リビング階段にカーテンを取り付けるメリットとは?おしゃれに見せる方法も紹介

2021.12.10 2022.11.12

リビング階段にカーテンを取り付けるメリットとは?おしゃれに見せる方法も紹介

近ごろ、リビングを通って上階に行く階段を付ける、いわゆる「リビング階段」を採用する間取りが増えています。リビングに階段があることで、家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすい環境になることを期待したものです。

しかし実際に暮らしてみると、リビング階段は上階に続く吹き抜けのような形になり、空気や音が上階に伝わりやすいという問題が出てきました。こうした問題を防ぐためにも、リビングと階段の出入り口をカーテンで仕切ってみてはいかがでしょうか?

リビング階段の仕切りとして最適なカーテンの種類と設置方法についてお伝えします。

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リビング階段のメリット・デメリット

上階に向かうための階段は、かつては玄関を開けてすぐの場所に設置されることがほとんどでした。しかし、近ごろでは、リビング内に階段を配置するレイアウトが人気となっています。上階に上がるために必ずリビングを通る設計になっていることから、「リビング階段」と呼ばれています。まずは、リビング階段があるメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

リビング階段のある間取りは、家族の気配が感じられることが最大の目的であり、メリットでもあります。帰宅した子どもが上階に行く場合や、お風呂上がりの家族が寝室に向かう場合など、必ずリビングを経由することになるため、家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなります。仕事や学校などで忙しい家族がお互い顔を合わせる機会を増やせるよう、また、帰宅した子どもが真っすぐ自分の部屋に向かってしまわないように工夫された設計と言えます。そして、家族の気配を常に近くで感じられることで安心感も得られますし、顔色が悪い、元気がなさそうといった家族のちょっとした体調の変化も見逃しにくくなるでしょう。

デメリット

家族のコミュニケーションを増やすのに効果的なリビング階段ですが、一方でデメリットもあります。例えば、調理中のにおいや会話する声、テレビの音など、リビングで発生したものがリビング階段を通して、上階に伝わってしまうのです。2階の部屋で静かにテレワークをする予定だったのに、リビングから伝わる声や音で集中できない、なんてこともあるでしょう。さらに深刻なのは、室内の温度調節に影響が出てしまうこと。上階への通り道がすっぽりと開いていることで、リビングの空気がリビング階段を通して上階に流れてしまい、逆に上階の冷たい空気がリビングに降りてきます。暖かい空気は上に流れていく性質があることから、特に寒い季節にはリビング階段のデメリットを感じやすいかもしれません。リビングを暖めようとしても一向に暖まらず、暖房効率が低下しやすくなります。

カーテンの設置でリビング階段のデメリット解消へ

リビング階段から生じた予想外の問題を解決するには、リビング階段の出入り口に仕切りを設けるのがよさそうです。とはいえ、ドアや仕切りをあと付けするには大掛かりな工事が必要になるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、カーテンの設置です。通常の窓でもカーテンがあれば、外から伝わる光や音、冷たい空気などの刺激を軽減できますよね。リビング階段の出入り口にカーテンを設置すれば、カーテンがクッションとなって、リビングから伝わる刺激や空気の流れを軽減してくれるというわけです。しかもカーテンは、比較的簡単に取り付けや取り外しができるというメリットもあります。

仕切りに最適なカーテンと設置方法

リビングに設けた階段への出入り口にカーテンを付ける場合、どのようなカーテンが適しているでしょうか。冷気が伝わるのを防ぐ機能としては、防寒用のカーテンが効果的です。しかし、厚手の機能性カーテンを吊るすと階段が真っ暗になってしまうことも。あくまでカーテンは音やにおい、空気が上階に流れていかないように対策するものなので、カーテンを閉めたときに階段の足元が見えなくなるほど暗くなるようでは困りますよね。

リビング階段に選びたいリネンカーテン

せっかくリビングに階段を設けたのですから、カーテンを閉めても家族の気配も少しは感じたいところ。そうしたニーズを満たすもののひとつに、リネンカーテンが挙げられます。リネンカーテンであれば、カーテンを閉めていても人の気配をほのかに感じる程度の透過性と、明かりをやわらかに通す透光性があり、リビングと階段との境界を完全に仕切ってしまう印象はなく、ゆるく仕切ることができます。

リビング階段への設置方法

リビング階段から空気が漏れないようにするためには、階段の出入り口をすっぽりとふさぐことが重要です。カーテンレールは出入り口の幅より両端が少し長めのものを用意しましょう。また、上下にもできるだけ隙間を作らないことが大切です。カーテンレールは天付けにするか、もしくはできるだけ天井に近い位置に設置し、カーテンの丈は床面ギリギリまで長くすると効果的です。特に冷たい空気は下にたまりがちなので、カーテン下にあまり隙間ができないよう工夫するとよいでしょう。

カーテンレールについては以下をご参照ください。取り付け方や取り付け位置を紹介しています。

自分でカーテンレールを取り付けるには?レールの種類と取り付け方法 >>

カーテンでリビング階段をおしゃれに見せる

特に、冬の寒さ対策としてリビング階段にカーテンを設置する場合には、カーテンを付けるだけでなく、プラスαの工夫を取り入れてみましょう。

リネンカーテン+ロールスクリーンで寒さ対策にも

リビング階段にカーテンを付けると、生活感のある印象になりがちです。そこで、できるだけすっきり見せるためにも、リネンカーテンにプラスしてロールスクリーンを使用してみてはいかがでしょうか。

特に寒い地域にお住まいの方で、冬の時期にリネンカーテンだけでは対策として心もとないと感じられる場合の寒さ対策にもおすすめ。リビング階段の出入り口にドレープとレースとの両方のカーテンをかけると重たい印象になってしまい、カーテンを開け閉めする回数も2倍になることから実用性も劣ってしまいます。その点ロールスクリーンは、使用したいときだけ下ろすことができるため便利です。例えば、家族全員がリビングにいるようなときは、ロールスクリーンを下げてリネンカーテンを閉めておけば、暖房効率の低下を防げます。寒さ対策を重視したいなら、ロールスクリーンは遮熱効果や断熱効果のあるものを選ぶとよいでしょう。

それぞれ別の階にいる家族の気配を感じたいときは、ロールスクリーンは上まで上げて、リネンカーテンのみで仕切ることも可能です。お客様をお招きするときも、リネンカーテンとロールスクリーンのダブル使いなら、上階との境をすっきり仕切れるので見た目も良くなります。どちらかひとつだけを使用するよりも、この2つを組み合わせて使用する方が、何通りものシチュエーションに対応できますよ。

色選びのポイントは「溶け込ませる」 or 「アクセントにする」

リネンカーテンやロールスクリーンを選ぶ際には、周囲に溶け込ませるか、アクセントとして目立たせるかのどちらかにすると、おしゃれな印象にまとまります。周囲に溶け込ませる場合には、周囲の壁紙と同色を選び、できるだけ建物の一部であるように見せるとなじみやすく、すっきりとシンプルにまとまります。

反対に空間のアクセントとして目立たせる場合には、部屋のインテリアの雰囲気にリンクするようなデザインや色のカーテンを選ぶとよいでしょう。色数が増えすぎるとごちゃごちゃとした印象になってしまうため、注意してください。迷った場合には、リビングのインテリア(ソファやキッチンなど)の色のなかから1色を選ぶと失敗が少ないですよ。

カーテンの色の選び方については以下もご参照ください。

カーテンの色の選び方とは?よくある失敗例や配色の基本を解説 >>

カーテンでリビング階段を快適に

せっかく考えて選んだリビング階段ですから、その設計の良さをフル活用したいものです。寒さ対策としてカーテンやロールスクリーンを効果的に使えば、リビング階段がもっと使いやすくなりそうです。きっと家族のコミュニケーションもますます増えて、快適な暮らしが実現することでしょう。

「ボー・デコール」では、ナチュラルな風合いを大切に、上質ながらお手ごろで暮らしになじむデザインのリネンカーテンを豊富にそろえています。ナチュラルでおしゃれなリネンのある暮らしを始めてみませんか?

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