皮をはいで中の密を食べに来るんだそうです。熊が出るとは聞いていたものの、いつも作業をしている場所でこんなにも分かりやすい形跡を目の当たりにすると恐怖を感じるものです。

林業研修
蜜がたっぷりで瑞々しい

こう見ると確かにちょっとおいしそうなので、熊の気持ちも分からなくはないですが…。とはいえ木の皮をはがされてしまうと木が枯れる原因になるためこのままにはできません。少しでも被害が抑えられるように、熊よけの紐を巻いて一日の作業は完了です。

林業研修
今年は熊が寄ってきませんように

間伐をしたことで、歩きやすくなっていたせいもあるのでしょうか。結構な数の木がやられており、みんな肩を落としましたが、これも自然の厳しさです。気を取り直して、無事な木すべてに熊よけを結んできました。

林業の衰退で起こる弊害

森の様子

近年、日本中で手つかずの森林が増えています。下刈りや間伐が十分にされていないと、光が届かず根が張りにくくなるため、土が痩せていきます。そうなると大雨や台風などが発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなってしまうのです。計画的に間伐をすることで根がしっかりと張られ、土壌が強くなります。

土砂災害を未然に防ぐ意味合いでも、間伐をすることはとても重要なんですね。

日本の森を守るためにできること

実際に山に行くと分かるのですが、広大な山のお手入れはとても大変で、全てを管理できるわけではないそうです。林業は、地道で過酷な自然の中での仕事になるため、若い方も少なく高齢化が進んでいます。もちろん、ケガともいつも隣り合わせ。

私たちもその道のプロではないため、重機を使った本格的なお手伝いまではすることができません。

もっと何か役に立てることはないですかと尋ねたところ、
「若い方たちが、日本の森の様子や林業の現状などに興味をもってもらえるだけで嬉しいんです」そう答えてくださいました。

私たちが国産材の魅力をもっと伝えることができれば、林業も活性化され手つかずだった森の管理も進むかもしれない。そんな願いからボー・デコールでは国産材の家具を取り扱おうと決めたのです。

国産材のダイニングテーブル
2022年秋の林業研修の様子

本当の意味で緑豊かな国になるために

この研修を始めた当初、こんなことを知りました。
杉の木は日本だけの固有種で、学名は「クリプトメリアヤポニカ(Cryptomeria japonica)」

これは「日本の隠れた財産」という意味なんだそう。

「隠れた」ということは、まだ日本人がその本当の価値に気づいていないからなのでしょうか…現に国土の2/3が森林という緑が多い国にも関わらず、輸入材に頼り、国内の植林は野放しにされています。そうやって荒れ果ててしまった山も少なくありません。しかも日本の森林の4割は杉材です。

若い方にも国産材の素晴らしさが広まって、林業が栄え、今以上に杉の木が「日本の財産」となってくれることを願います。

林業研修