モロッカンラグとは?種類や特徴を知ってインテリアを楽しもう!

2021.11.29 2022.11.07

モロッカンラグとは?種類や特徴を知ってインテリアを楽しもう!

近年、インテリアにこだわる人たちの間で注目されている「モロッカンスタイル」。イスラミックな文化に、ヨーロッパ、アラブ、アフリカのテイストが混じり合う異国情緒豊かなインテリアスタイルで、数年前から世界中で人気を集めています。このモロッカンスタイルをインテリアに取り入れる際に、見逃せないのが「モロッカンラグ」です。デザイン性豊かで素朴な風合いのラグが一枚加わるだけで、見慣れたお部屋をエキゾチックな雰囲気に変えることができますよ。今回は、モロッカンラグについて深堀りしてみましょう。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

モロッカンラグとは、歴史や特徴

「モロッカンラグ」とは、アフリカ大陸の北西にある国、モロッコ王国で作られるラグのこと。「モロッカン」とは「モロッコ風」を意味します。モロッカンスタイルは、数年来の流行からインテリアスタイルのひとつとして定着しつつあり、バブーシュ(ルームシューズの一種)やプーフ(スツールの一種)など、さまざまなアイテムを取り入れられるのが魅力です。モロッカンラグもモロッカンスタイルの代表的なアイテムのひとつ。まずは、モロッカンラグの歴史や特徴を見てみましょう。

モロッコのイメージ

モロッコは「世界の文化の交差点」

モロッコ王国は、地中海や大西洋に面した北アフリカの国。国土の面積は日本の1.2倍程度ですが、その大半が砂漠です。一方で、高地にある山岳地帯では、冬は寒く、雪が降り積もります。そのため、防寒のためのラグを手織りで用意し、冬を過ごしています。

モロッコでは、もともと先住民が暮らしていたところに、古くからイスラムやアラブ、ヨーロッパ(フランス、スペインなど)から、さまざまなルーツを持つ人々が移動してきたため、暮らし、宗教、言語、文化が混在しています。モロッカンスタイルには、先住民が持つ素朴で力強いアフリカの民族文化とともに、エキゾチックなイスラム文化、洗練されたヨーロッパ文化、それぞれのテイストが感じられます。

モロッカンラグの歴史と特徴

モロッコの先住民の多くは、高地の山岳地帯に羊とともに暮らす遊牧民族です。モロッカンラグは、寒い冬でもテント内であたたかく過ごせるよう、飼っている羊の毛で手織りしたもの。厚手でふかふかとした毛足の長さが特徴です。天然ウールは肌あたりが柔らかで、調湿作用があるため、冬以外の時期も快適に使用できます。モロッカンラグのほとんどは女性たちが家事や育児の合間に手織りしているため、その一つひとつが唯一無二の貴重な存在です。

モロッカンラグの種類

今では、モロッコに20ほどのラグの産地が存在し、そこで作られるラグには地名や部族の名前が付けられています。それぞれの産地や部族の特色が反映されるため、ラグの産地によって色やデザインが異なるのが面白いところ。シンプルな幾何学デザインから、カラフルで複雑なデザインまでさまざまなスタイルのものが見つかります。ここでは、代表的なモロッカンラグの種類をいくつかご紹介しましょう。

ベニワレン(Beni Ouarain)

数あるモロッカンラグのなかでも、最も知られているのが「ベニワレン」。冬に雪が積もる山岳地帯のベニワレン地方で、一つひとつ手織りされています。上質の羊毛がしっかりと織り込まれ、厚手で毛足が長くふかふかの踏み心地で、フリンジが片側だけにあるのが特徴です。ラグ本体は、天然羊毛本来のアイボリー、またはベージュの色合い。そこに、黒やこげ茶のひし形の線のデザインが描かれます。ひし形は伝統的モチーフのひとつで、子孫繁栄の意味合いを持つのだとか。インテリアに詳しい方のなかには、モロッカンラグというと、この「ベニワレン」のラグをイメージする方も多いことでしょう。無駄のないシンプルな幾何学デザインはどんなインテリアにもマッチしやすく、いつかは手に入れたい本物の上質なモロッカンラグとして人気のアイテムです。

アジラル(Aziral)

モロッコ中部のアジラル地方の部族が作る「アジラル」は、天然ウールのアイボリー色をベースに、天然染料を使用したカラーをポイントにしたラグ。幾何学模様以外のデザインも見られ、ベニワレンより個性的な印象。また、しっかりとした密度のベニワレンに比べると、ざっくりと織られており、ウール以外にもリサイクル素材の綿といったものも使用されています。やや短めの毛足で、素朴さが魅力。ベニワレンに比べると価格が控えめなため、入手しやすいアイテムとして注目されています。

ボシャルウィット(Boucherouite)

「ボシャルウィット」は羊毛ではなく、衣服の端切れをリサイクルして作られるラグです。近年では、遊牧生活から定住生活に暮らし方を変える部族が増え、羊を飼う必要がなくなったことから、端切れを手織りの材料にしています。そのため、「ボシャルウィット」は、ウールや綿、化繊など素材もさまざま。カラフルでユニーク、パッと目を引く存在感のあるデザインが特徴です。モロッカンタイルのエキゾチックさを最も表現しているラグと言えるかもしれません。

ザナフィ(Zanafi)

「ザナフィ」は、モロッコ中部のブジャド地方とタズナフト地方で手織りされるラグ。モロッカンラグでは珍しく、薄手の平織りで毛足がないのが特徴。さらりとした風合いで、一年を通して使用できます。もともとはカラフルなデザインでしたが、近ごろではモノトーン配色のシンプルなデザインも見られます。すっきりとした幾何学デザインの「ザナフィ」は都会的なインテリアと相性が良く、なおかつ天然素材らしい柔らかさと適度なエキゾチックさをプラスしてくれます。

モロッカンラグのお手入れ方法

モロッカンラグの日常のお手入れは、ベランダに干してホコリを落とす程度で問題ありません。手織りのモロッカンラグはデリケート。掃除機を使用する場合には、ラグの傷みを防ぐため、ゆるめの力加減で少し長めにかけて、繊維に入り込んだゴミやホコリを吸い出すことをおすすめします。しっかりと汚れを落としたい場合には、業者に依頼し、プロの手でクリーニングするのがおすすめ。自宅の浴槽で足踏みして水洗いをすることもできますが、厚手のラグは水を含むと重さが一気に増すため、干すまでの作業が思いのほか大変です。

手軽に楽しめる「モロッカン風」スタイル

モロッカンラグに描かれるデザインはイスラム文化の影響もあり、多くが幾何学模様です。そして、上質の天然ウール100%ということもあって、高価なものが多いのも事実。そのため、近ごろでは、モロッコ以外で作られる機械織りの「モロッカン風ラグ」や、「ベニワレン風ラグ」も販売されています。なかには、本物のモロッカンラグには見られない「トレリス柄」「ダマスク柄」といった、少し複雑でエキゾチックなデザインも。これらはモロッコ建築で見られるタイルの幾何学模様「ゼリージュ」からインスパイアされたものでしょう。本物のモロッカンラグが手に入りにくい、予算的に厳しいといった場合には、こうした手軽なモロッカン風のインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「ボー・デコール」では、モダンな幾何学模様が魅力のインド綿ラグを取り扱っています。モロッカンラグのデザインやナチュラルな風合いがお好きな方にも、おすすめの商品です。

モロッカンスタイルで新鮮なインテリアに

ときには思い切ってインテリアのスタイルを変えたいと思いませんか? そんなときは、モロッカンスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか。モロッカンラグなら、シンプルなデザインから個性的なデザインまで、そろいます。ラグを変えると部屋の雰囲気ががらりと変わって、ほかのインテリアも新鮮に映るかもしれません。

「ボー・デコール」では、自然の風合いを大切にした、長く愛されるラグを取り扱っています。ていねいな手仕事によって、シンプルでナチュラルなデザインに仕上げています。お気に入りのラグを探してみませんか?

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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