[シーン別]コットンラグの選び方 【ラグの素材辞典 -コットン編-】
ラグを買おうと思ったとき、皆さんがまず最初に決めるのは何でしょうか。
大きさ?素材?色やデザイン?
これが正解!というものはありませんが、これまで自然素材のラグを開発してきたボー・デコールでは「どんな風に使いたいか、そこでどう過ごしたいか」から考えることをおススメしています。そのためにも、ラグの素材選びはとても大切です。
そこで、まずは素材のことから。今回は【ラグの素材辞典 -コットン編-】として、コットン素材の特徴やコットンラグの選び方、お手入れ方法についてご紹介します。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
コットン(綿)素材の特徴
天然繊維の中で最も広く使われているコットン
タオルなどの日用品や衣類、寝具など、コットン製品はどの家にも必ずある身近なもの。天然素材の中でも一番気軽に使うことができる素材です。
コットン(綿)は繊維の中が空洞になっています。そこに水分を取り込むため吸水性が高く、保温性や通気性にも優れています。柔らかくてチクチクしないのは繊維の毛先に丸みがあるから。通気性が良く、肌触りも良いので肌着にも使用される素材です。肌に触れるものはコットン100%が良いという方も多いかもしれませんね。
また、汚れたら丸洗いができるのもコットンの魅力です。コットンはアルカリに強く、石鹸や合成洗剤を使って洗濯することができます。ただし、洗濯によって縮みやすいという特徴もあります。製品によっては洗濯で色落ちや色移りする場合もあります。色の濃いものは他の洗濯物と分けて洗うなどの注意が必要です。
コットン(綿)の生産地
コットンの原産地はインドで、紀元前3500年頃には栽培されていたそうです。現在は中国やアメリカ、インド、エジプトやメキシコなど、比較的高温で雨の少ない地域で広く栽培されています。
天然繊維の太さと長さ
天然繊維はそれぞれ固有の太さを持っています。一番太い天然繊維は苧麻(ラミー)。次にウール、亜麻(リネン)、コットン(綿)、シルク(絹)と続きます。繊維が細いほど、緻密で薄手の織物ができます。コットンラグは、手織りに近い「手編み」で作られることが多く、通気性が良いふんわりした風合いになります。
また繊維の長さも製品になったときの風合いに大きく関係します。綿、麻、ウール(毛)は短い繊維で、繊維を紡績して糸にします。織物になるとふっくらとして毛羽だった感じになります。天然繊維の中ではシルク(絹)だけが長い繊維で、連続長繊維(フィラメント)といいます。連続長繊維の糸は織物になると光沢がありなめらかな質感になります。
コットンラグのメリット
日本では300年ほど前から「鍋島段通」というコットン(綿)の絨毯が作られてきましたが、コットン100%のラグはそれほど多くありませんでした。最近は種類も増え、色々なタイプのコットンラグを選べるようになってきました。
コットンの特徴を活かしたラグには次のようなメリットがあります。
・柔らかく肌触りが良い
・サラッとして通気性が良い
・自宅で洗える(※)
・吸湿性が高く蒸れにくい
・静電気が起こりにくい
・熱に強く、床暖房やホットカーペットと使える
・夏だけでなくオールシーズン使える
・自然素材の中では価格が比較的安い
※洗濯で縮むことがあります。
コットンラグの一番の魅力は柔らかく肌触りが良いこと。小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使うことができます。オールシーズン使えて、価格がお手頃なのも嬉しいところです。
コットンラグのデメリット
コットンラグには次のようなデメリットもあります。事前に知っておくと対策もできますね。
・洗濯で縮みやすい
・コットンのフリンジは汚れやすい
・しわになりやすい
・(薄手のタイプは)よれたりずれたりしやすい
ラグの場合は、長期間畳んだままにしているとしわが取れにくいことがあります。長期間使用しない時はロール状にして保管するのがおすすめです。
自宅で洗いたい場合は、縮むことも念頭においてなるべく手洗いでやさしく洗うと良いでしょう。
薄手のコットンラグがよれたりずれたりする場合は、滑り止めを併用すればある程度解決できます。市販の滑り止めはネットタイプや不織布タイプなど様々。ボー・デコールオンラインでは、不織布の滑り止めをおすすめしています。
滑り止めシート
ラグと床の間に敷くだけ、とても簡単な滑り止めシート。お好きなサイズにハサミでカットできる不織布(フェルト)タイプです。
コットンラグの選び方
ダイニングで使いたい
毛足の無い平織り(布のような織り方)がおすすめです。頻繁に椅子を出し入れする場所では、厚みがないほうが使いやすい。ただ、あまり薄すぎても椅子の出し入れでよれて使いづらいことも。厚みが1cm未満のコットンラグが良いでしょう。
リビングのメインラグとして
ゆっくり過ごしたいリビングには、ある程度厚手のタイプで毛足があるものもおすすめです。シャギータイプのラグはお手入れしにくい面もありますが、ふかふか気持ち良い使い心地です。リビングで心地よく過ごすためには、できるだけ大きいものを選ぶのがポイントです。
子供が過ごす場所、おむつ替えする場所
お子さまがおもちゃを広げて遊ぶ場所やおむつを替える場所の敷物は、肌に触れる頻度も高いもの。コットン素材のラグが安心ですね。学習デスク下のマットにもおすすめです。
おむつ替えには、さっと畳んで運べる小さめサイズや円形などが使いやすいでしょう。気軽に持ち運んで使えるキルトタイプも良いですね。キルティングラグは布としても使うことができて、洗濯機やコインランドリーでも洗えるところが魅力です。
おしゃれなラグを使いたい、インテリア重視
インテリアを重視するなら、キリム風や北欧風、モロッカン風デザインのコットンラグが合うかもしれません。無地なら、白やアイボリー、ベージュなどのシンプルな色で織りの変化を楽しめる1枚を選ぶのもひとつです。
老齢のペットのために
お客さまから時々お聞きするのが「老齢のペットのために探していました」というお声。また、チワワなどの小型犬は足が弱いこともあり、ソファから飛び降りた時の足腰の負担を減らすためにラグは必須なのだそう。
自然素材のコットンラグなら、小型犬だけでなく、年を重ねたペットにも安心です。歩きやすいようシャギーラグは避けて。毛足の無い平織りタイプでなるべく厚みのあるものを選びましょう。
他の天然素材と比較して
コットンラグを他素材のラグと比較した場合はどうでしょうか。天然素材で比較してみました。
■汚れ落ち:
ウールやリネンと比べると汚れが落ちにくい
■保温性 :
ウールに比べると保温性は高くない
■吸放湿性:
吸湿性は高いがウールやリネンに比べて放湿性はやや低い
床からの冷えを軽減する目的なら、コットンよりもウールラグがおすすめです。とくに長時間過ごす場所では大きな違いが出ます。
気軽に洗っていつでも清潔に使いたいならコットンラグです。繊維自体が汚れに強いウールに比べると、決して汚れ落ちが良いわけではありません。ただ、洗濯をしながらいつも清潔に使えるというのは気分的にも良いものです。
長く使い続けたいならウールラグ、頻繁に洗いたい場合や気軽にインテリアのイメージを替えたい時はコットンラグ、というように使い分けしても良いかもしれませんね。
コットンラグのお手入方法
2、3日に1回を目安に掃除機をかけてください。ゴシゴシ押し付けずに、表面をさっとかけるくらいがおすすめです。
自宅でコットンラグを洗う
ご自宅で洗う場合は、手洗いがおすすめです。
浴槽で人肌ほどのお湯に衣類用中性洗剤を溶かし、10分程踏み洗いします。水をこまめに変えながら、しっかりすすぎます。足で踏みながら余分な水分を切り、浴槽のヘリに30分程置きさらに水を切ります。その後、バスタオルなどで水気をできるだけ取り、日陰で平干しをしてください。
※水洗いをした際に、色落ち・色移りする場合があります。事前にラグの目立たない箇所で水や洗剤をつけてお試しいただくのがおすすめです。
※洗うことで縮む場合があります。
まとめ
- コットンは柔らかく肌触りが良い
- コットンは通気性、吸湿性に優れオールシーズン使える
- 熱に強く、床暖房やホットカーペットと使える
- 気軽に洗っていつでも清潔に使える
- 洗濯で縮みやすい
- 色落ちや色移りすることがある
気軽に使える天然素材のコットンラグ。一人暮らしの部屋、子供部屋、ダイニングやリビング、など色々なシーンで使ってみてはいかがでしょうか。
コットンラグの一覧
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ボー・デコールの天然素材インテリア
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |