厚手ラグの選び方 -種類と購入前のチェックポイント

2021.07.31 2023.08.31

厚手ラグの選び方

家でくつろぐ時間を快適にしてくれる厚手のラグ。ふかふかのラグ 厚手のラグの上で過ごすお家時間は至福のひとときです。

「ラグ 厚手」でお探しのかたも多いのではないでしょうか・・・。  

今回は厚手のラグ選びで失敗しないために、知っておくと便利な厚手ラグの種類や購入前のチェックポイントをご紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

厚手ラグの種類

「厚手」というとどのくらいの厚みのラグを思い浮かべるでしょうか?
ボー・デコールでは総厚が 1cm以上のラグを厚手と考えています。厚みが1cm程度あると床の固さを感じにくいからです。

ただし、厚みだけでなく織密度も関係しているため一概には言えないところです。ラグ 厚手と同じくらいラグの目の細かさ(密度)も使い心地や耐久年数に関わる大切なポイントです。

厚手のラグ・絨毯には色々な種類があります。素材も一緒に見ていきましょう。

シャギーラグ

モロッコのべニオワレン(ベニワレン)
モロッコのベニオワレン(ベニワレン)

モロッコのベニオワレン(ウール)
シャギーラグ(ウールやコットン、化学繊維など様々)

毛足が長くふんわりしています。見た目にも気持ち良さそうでおしゃれなラグも多い。ウール素材は夏は暑そうと思われるかもしれませんが、調湿作用があり冬だけでなくオールシーズン使える素材です。

ただ、毛足が長いシャギーラグは打ち込みの密度が粗いと奥までハウスダストなどが入りやすく、掃除機でも取れにくいのが難点です。裏面に接着剤やラテックス張りを使用していない手織り、もしくは手機織りのラグが良いと思います。

べ二オワレンのような手織りでつくられる絨毯がおすすめです。

ムートンやファー(天然の毛皮または人口皮革、化学繊維など)

ムートン
ムートン

ムートンやファーは天然の皮を使ったものと、人口皮革やエコファーと呼ばれる化学繊維があります。ムートンは椅子やソファーの上にちょうど良い小さめサイズが多く、ふわふわで肌ざわりは最高。北欧風のおしゃれなインテリアにもぴったりです。
ファータイプのラグはマイクロファイバーなどの極細の毛足のものが多い。

ウレタン入りラグ

厚手ラグというとウレタン入りのラグを思い浮かべる方も多いのでは。低反発や高反発のウレタンスポンジが入ったものが一般的です。低反発タイプは足あとがくっきり残るのが特徴。長方形や円形など色々な形があり、こたつの敷布団に使う方も多いようです。ウレタンスポンジが入っているので厚みが出し易く、3cm~5cmもの厚手のラグがあります。

防水加工や撥水加工が施されたタイプも豊富。価格は比較的安いものが多いです。

ウレタンラグは裏面にウレタンを入れてあるために通気性が悪いのが難点です。無垢の床とはあまり相性が良くないため、敷く場合は、敷く場所を定期的に変えることをおすすめします。また通気性に劣るためダニなどが出やすいので防ダニ加工を施してあるものが良いでしょう。

キルトラグ

キルティングマット イブル
キルトラグ

中綿入りのラグ。ポリエステルの綿をコットンではさんでステッチをかけたものが多い。撥水加工や抗菌防臭加工を施したものもある。
近頃は韓国発の「イブル」というキルティングマットも人気。持ち運びしやすくおくるみとしても使えることから赤ちゃんのいる家庭でよく使われるようです。ラグとしてはそれほど厚手ではありませんが、キルティングの布のため洗い方も簡単。

毛足が立った織り

ギャッベ
ギャッベ

イランのギャッベ(ウール、一部コットンやシルクも使われる)
中国段通(ウールやコットン、一部シルクも使われる)

手織りの「ギャッベ」絨毯は堅牢で扱いも簡単な絨毯です。工芸品としても、日本でとても人気があります。イランの遊牧民が伝統の柄を織り込んでつくるウールの厚手絨毯です。

イラン以外でつくられたギャッベ風のラグや絨毯もよく見かけます。機械織りでつくられたギャッベ風の厚手ラグは化学繊維もあります。

ギャッベや段通は自然素材がたくさん使われるものほど価格が高め。その分長く使える丈夫なつくりです。頻繁に買い替えをしたくない、健康や環境に良いものを選びたい方は自然素材の毛足が立った織りの厚手ラグがおすすめです。

また、畳の上に敷く場合も通気性の良い自然素材のラグが良いでしょう。

ボー・デコールのオリジナルラグ

目の詰まったパイル(毛足)タイプで総厚 1cm以上の厚手のラグがあります。リビングサイズの大きなものから玄関マットサイズまでナチュラルなウールを中心に、コットンやジュートをミックスした厚手ラグも揃えています。
リビングや寝室など、床に直接座ったり寝転がる場所すべてにおすすめ。
長方形、正方形、円形など種類も豊富です。

ラグ厚手のメリットとデメリット

厚手のラグにはメリットもデメリットもあります。あらかじめ知っておけば購入後の失敗を防ぐことができます。

厚手ラグのメリット

厚手ラグのメリットには次のようなものがあります。

  • 快適性
    ふかふかで気持ち良い、床の固さを感じにくい、座布団なしで座っていられる
  • 防音性
    どすんどすんという足音や物を落とした時の音を和らげる。特にマンションなどの音を響かせたくない集合住宅には効果的。
  • 衝撃吸収性
    転倒時の衝撃を緩和、しっかり身体を受け止めてくれる。とくに赤ちゃんや小さい子供のいる家庭には織り密度の高い厚手ラグがおすすめ。室内で老犬を飼っている愛犬家にも。

厚手ラグのデメリットと回避策

ドアとの干渉

ドア下の隙間とドア幅を確認しておきましょう

厚手のラグは、ドア下の隙間が狭いとドアの開閉時にぶつかることがあります。ドアのある場所に敷くときは事前にドア下サイズとラグを敷く予定の場所までドアが来ないかを確認しておきましょう。

段差によるつまづき

家庭内での転倒事故の多くは、部屋の敷居や絨毯の縁などわずかな段差で起こります。1~2cm程度の段差でも足腰の弱い方や転倒リスクのあるお年寄りにはつまづきの原因になることがあります。

回避策
部屋を移動するときの動線にラグがかからないようにすること
段差解消スロープを利用するなど、段差をなくす工夫をすること

床暖房やホットカーペットの熱がつたわりにくい

厚手になるほど床暖房やホットカーペットの熱がつたわりにくくなります。

回避策
ほどほど厚手で保温性の高いウール素材のラグがおすすめ。温まるまで時間はかかりますが一度温まれば保温効果が高く電気代の節約に繋がります。

購入前のチェックポイント

せっかく厚手ラグを買ったのにあっという間にヘタってしまったり、思ったほど快適じゃなかったり…とがっかりすることのないように購入前に確認をしておきましょう。

Point! 織り密度

織り密度が高い目が詰まったラグなら毛足の生え際(芯地)が見えることはまずありません。オンラインで購入する場合は、アップの写真をよく確認しましょう。店頭で選ぶ場合は見るだけでなく、実際に足をのせたり座ってみたりして沈み込みの具合を確認すると良いでしょう。

Point! 耐久性を想定する

毛足が抜けにくくないか、経年劣化で裏面から白い粉が出てこないか、裏面をチェックしましょう。裏面に糊やラテックスがたくさん使われているラグは、劣化がはじまると白い粉となって出てくることがあります。糊やラテックスは毛足を止める目的と滑り止めのために使われます。劣化とともに毛足が抜け始める場合もあります。価格の低いラグは2~3年で劣化が始まるものもあります。

オンラインで選ぶときは仕様が記載されているか、ラグの裏面の写真が掲載されているかも確認しましょう。

てざわりアーバン ER625 床暖・ホットカーペット対応
ラグの裏面もチェック!

ウレタンラグの場合は比較的ヘタりが早いので、2~3年で買い替える想定をしておくと良いでしょう。

Point! シャギーラグはインテリア性で選ぶ

毛足の長いシャギーラグやファーなどは毛足の奥にゴミやほこりが入り込むとお手入れが大変。シャギーラグは「インテリアとして楽しむもの」と割り切って選ぶと良いでしょう。

Point! 濃い色のラグはゴミやほこりが目立つ

厚手のラグに限りませんが、濃い色のラグはゴミやほこりが目立ちやすいことがあります。いつもコロコロしていないと気が済まない、とプチストレスにならないように色選びの際に頭に入れておきましょう。

ラグに厚みを足すひと工夫

アンダーフェルトと併用する

厚手ラグでなくてもひと工夫で厚みを増す方法があります。それがアンダーフェルトを使うことです。

アンダーフェルトとはラグやカーペットの下に敷くフェルト状のシートのこと。断熱性や防音性、クッション性を高めるために使います。部屋全面に敷き詰める場合、機械織りのカーペットでは必須の施工です。

部分敷きのラグ用にも色々なサイズの下敷きシートが販売されています。滑り止めも兼ねていることが多く、クッション性や防音性を高めてくれます。ぴったりのサイズがなくてもはさみでカットできるものや洗えるタイプもあります。買い替える前に、手持ちのラグを長く使う方法としても検討してみてはいかがでしょうか。

※通気性は低下するので定期的にラグをめくって空気を入れるなどは必要です。

「ラグ 下敷き」「下敷き専用ラグ」などで検索をすると多数販売されていますよ。

まとめ

  • ふかふか感、快適性は織り密度を確認
  • 購入前に厚手ラグのデメリットを知っておけば購入後の失敗は少ない
  • どのくらいで買い替えるか(耐久性)も想定して選ぶ
  • 下敷きラグを使うことでクッション性や防音性を高められる
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ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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