自然素材住宅に合わせるインテリアコーディネート術 6つのポイント

2022.04.05 2022.05.02

自然素材住宅に合わせるインテリアコーディネート術 6つのポイント

インテリアのギャップを埋める6つのポイントとは? 自然素材住宅の特徴とは? 自然素材の注文住宅メーカーで7年間に100件以上、お客様の夢を叶えるお手伝いをしてきたインテリアコーディネーターが、自然素材住宅に合わせるインテリアコーディネート術についてご紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

自然素材・天然素材住宅の特徴

一般の住宅は化学接着剤を部屋の大部分に使っていますので、やはり自然素材・天素素材の住宅の空気の違いに驚かれるのではないでしょうか。アレルギーに苦しまれている方が「やっと息ができる!」と言われたことが印象に残っています。

それから、家というものは建てた時・完成した時が一番いい状態で年数を経ると劣化してくるのが一般的です。ところが、自然素材の家は劣化ではなく風合いが増してきます。

珪藻土の壁、無垢の床
珪藻土の壁や無垢の床は呼吸する素材
自然素材の家は風合いが増していきます

例えば、無垢材の床は使い込まれるほどに色が変化していきます。樹種によって色の変化が違うのですが、松系は赤っぽく、オークやヒノキは年輪部分が黒っぽく濃くなっていき、アカシアやウォールナットは全体に濃くなっていきます。もちろん造作家具も同じで、完成したばかりの木材の色も素敵ですが、家全体が一緒に時を重ねて変化していくのでどんどん馴染んで統一感がでてきます。自然素材・天素素材の住宅は年月が経つほど味わい深くなりアンティークになっていくのです。

つまり、住まい手と共に変化を楽しめるのが自然素材の住宅の特徴だと思います。

自然素材を選ばれる方が
重視していること

自然素材の家のリビング

自然素材を選ばれる方は何より「健康」「環境」を重視されます。より心地よい暮らしのためには「健康である」ことが一番大切なことであることを理解されています。身体はもちろんですが、心も健康であるためには暮らしの環境が大切です。

安心して心地よい暮らしのためには、自然素材を出来るだけ取り入れたいという思いを持ち、自然素材の住宅を選ぶご自身にも誇りをもっていらっしゃいます。素敵ですね。

もともとご自身やお子様がアトピーや過敏症、花粉症などのアレルギー体質で困っている方が「普通に暮らしたい」という必死の思いでたどり着いた方が多い印象です。

そうではない方でも自然素材の持つ何とも言えない佇まいや雰囲気、空気感に虜になられたことがきっかけですが、「健康」に意識が向いていくようになり決められたようです。自然素材の家で安心して暮らせるようになり、自身の体感を通して地球の環境にも高い関心を持つようになる方が多いと感じます。

自然素材の住宅コーディネートで
意識していたこと

ビルドインの食洗器も木で造作

自然素材というものは、お住いの土地、天候や季節など環境によって様々に変化します。木材は、節からヤニが出てきたり、湿気が多いと膨張し乾燥するとすき間ができたりします。気にかけて調整したり手をかけることが必要になります。そこを楽しく感じていただけるような、自然と気にかけることができるような提案を心がけました。よく触れるところや家族が集う場所には自然素材の造作家具をお勧めし、カラーコーディネートも意識しました。

夜でも自然光に包まれているような照明プランも外せないポイントです。

外の照明もとても大事で、機能性はもちろんですが自分の家を外から見てもホッとしていただけることも自然素材ならではと思います。もちろん、予算の許容範囲内です。

自然素材住宅に合わせる
インテリアコーディネート術

自然素材のものとは「本物」ということです。本物に似せて作られたものと比べるとどうしても違いが出てきます。そのギャップを埋めることでコーディネートの統一感がでます。

ギャップを埋める6つのポイント

Point! 木材と木材風は同じ樹種にしない、石風などの素材を変える

本物の木材は樹種によって木肌模様が違いますが、木材風はどうしても模様がパターン化します。同じ樹種だとすぐにわかるので貼り方を変えたり、樹種を変えるのもお勧めです。

Point!木材の同系カラーはマットなものを選ぶ

水回りなどはお手入れしやすいほうがいい場合もありますので、いっそタイルやモルタルなど素材を変えるのもいいですね。メーカーの住宅設備にする場合は、艶なしのマット系がお勧めです。

Point!自然界にある色合いや色合わせを参考にする

自然は全てのお手本です。季節ごとに色調(トーン)があります。それを参考にするとちぐはぐにはなりません。

Point!観葉植物や緑・グレーなど中間色を取り入れる

観葉植物はお助けアイテムです。リビングダイニングが一体型のお部屋が主流ですが、ソフトな間仕切りにもなり、色と色をつなげる役目にもなります。何より心が安らぎます。

そしてグレーは無彩色ですのでどの色とも馴染みます。困ったらグレー、落ち着きのある空間になります。

Point!照明は昼光色(蛍光色)より、電球色・温白色を選ぶ

昼光色(蛍光色)は青白いためクールな雰囲気になります。どうしてもしっかり見える必要がある個所に絞ったり、スタンドを使いましょう。なるべく自然光に近い色合いにすることでよりリラックスできるお部屋になります。

 ※建築照明を設計段階でお願いすると雰囲気のあるやさしい照明になります。光源が見えない照明はカッコいいのです。

Point!アクセント色を決める

同じ色ばかりになってしまう方はアクセント色を1色決めましょう。場所ごとに変えるのも楽しいですよ。

何よりも、居心地のいいと感じる、見る度に気分が上がるインテリアを取り入れることが一番だと思います。

お客様から教えていただいたこと

「思い」「夢」を持つことの大切さを教えていただきました。これがないと何も叶えられません。健康で心地よい暮らしをすること、好きなものに囲まれた暮らしをしたいという「夢」に対する熱い「思い」を感じると、何とかしたい・叶えてもらいたいという気持ちになり、人を動かします。 自分を大切にできる人は他人も大切にできるということ。「思いやり」も教えていただいたと思います。

ライタープロフィール
インテリアコーディネーター

この記事を書いた人: 高橋 美樹

インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、窓装飾プランナー
思春期の娘2人と夫の4人家族

インテリアコーディネーターとして家づくりにかかわる仕事がしたいと展示場を巡っていた時に出会った自然素材住宅(無添加住宅)の空気の違いに感動し入社。7年間で100件以上、インテリアコーディネーターとしてお客様の夢を叶えるお手伝いをさせていただきました。 お客様との関わりの中で、「家づくりも楽しいが暮らしを豊かに感じられるインテリアの提案をしたい」と気付き、ボー・デコールへ入社。現在は、グループ会社のリネンカーテンLif/Lin&ハグみじゅうたんのCOBLIN株式会社で、天然素材のウール絨毯とリネンカーテンを提案しています。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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