自分でカーテンレールを取り付けるには?レールの種類と取り付け方法

2022.03.05 2023.08.22

自分でカーテンレールを取り付けるには?レールの種類と取り付け方法

カーテンレールには複数の種類があり、それぞれ最適な設置位置や取り付け方法が異なります。実はカーテンレールの選び方次第で、部屋の印象がガラリと変わることも。今回は、自分でカーテンレールを取り付けるときのチェックポイントとともに、取り付け方について詳しくお伝えします。

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カーテンレールの種類

カーテンレールは、大きく「機能性レール」と「装飾レール」の2種類があります。それぞれの特徴を確認してみましょう。

自分でカーテンレールを取り付けるには?

機能性レール

機能性レールとは、カーテンの開閉をスムーズに行えるよう、機能性を重視したシンプルなカーテンレールを指します。賃貸物件でもよく見かける、一般的なカーテンレールです。ステンレスやアルミ、樹脂などを素材とし、いずれもカーテンフックを引っかけるランナー部分が付いています。レールの数によって名称が変わり、カーテンを1枚だけ吊るすシングルタイプと、レースカーテンとドレープカーテンなど2枚を吊るすダブルタイプがあります。機能性レールはシンプルな分、取り付け場所に制限がなく、窓枠の上部や天井など、好みの場所に設置できるのが特徴です。

さらに機能性レールには、最も一般的なC型、ランナーのすべりが良く開閉しやすい角型、出窓や曲面のある窓などに使えるようカーブに対応したI型、カーテンレールにリング状のランナーがついているポール型があります。

装飾レール

装飾レールとは、ポールに装飾が施され、色や形などデザイン性を重視したカーテンレールです。フックをかける部分がリングになっていたり、両端に飾りが施されていたりするなど、レール自体のおしゃれ度が高いのが特徴です。

ポールタイプの装飾レールは、木やアイアン、樹脂など素材はさまざま。カーテンフックを引っかける部分はリング型のものが採用されており、先端には装飾キャップが取り付けられています。装飾レールのなかには、装飾キャップが取り換えられるものがあり、カーテンレールを取り付ける際に使用するブラケット(※)もインテリア性重視のものが豊富です。基本的に装飾レールは、天井への設置には向いていないデザインが多いため、窓枠の上部に取り付けます。ただし、天井に付けられるサポートアイテムを活用する方法もあります。

※ブラケット……壁にカーテンレールを固定するための部品。カーテンレールを取り付けるときは、まずブラケットを壁に設置してからカーテンレールを取り付けます。

機能性レール
機能性レール

装飾レール
装飾レール

カーテンレールの取り付け位置は2種類

カーテンレールはレールの種類によって、最適な取り付け位置が変わります。カーテンレールの取り付け方は正面付けと天井付けの2種類です。それぞれに適したカーテンレールの種類と特徴を見てみましょう。

正面付け

窓枠の上部にカーテンレールを取り付けることを正面付けと呼びます。取り付け位置が窓枠の数cm上になることが多く、機能性レール・装飾レールともに正面付けが可能です。大きく開く窓や小窓、出窓など、どんな窓にも対応します。

自分でカーテンレールを取り付けるには?

天井付け

天井付けは、天井や窓枠の天井面、カーテンボックスの天板などにカーテンレールを取り付けるスタイルです。病院の間仕切りやホテルのカーテンをイメージすると分かりやすいかもしれません。機能性レールを使用することがほとんどで、装飾レールの設置は難しい場合があります。ただし、天井から吊り下げるように取り付けられるタイプであれば、装飾レールも使用できます。

取り付け位置やレールの種類に適したカーテンフックを選ぼう

カーテンレールにカーテンを吊るすためには、カーテンフックが必要です。カーテンフックの種類には大きく「Aフック」「Bフック」の2つがあり、その他にもクリップタイプといったものもあります。カーテンレールの種類やカーテンの見せ方に合わせて選んでみましょう。

例えば、カーテンレールを隠すのであればBフック、カーテンレールを見せたいならAフックを使用するのがおすすめです。天井付けでは、カーテンが天井に接触しないように、Aフックを選びましょう。

また、AフックとBフックの両方の機能を兼ね備えた「アジャスタータイプ」のカーテンフックなら、デザインに合わせて調整が可能です。カーテンの購入時に付属しているカーテンフックは「アジャスタータイプ」がほとんど。カーテンレールに合わせた取り付け方を考えてみましょう。

カーテンフックに関しては、以下の記事もご参照ください。

 カーテンフックの種類は4つ!それぞれの特徴と選び方のポイントを紹介 >>

カーテンフック
Aフックの例

カーテンフック
Bフックの例

カーテンレールを取り付ける前のチェックポイント

カーテンレールを取り付ける前に、まずは道具のご準備を。必要な道具は、メジャー・プラスドライバー・キリの3つです。道具を用意したら、まずはカーテンレールを取り付けるためのチェックポイントを確認しましょう。

カーテンレールを取り付ける前のチェックポイント

カーテンレールの取り付け位置を確認する

窓際に設置するカーテンは、窓をすっぽり覆うように取り付けるのが理想的です。高さや横に余裕を持って設置することで、カーテンの上部や両サイドから光が漏れるのを防げます。また、カーテンが窓にかからないようにまとめられるため、開放感を得られるでしょう。間仕切りや目隠し用として使用する場合も、奥が見えないように余裕を持って取り付けることになるでしょう。

窓の開閉を邪魔せず、上下左右に余裕のあるカーテンを取り付けるには、カーテンレールの高さや長さもしっかり考える必要があります。また、取り付け場所によっては、レールを取り付けることでかえって使いづらくなってしまう場所もあります。周囲の環境をチェックしたうえで、無理なくレールを設置できる位置を考えてみましょう。

カーテンレールの高さ

窓際に正面付けする場合、窓枠の上部10cm以上の位置にカーテンレールが取り付けられるスペースがあるか、事前に確認しておきましょう。機能性レールは10cm以上、装飾レールは12cm以上の余裕があると理想的。カーテンレールの取り付け位置が低すぎると、遮光効果や目隠し効果などが薄れてしまいます。高すぎる分には問題ありません。スペースに余裕があるのであれば15cmくらい上を目安に取り付けましょう。ただし、高い位置にレールを取り付けると、その分、カーテンの長さも必要になります。カーテンの購入時には、必要な丈をしっかりチェックしてくださいね。逆に、十分な高さが確保できないときは、天井付けにしたり、BフックやLTブラケット(※)を使ったりする方法があります。

※LTブラケット……カーテンレールの土台となる部分がL字、壁との接着面がT字になっているレールを固定するための部材(ブラケット)で、窓の上部に高さを確保できない場合に使用します。

カーテンレールの横の長さ

同じく、窓際に正面付けする場合、カーテンレールの長さは、窓枠から左右それぞれに10cm以上の余裕が必要です。機能性レールは10cm以上、装飾レールは15cm以上と左右にしっかりと余裕を持たせることで、光の漏れを防げます。また、実際よりも大きな窓があるように見えるため、開放感を感じやすい点もメリットでしょう。

横の長さを十分に取れないときは、機能性レールやシンプルなデザインの装飾性レールを選びましょう。カーテンレールを設置できるギリギリの位置まで伸ばすことで、可能な範囲で最大限光漏れを防げます。エアコンや壁と窓の距離が近い場合はできる範囲で構いません。

窓周りのエアコンやクローゼットとの距離を確認

お伝えしているとおり、カーテンレールを正面付けするには窓の上部や左右に、ある程度の余裕が必要です。そのため、カーテンを取り付けたい場所の近くにエアコンやクローゼットなどがあると、思った位置にカーテンレールを設置できないことがあります。逆に、先にカーテンレールを付けてしまったことで、エアコンの設置位置に無理が出ることもあるでしょう。特に、新築で内装を一から決めていく場合には、窓周辺に取り付けるアイテムや家電等をしっかり把握し、カーテンレールの取り付け位置に配慮しておくとよいでしょう。

どうしても障害物を避けられない場合は、シングルタイプのカーテンレールを使用したり、ドレープ用のレールとレース用のレールを別々に取り付けたりする方法があります。

カーテンレールを取り付けるときの手順

では、実際に自分でカーテンレールを取り付けてみましょう。レールの取り付けは、設置場所にビス(ネジ)止めする作業です。必要な道具を準備したうえで、落下の不安がない状況を作り、無理のない体勢で行いましょう。正面付け・天井付け、いずれも対応できる手順を紹介します。

カーテンレールを取り付けるときの手順

【ステップ1】取り付け位置の強度を確認

カーテンレールを取り付ける位置の強度は、下地の有無によって異なります。石こうボードにはカーテンレールを取り付けることができないため、必ずビスを打つ場所に下地があることを確認しましょう。

下地の確認方法は、壁をノックするようにコンコンとたたき、音の違いを聞き分けます。軽い音がする場所は下地がない場所。鈍い音がする場所は下地がある場所です。

なお、下地がない場所にカーテンレールを取り付けたい場合は、石こうボード用アンカーを使う方法がありますが、しっかりと固定はできるものの、許容荷重に制限があったり、取り付けのためには壁に穴をあける必要があったりするのがデメリットです 。一度設置すると取り外しが難しいアンカーもあるため、使用する際は十分に取扱説明書を確認しましょう。

【ステップ2】ブラケットを取り付ける

ブラケットとは、カーテンレールを支えるための土台となる取り付けパーツです。取り付け位置の強度を確認し、ブラケットの設置位置が決まったら、ビスを打つ場所にキリや千枚通しなどで下穴をあけます。下穴の準備ができたら、ビスでブラケットを取り付けましょう。

天井付けの場合、通常、カーテンレールのネジ穴を使って直接天井に取り付けます。もしくは、天井から吊り下げ式のブラケットを使用し、ポールタイプのカーテンレールを設置することもあります。

【ステップ3】カーテンレールを取り付ける

機能性レールは、取り付け前の準備は必要ありません。直接ビスでブラケットに取り付けましょう。

装飾レールの場合、カーテンフックをかけるためのランナーをカーテンのフック数に合わせて取り付けたあと、両端にエンドランナーを入れてキャップをはめ込みます。

カーテンレールの準備ができたら、ブラケットにカーテンレールを取り付けます。取り付け方は、はめ込むタイプと上にのせてネジで留めるタイプの2種類。タイプに合わせてカーテンレールを取り付けましょう。

上手にカーテンレールを取り付けて快適な空間に

カーテンレールを自分で取り付けるのは少し手間がかかります。しかし、好みのカーテンレールを選べたり、好きな位置に取り付けられたりするのがメリット。取り付けの際には、カーテンレールの種類や設置場所などを事前に確認し、外れたり落ちたりしないようしっかりと留めることが大切です。使い勝手の良いカーテンレールを取り付けたら、おしゃれなカーテンを選んで、快適な空間を演出してみてはいかがでしょうか。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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