くつろぎ時間に床暖房とウールラグ -併用時の注意点

2021.08.17 2023.03.21

床暖房とウールラグ

足元が暖かいと幸せ。
床暖房は床全体を暖めることができるので、寒い冬でも足が「ヒヤリ」とならないのが嬉しい暖房器具。温風が出ないことも、乾燥する季節には嬉しいポイントです。でも床暖房を使うにあたり知っておきたいことがあります。
本日はラグや絨毯を床暖房と併用する場合の注意点についてご紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

床暖房の上にラグや絨毯を敷いてはだめ?

床の熱と輻射熱の両方で効率よく部屋を暖めてくれる床暖房は気持ち良いですよね。
リビングやダイニングで床暖房を使用しているお宅は多いのではないでしょうか。
でも、暖かいからといってさすがに床に直接ゴロゴロはできません。
痛いですから。

でもゴロゴロしたい!ソファーじゃなく、床でゴロゴロしたい。
小さな子どもや赤ちゃんがいるご家庭でも、転んだ時に床がやわらかい方がいいですよね。

そうなると、床の上にラグを敷きたくなるのですが…
困ったことに、たいていの床暖房メーカーさんは
床暖房の上にラグや絨毯は敷かないでください」と言います。

なぜでしょうか?

床とラグの間に熱がこもることによって、床が変形したり、変色したりなど、痛む場合があるからです。それに、「ホットカーペットよりも表面温度が上がらない床暖房は敷物を敷いても暖かさが伝わらないよ」と言う方もいます。

床暖房の暖かさを活かしながら、快適にゴロゴロできる空間はできないもの・・・?

床暖房の暖かさを活かして快適空間をつくるには

実は、床暖房の暖かさは意外にちゃんと敷物に伝わります。(厚みと素材にもよりますが)
暖まるけれど、気をつけなければいけないことがあります。

床が痛む危険性と、ラグや絨毯が劣化する危険性です。木のフローリングが痛む原因には「熱」と「湿気」の2つがあります。ラグと床の間に湿気がたまった状態で放置していると、最悪の場合はカビが生えてしまうこともあります。
「湿気」は、フローリングにも家具にも敷物にも、良い影響はありません。

多くのラグや絨毯は、裏面がゴムや接着剤で固めてあります。パイル(毛足)が抜けないようにする「ラテックス」と言われるものです。ラテックスは熱によって溶けたり、乾燥してボロボロと剥がれたりする場合があります。
ラテックスで固めてあるものは、当然通気性が非常に悪くなります。一度劣化してしまったラテックスは修理することができません。

ラテックスの使われているラグの構造
ラテックスが使われているラグの例

だから、床暖房に敷物を敷く場合は、ラグ選びが重要になるのです。

床暖房と併用できるラグの条件は
「熱」がこもりにくいこと
「湿気」がこもりにくいこと

つまり「通気性が良い」絨毯なら床を痛め難いということになります。ラグや絨毯自体も「熱」で劣化しやすい素材が使われていないことが重要です。

床暖房と併用できるラグ、絨毯とは

床暖房と一緒に使うなら

  • 裏面をラテックスで固めていない
  • 通気性の良い素材で作られている
  • 熱で劣化しやすい素材が使われていない

を基準に選べば良いということになります。
裏面を固めていないかは、触ってみればすぐにわかります。ある程度の柔らかさがあり、折り曲げることができるからです。

裏面が柔らかいラグ
裏面が柔らかく、折り曲げることができるラグ

素材は通気性の良い自然素材。コットン、リネン、ウールなど。特に保温性の高いウールのラグは床暖房との併用におすすめです。シルクは自然素材ですが熱には強くありません。化学繊維も熱に弱いものが多いので、「床暖房対応」と謳っていないものは避けた方がよいでしょう。

それでは裏面を固めていない自然素材のラグや絨毯なら床暖房と一緒に使っても大丈夫でしょうか?
ちゃんと暖かくなるかどうか、心配ですよね。
床暖房の種類と使いたい絨毯の厚みを事前に確認しておくことが重要です。

床暖房の種類 -温水式と電気式

床暖房の種類についても知っておくことが大切です。床暖房には大きく分けて温水式と電気式があります。(ハイブリッドもあります)

温水式

温水を循環させるタイプで、一か所で熱くなりすぎない。熱はこもりにくく、切ってもしばらく暖かい。

電気式

電気ヒーターで温めるタイプ。熱がこもりやすく切ると冷めやすい。

と、それぞれ特徴があります。

温水式の床暖房の場合、設定温度によっても違いますが、床の表面温度がそれほど高くなりません。温水式床暖房は、最高でも30度~32度程度のメーカーさんが多いようです。

これはホットカーペットの設定温度「中」程度よりも低い温度です。おまけに、20度くらいの設定に保つメーカーさんも多いようです。ということは、温水式の床暖房の場合はラグや絨毯に熱が伝わり難く、設定温度によっては全然暖かくならない!という可能性があるのです。薄いラグでも暖まりにくいので、厚手のラグならなおのことですね。

電気式なら熱は伝わりやすいですが、厚手のラグは暖まるのに時間がかかります。ただしウールラグなら、一度暖まってしまえば、優れた保温効果によって暖かさが持続します。人気のギャッベ絨毯も質の良いウールが使われているなら同じです。
電気式の床暖房とウールラグは良い「相棒」になるのです。そのうえ、ウールラグは夏もさらっとして一年中使うことができるのも魅力。

よい「相棒」を見つけられたら、もうひとつ注意するのは「うたた寝」。膝掛けなどしていると、気持ち良くて朝までそのままぐっすり、なんてこともあるからです。うっかりリビングでうたた寝して風邪をひかないようご注意ください。

購入前には、床暖房の種類とラグ、絨毯の相性をしっかり確認しておきましょう。
暖かく快適な「くつろぎ時間」を楽しむために。

ボー・デコールオリジナルラグの床暖房との併用について

てざわりアーバン ER624 床暖・ホットカーペット対応

ボー・デコールのオリジナルラグはウールラグやコットンラグ、ジュートラグなど上質な天然素材を使い手仕事で仕上げています。裏面の加工がないため、ホットカーペットや現在主流となっている温水式床暖房には問題なくご使用いただけます。

ただし、旧式の床暖房の一部機種では下記のような注意点がありますのでご確認くださいね。

電気式床暖房について
旧式の床暖房には、電熱器が床面に非常に近く、床自体が通常より高温になるタイプがあります。この種類の床暖房では、家具やクッション、座布団、子供の布団などを使用すると熱がたまりすぎるため、家具やクッションなどの使用ができない機種もあります。このような機種の床暖の場合、メーカーに確認することをお勧めします。

まとめ

  • 床暖房と併用するラグ、絨毯は裏面にラテックスが使われていないものが良い
  • 保温性の高いウール素材、または熱で劣化しにくい素材がおすすめ
  • 床暖房には温水式と電気式がある、温水式はラグが暖まりにくい
  • 旧式床暖房の一部機種は熱源が床に近いものがある →床暖メーカーに確認してみましょう
その他のラグ選びコンテンツ

ボー・デコールの天然素材インテリア
ボーデコールの天然素材ラグ一覧
ボー・デコールのリネンカーテン

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


インテリアショップ ボー・デコール