低ホルムアルデヒドの家具・ラグ製品とは? ホルムアルデヒドについての取り組み

2021.12.24 2024.02.27

低ホルムアルデヒドの家具・ラグ製品とは?ホルムアルデヒドについての取り組み

ボー・デコールでは安心して長く愛用していただくために、飽きのこない、いつの時代もデザインが色褪せることがない天然素材の家具・ラグなどのインテリア製品を2001年より20年以上ご紹介、開発してきました。LOHAS・エシカルインテリアの先駆けのインテリアショップです。

そして、コンセプトである「造り」「健康」「環境」に基づいて、商品企画・選定・開発を行っています。

そのひとつにノンホルムアルデヒド・低ホルムアルデヒド製品への取り組みがあります。

今回はノンホルムアルデヒド・低ホルムアルデヒド製品と私たちの取り組みや考え方についてご紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

ホルムアルデヒドとは

シックハウス症候群とホルムアルデヒド

シックハウス症候群の原因物質の一つにホルムアルデヒドがあります。ホルムアルデヒドとは建材、壁紙を貼る為の接着剤、塗料や、繊維、壁紙などの製紙に含まれている VOC(揮発性有機化合物)※ の一つです。

そこから放散される化学物質が、頭痛や吐き気、目やのどの痛みなどの症状や、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の悪化をまねくことがあります。高い濃度では呼吸困難を起こすことも。

近年、住宅の高気密化がすすみ室内のVOCなどによる空気汚染が健康に影響し、これらを原因とする一連の症状(頭痛、しっしん、吐き気、喉の渇き、目がチカチカする etc)がシックハウス症候群と呼ばれています。新築の戸建て住宅やマンション入居後に具合が悪くなることから「新築病」と言われていたこともあります。

Tips!VOC(揮発性有機化合物)とは
ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンなど塗料、印刷、給油等、クリーニング、接着剤や、ワックスなどに含まれる揮発性(空気中に成分が放散される)化学物質。健康へ悪影響を及ぼすことがわかっている室内空気汚染物質として知られています。

低ホルムアルデヒドとノンホルムアルデヒドはどう違うの?

「低ホルムアルデヒド」とは、可能な限り揮発性有機化合物(VOC)を空気中に揮発し空気汚染が少ない材料を使用しているという意味です。ゼロという意味ではありません。

「ノンホルムアルデヒド」という表現をされている場合もありますが、実際は化学的な処理・素材を用いない、化学的な染料、塗料、接着剤を使用しないで建材、家具、インテリアを製作することはほぼ無理です。そのため低ホルムアルデヒド製品を「ノンホルムアルデヒド」と呼んでいる場合も多いようです。

ホルムアルデヒドはどんなものに含まれているの?

東京都の調べによると都内の一年間のVOC排出量は、工場やガソリンスタンド、工事現場などの固定発生源から約7割、一般家庭・オフィスなどから2割排出されているようです。(2015年度)
一般家庭・オフィスなどの排出源は住宅などの資材・建材に使用される塗料・接着剤・防腐剤や化学製品(プラスチックなどの合成樹脂、合成繊維、洗剤)。

インテリア製品ではベッド(ベビーベッド、収納ベッド)、本棚、食器棚、タンス、学習机、テレビ台、こたつ、チェスト、椅子などの家具やラグやカーペットなどあらゆる日用品やインテリア用品に含まれていることがあります。

建材

ホルムアルデヒドは建築資材に多く含まれています。

合板、フローリング、構造用パネル、MDF、パーティクルボード、壁紙、塗料、接着剤、グラスウール製品など、家のあらゆる場所で使用されているのが現状です。

建材などは平成15年の建築基準法の改正で基準が設けられました。ただ、濃度が低い材料を使っていても、それがたくさんあれば多くのホルムアルデヒドが放散されます。

家具

ホルムアルデヒドは、主に塗料・接着材に含まれることが多く家具にも使われています。家具に接着剤をたくさん使うことはないのでは?と思われるかもしれませんね。

家具に使われる木材は大きく分けて「無垢材」と「木質材料」があります。

木質材料とは、木の削りカスやチップなどを強力な接着剤によって固めてできた材のこと。MDF、化粧繊維板、パーティクルボードなどです。

カラーボックスや組み立て家具などには安価で大量に生産できるMDFが良く使われます。たくさんの接着剤を使い板状に固め、さらに木目が印刷されたシートを接着剤で貼り付けて製造します。家具の材料としてごく一般的なものです。

ホルムアルデヒドの使用がほとんどないのは無垢材ですが、接着剤や塗料には含まれています。

※植物性のオイル塗装には含まれていません
※無垢材の中でも無垢集成材はつなぎ目の部分に接着剤を使用しています

ボー・デコールの無垢材家具はこちら
天然木のダイニングテーブル一覧

ラグ、カーペット

ラグなどは動かせるものということで、ホルムアルデヒドの使用についての規制がありません。

ですが、ラグや絨毯の裏面には接着剤が使用されているものが多くあります。布に糸を刺し毛足をつけるタイプのラグには、毛足が抜けない為に、また滑り止めのラテックス(ゴム)を接着する為に、裏面に多量の接着剤が使われることがあります。

この接着剤の中にホルムアルデヒドが含まれることがあるのです。

また防汚加工・防ダニ加工・防炎加工などの化学的な薬品処理をしている場合は、使用量にかかわらず少なくてもVOCが含まれている場合が多いです。

全てホルムアルデヒドサンプル検査実施済み
ボー・デコールの天然素材ラグ一覧

ボー・デコールの防炎カーペット・防炎ラグ

ボー・デコールの防炎ラベル対応ラグは、天然ウールの燃えにくい特徴を活かし化学薬品による加工なしで防炎基準をクリアしています。

天然ウールの防炎ラグ-オプションで防炎ラベル貼付可

低ホルムアルデヒド家具・ラグなどの
インテリア製品の取り組み

ボー・デコールは「造り」「健康」「環境」というコンセプトを定めた1999年から、変わることなく低ホルムアルデヒドの製品をご紹介しています。

自社のオリジナル商品についても、価格やデザイン性だけでなく、健康や環境に配慮した商品開発を行っています。

きっかけとなったのは、ひとりのお母さんからお聞きしたお話です。
1997年の初春のある日のことでした。

「うちの子は二人とも小さい頃からアトピーで普通の家具が使えません。でも他の子どもと同じようにせっかくの一年生になるときにどうしても机を買ってあげたい。安心して子供に使わせられる机をいろいろなところで探したのですがどこにもありません。」

そのときは『アトピー』と『家具』の関係がいまいち結びつかず・・・
それから勉強しました。家具に使われている塗装材や接着剤には、健康に害をもたらすホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物などが含まれているものが多いと知りました。

次の年、デスクの展示をすべて変更しました。接着剤や塗装材が健康に配慮されているものだけにしたのです。

そして1999年「造り」「健康」「環境」を全ショップの統一コンセプトに『高級ではなく上質な家具』を提案するインテリアショップをOPENしました。

ボー・デコール新潟本店イメージ

ボー・デコールの学習机
オリジナル学習机 LOHASデスク

▼ ボー・デコールのコンセプト「造り」「健康」「環境」誕生のきっかけはこちら

本当に安心して使える家具、 インテリアとはどんなものだろう? >>

低ホルムアルデヒド家具について

ボー・デコールの家具は接着剤や塗装材などに含まれるホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの有害な揮発性有機化合物を極力抑制した家具で構成しています。商品企画や商品選定の場合F☆☆☆以上のアイテムを社内最低基準にし、店頭・オンラインショップでご紹介する家具のほとんどがF☆☆☆☆の基準をクリアーしたアイテムで構成しています。

材料のホルムアルデヒド放散量による区分
区分測定値(平均)最大値
F☆☆☆☆0.3mg/L以下0.4mg/L以下
F☆☆☆0.5mg/L以下0.7mg/L以下
F☆☆1.5mg/L以下2.1mg/L以下

※F☆☆☆☆の規格は、ノンホルムアルデヒドまたは低ホルムアルデヒドの材料が使われている
※安価な輸入家具などはF☆☆☆ランク以下が多い

低ホルムアルデヒドラグについて

ボー・デコールのラグは手結びや手機(てばた)織りで織り上げるため、粘着力が強い接着剤を使用する必要がない構造をしています。それでも、型崩れを防止するために裏面に少量の糊を塗布します。コーンスターチを主成分とする天然由来の糊です。揮発性有機化合物を含む接着剤は極力使用しないよう努めています。

ホルムアルデヒド適合検査実施

ボー・デコールのラグはすべてのシリーズで定期的に第三者機関によるホルマリン検査を行い、「肌着レベル」の評価をいただいています。お肌の弱い方、赤ちゃん、お年寄り、一緒に暮らすペットまで、ご家族みんなで安全・安心にお使いいただけるよう品質管理を徹底しています。

また、ハグみじゅうたん®の主なシリーズでは繊維製品の安全性と信頼性を証明する「エコテックス」を取得しています。「エコテックス」とは、使う人、生産にたずさわる人、環境への負荷などにも配慮した人と地球にやさしい繊維製品の証。有害な農薬、金属類、ホルムアルデヒドなど300以上の項目に及ぶ物質を対象に、とても厳しい指標で認証を行います。デザインだけではなく、健康や環境にも配慮した造りでさらなる安全安心に取り組んでいます。

エコテックス スタンダード100
てざわり無地 シルクブルー ER7007
ハグみじゅうたん® てざわり無地シリーズ
肌着レベルのクラス2取得

天然素材の上質ウール絨毯
【ハグみじゅうたん®】公式サイト
※グループサイトへ移動します

▼ ハグみじゅうたんのエコテックス取得について 詳しくはこちら
エコテックス取得 ハグみじゅうたんの安心・安全への取り組み
※グループサイトへ移動します

化学物質に過敏な体質のかたへ

化学物質の許容量は人によって異なります。花粉症などと同様、長期間特定の化学物質にさらされ続けると許容量を超える時がきます。その時にアレルギー症状が発症するといわれています。ごくわずかな量でも症状が出ることがあり、低ホルムアルデヒド製品でも安心はできないかもしれません。

特に、インターネットで商品を見ずに購入するのはとても勇気のいることと思います。毎日の生活で身体に害のあるものを全て排除・遮断はできないかもしれません。ですが、毎日触れるものは少しでも安全で安心なものをお使いいただきたい。私たちはそんな風に考えています。

ボー・デコールのご紹介する商品で気になることがありましたら、どうぞご遠慮なくお問い合わせください。

ボー・デコールはこれからもデザインだけではなく健康や環境にも配慮した商品企画・選定・開発に取り組んでまいります。

「造り」「健康」「環境」をコンセプトに 上質インテリアの開発、提案を20年以上変わらず行っています

ボー・デコールのコンセプトのきっかけ、考え方を詳しくご紹介しています

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ボー・デコールのコンセプトはこちら

ボー・デコールのコンセプト

低ホルムアルデヒドの
インテリア製品

天然木のダイニングテーブル
ボー・デコールの天然素材ラグ
ライタープロフィール
ボー・デコールグループ 代表

この記事を書いた人: 今井 良成

ボー・デコールグループ 代表
趣味:山登り、パワースポット巡り

20代の頃からインテリア業界で主にインテリア全般の提案を行う。1997年からシンプルナチュラルデザインに「健康」「環境」を併せ持ったインテリア空間の提案とLOHASなインテリア製品の開発を始め、製品や生産国ごとに7つのインテリアベンチャー会社を起業。
現在までにテキスタイル製品120アイテム、ラグデザイン200アイテム、インテリア製品50アイテムなどのデザイン・企画開発を行うとともに、海外協業先の5カ国において日本国内の基準に合わせた製品開発指導もしています。


2013年 自身がデザイン、ディスプレイをしたブースがインターナショナルギフトショー秋2013のディスプレイコンテストで準大賞を受賞
2014年 自身がデザイン・プロデュースした製品4商品が GOOD DESINGN AWARD 受賞(オーナーを務める G-Reform株式会社にて)
2018年 オリジナル開発のラグ・絨毯で『エコテックス®スタンダード100』肌着レベルのclass2 を6年連続で取得
※エコテックス®スタンダード100とは…350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証


現在もLOHASなインテリア製品のデザイン、企画、生産地への指導を行い、‘見た目‘より『質』に重きをおいた空間プロデュースや製品開発に取り組んでいます。

ボー・デコールの天然素材インテリア
ボーデコールの天然素材ラグ一覧

ボー・デコールのリネンカーテン

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


インテリアショップ ボー・デコール