ドレープカーテンとは?特徴・種類・機能や選ぶポイントをまとめて解説
お部屋のイメージを左右するカーテン。生活必需品でもあり、お部屋の模様替えや引っ越し時に真っ先にそろえるという人も多いのではないでしょうか。
カーテンにもさまざまな種類がありますが、なかでも一般的なのがドレープカーテンです。
今回はドレープカーテンについて、基本的な知識に加え、ドレープカーテンを選ぶときのポイントについてご紹介します。
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ドレープカーテンとは
ドレープカーテンの「ドレープ」(drape)とは「多くのものを覆う布・ゆったりしたひだ」を指す言葉で、ゆるやかに覆う、飾る、優美にまとうといった意味があります。女性のドレスやスカートにも用いられるので、ファッションの世界でも使われています。裾をたらしたときにできる緩やかなひだやたるみであれば、小さくてもドレープとして扱われます。
ドレープカーテンは、たっぷりと生地を使いひだを寄せたカーテンですが、日本では薄手のレースカーテンに対して、厚地のカーテンをドレープカーテンと呼ぶ場合が多く、レース素材でひだが付いたものとは区別されます。ただ、特に厚手のカーテンを指しているわけではなく、レースと比較して厚地のものが多い傾向にあるというだけなので、リネンやコットンのような比較的薄地のカーテンにもドレープカーテンはあります。
窓に設置する場合には、一般的にレースカーテンを外側に、ドレープカーテンを内側に重ねて使うことが多く、2つのカーテンを使い分けることで光の調節がしやすくなります。ドレープカーテンはボリュームのあるひだによって、語源どおりの優美な印象を与えたり、重厚感を演出したりできるのが魅力です。
ドレープカーテンの種類や素材
ドレープカーテンは、基本的にレース素材以外のひだのあるカーテンの総称であり、素材や種類は豊富です。ここではドレープカーテンの形状と素材について見てみましょう。
ひだの種類
ドレープカーテンの由来となっているひだには、大きく4つの種類があります。ひだの数が多いほど使われる布の量が増え、ゆったりとした印象を与えます。
フラット
ひだの高さがほとんどなく、緩やかなウェーブを楽しむタイプです。柄に特徴があるカーテンの場合や個性的な演出をしたい場合には、フラットタイプがおすすめです。
1つ山
1つのひだに山が1つあるタイプです。仕上がり幅に対して、1.3~1.5倍程度の生地幅が使われます。適度なウェーブを出しつつも、シンプルですっきりした印象にしたい人におすすめです。
2つ山
1つのひだに山が2つあるタイプで、一般的に最も多く見られるスタイルです。仕上がり幅に対して、1.5~2倍程度の生地が使われています。程良いボリューム感が出て優美でありながら、カーテンの設置幅にやや余裕があるため、取り付けやすいのが特徴です。たくさんの種類のなかから選びたいという人におすすめです。
3つ山
1つのひだに山が3つあるタイプです。仕上がり幅に対して2倍程度の生地が使われています。たっぷりとしたひだがあるため、高級感や重厚感があります。閉じたときにしっかりとひだを見せたいなら、布地の幅に余裕があるものを選びましょう。
ドレープカーテンの素材
ドレープカーテンの素材は多岐にわたります。ドレープカーテンに使われる主な素材には、以下のようなものがあります。
リネン(天然繊維)
強度があり、滑らかで爽やかな手触りが特徴です。吸湿・発散性が高く、湿度や温度の上がるシーズンでもさわやかに過ごせます。洗濯後にしわが発生しやすいのが難点ですが、脱水時間を短くしカーテンレールに吊るしておけばしわを軽減することができます。
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コットン(天然繊維)
丈夫で吸湿性、耐熱性に優れ、染色しやすいという特徴があります。洗濯が容易で、自宅でお手入れしやすいものが多く見られます。
ウール(天然繊維)
弾力性に富み、水を弾く一方で吸湿性が高いのが特徴です。一定の厚みがあり、しわになりにくく、型崩れしにくいのが魅力。色が薄いデザインの場合には、紫外線により黄変する可能性があります。
ポリエステル(合成繊維)
摩擦に強く、しわになりにくいという特徴があります。型崩れしにくく、寸法安定性に優れるため、設置している間にサイズが合わなくなるということはほとんどありません。合成繊維のなかでは最も熱に強いのですが、静電気が発生しやすく、吸水性が低いのがデメリットです。
アクリル(合成繊維)
軽く、保温性があり、しわになりにくいのが特徴です。日光に対してはある程度耐性がありますが、非常に高温な場所に設置すると、溶融する恐れがあります。
レーヨン(再生繊維)
ビスコース法という製法で作られた再生繊維です。セルロース繊維からできており、発色性が良いのが特徴です。吸湿性はありますが、水にぬれると強度が低下し、破れやすくなります。
ドレープカーテンの機能
ドレープカーテンの種類によっては、快適な生活に役立つ機能があります。ドレープカーテンの主な機能をご紹介します。
遮光機能
光を遮る機能です。どの程度の光を遮ることができるかを示すために、一般社団法人日本インテリア協会では「1級~3級」の基準を設け、さらに「遮光1級」についてA++~Cの5段階の評価を行っています。
遮光1級は人の顔が認識できない程度、遮光2級は表情が分かる程度、遮光3級は、顔は分かるが文字は読めない程度などが目安となっています。
遮熱機能
熱を遮る機能です。熱の流れを遮断することで、冬季の防寒対策や夏季の熱波の遮断が期待できます。この機能を持つカーテンには、高密度な織りや特殊加工により遮熱機能を付加しています。
ただし、カーテン上部や下部、左右からの開閉部に隙間があると効果が低下してしまいます。
防炎機能
火災を防ぐ機能です。特殊な繊維または加工により、火災時の火の燃え広がりを抑えられる機能が付加されています。ただし、あくまで「燃えにくい」だけで燃えないわけではありません。
消防法によって、高さ31mを超える施設では防炎カーテンの設置が義務付けられています。高層マンションに居住する際には、防炎機能のあるドレープカーテンを選ぶとよいでしょう。購入時には、防炎表示のラベル(消防庁登録番号・登録確認機関名が記載)が付帯された商品であることを確認しましょう。
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ドレープカーテンを
選ぶ際のポイント
ドレープカーテンは非常に種類が多いため、選ぶ際にはライフスタイルに合わせて重視したいポイントを決めることが大切です。機能面にこだわるのか、デザインにこだわるのか、素材にこだわるのか、気になるポイントをチェックしてみましょう。
機能で選ぶ
生活必需品として機能面にこだわる場合には、設置する部屋のタイプや使い勝手に合わせて必要な機能を確認しておきましょう。
●寝室で使う場合は遮光性に配慮
できるだけ光が差し込まない睡眠環境を確保したいなら、遮光性の機能が強化されたドレープカーテンがおすすめです。
●北側の部屋の場合は遮熱性に配慮
北側に窓や開口部がある場合には、室外からの空気を遮断することで保温効果を高められます。特に気温が下がる冬には、遮熱機能が付加されたドレープカーテンを設置すると暖房効果を高める役割が期待できます。
●火気のある場所(暖炉・キッチンなど)は防炎性に配慮
火は、一瞬の油断から燃え広がる可能性があります。少しでも危険を減らすために、火気のある部屋には防炎機能のあるカーテンを選ぶことをおすすめします。
デザイン性で選ぶ
先にもお伝えしたように、ドレープカーテンはひだの数によっても印象が変わります。その他、素材やデザインなどを考えながら、お部屋に合ったものを選んでみましょう。
●ひだの数
同じ素材やデザインでも、ひだの数によってシンプルにもゴージャスにもなります。ただし、ひだが多いタイプは幅も広がりやすいため、設置する窓回りの余裕にも注意しましょう。
●素材
例えば子ども部屋であれば、カジュアルな綿素材やカラフルな合繊が扱いやすいでしょう。ナチュラル感が欲しい部屋には、高級感もあわせ持つリネンがおすすめ。特に結露が気になる場所には、吸湿性や耐水性といった素材が持つ性質を考えて選んでみましょう。
●カラーや柄とのバランス
カーテン選びの際にはカラーや柄に目を奪われがちですが、ドレープカーテンの場合、ひだの数や素材との相性も大切です。大柄の個性的なデザインの場合には、ひだが少なくウェーブがあまり出ない方が引き立つこともあります。全体のバランスを考えて選びましょう。
快適なお部屋づくりの決め手に
ドレープカーテン選び
ゆったりとしたひだが揺れるドレープカーテンは、お部屋に表情を与えます。大きな面積を占めるうえ、外気の影響を受けやすいだけに、デザインやカラーだけではなく、素材や機能にも気を配りたいもの。設置する場所の環境に合わせて、最適なドレープカーテンを選んでいきましょう。
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