カーテンと窓の隙間からの光漏れ、原因と対処法

2022.07.15 2022.11.11

カーテンと窓の隙間からの光漏れ 原因と対処法

既成カーテンを購入して、いざ窓に吊るしてみたら、「想像していたイメージと違う」と感じることは意外と多いかもしれません。少し長かったり、柄の印象が違ったりするというような多少のイメージの違いは許容できても、期待した機能性が劣るのは問題です。

カーテンの隙間からの「光漏れ」もそのひとつ。多少の光漏れなら気にしないという方も、寝室の窓に吊るす遮光カーテンの隙間からの光漏れは気になってしまうかもしれません。

今回は、そうしたカーテンと窓の間に生まれる隙間からの光漏れについて、その原因と対処法を探ります。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

カーテンと窓の間の隙間からの
光漏れとその影響

カーテンと窓の隙間から思った以上に光が漏れてしまうという場合、まずは購入したカーテンのサイズに間違いがないか確認してみましょう。カーテンの丈は、掃き出し窓の場合には「床上1cm」、腰高窓の場合には「窓枠の下15cm」とするのが基本となる目安とされています。

計測ミスや記入ミスなどでカーテンサイズが不適正な場合、カーテンと窓の間の上下左右のいずれかに隙間が生まれ、光が漏れる原因となります。まぶしさに敏感な方にとっては、光漏れが安眠の妨げになることもあるでしょう。

また、カーテンの隙間から漏れる太陽光に含まれる紫外線は、家具や壁紙の部分的な日焼けの原因にもなり得ます。そのため、カーテンサイズはできる限り正確に計測して、注文の際にも正確に伝えることが大切です。

カーテンサイズを測る イメージ

カーテンの正しい計測の仕方やポイントについては、こちらを参考にしてください。

カーテン幅を測るポイントとは?サイズの測り方やよくある失敗例 >>

【場所別】
カーテンの光漏れの原因と対処法

窓に合わせた適正サイズの既成カーテンやオーダーカーテンを購入したにもかかわらず、カーテンと窓の間の隙間から光が漏れてしまうこともあります。サイズは合っているのに、なぜ光が漏れてしまうのでしょうか。

光漏れが気になる場所ごとに、具体的な原因と対処法を探ってみましょう。

カーテンの上からの光漏れ

一般的なカーテンレールを使用している場合、カーテンレールの上の部分は通常のカーテンでは覆うことができません。そのため、上部からある程度光が漏れるのは、仕方のないことかもしれません。とはいえ、やはり光漏れが気になるという方もいらっしゃるでしょう。その場合には、次のような対処法があります。

カーテンレールを天井付けにする

カーテン天井付けイメージ
天井付け

カーテンレールの位置を変更できる場合、もしくは新たにカーテンレールを設置する場合におすすめなのが、カーテンレールを天井付けにする方法です。

カーテンレールを直接天井に取り付けることで、天井との隙間が最小限になり、光漏れが少なくなります。カーテンレールの位置が高くなる分、視覚的にも縦方向が強調されるため、天井がより高く感じられる効果も期待できます。

天井付けの場合には、ドレープカーテンもレースカーテンもBフックを使用します。購入の際に気をつけましょう。

カーテンフックについて、詳しくはこちらを参考にしてください。

カーテンフックの種類は4つ!それぞれの特徴と選び方のポイント >>

カーテンバランスを付ける

カーテンバランス(カーテンの上飾り)を使用して、カーテン上部を覆うという方法もよいでしょう。高級感を演出できるため、クラシックスタイルやエレガントスタイルのインテリアのお部屋にマッチします。

ただしカーテンバランスを追加するためには、専用のレールやカーテンボックスの設置が必要な場合があるため、確認が必要です。

ドレープカーテンをBフックで使用する

カーテンレールが正面付けの場合、カーテンフックの位置を変更することで上からの光漏れを軽減できるケースもあります。

上部からの光漏れを完全に防ぐことはできませんが、Bフックを使用すると、カーテンレールの前面をある程度覆うことができ、光漏れを軽減する効果が期待できます。

ただし、Aフックを使用して吊るしていたカーテンをBフックに変更すると、カーテンの丈に余裕がない限り、丈が短くなってしまうことに。そのため、カーテンの買い替えを検討している方に有効な対処法と言えるでしょう。

カーテンの下からの光漏れ

カーテンの裾と床との隙間からの光漏れが気になる場合は、カーテンの丈が短いことが原因かもしれません。

オーダーカーテンの場合は、床上1cmでオーダーするのが一般的です。もしこれ以上に隙間が空いている場合には、残念ながらオーダーしたサイズが誤っていた可能性があります。

ただし、既製品・オーダーカーテンいずれも、カーテンを吊るしてすぐの場合には、まだカーテンにシワやくせが残っていて本来の長さまで伸びきっていない可能性も考えられます。

また、次の対処法によって、多少の調整は可能です。

アジャスター式のカーテンフックで高さを調整する

フックについて

既製カーテンに添付されているカーテンフックとして、よく見られるのがアジャスター式(段階的にカーテンを吊るす高さを微調整できるタイプ)です。アジャスターフックをカチカチと上下にずらすことで、約1cmから4cm程度の調整が可能です。

ただ、カーテン下部の光漏ればかりを気にしてカーテンの位置を下げすぎると、逆に上部から光漏れする原因にもなるため、上手に調整しましょう。

使用しているカーテンフックがアジャスター式でない場合は、ホームセンターや100円均一ショップでの購入を検討してみましょう。

カーテンの丈を「裾伸ばし」「丈継ぎ」で補正する

裾の折り返し(裾から裏側に折り返してある部分)がある仕様のカーテンは、折り返し部分の布生地を利用することで、ある程度の裾伸ばしが可能です。一般的なカーテンでは約6cm、高級なカーテンでは最大16cm程度の裾伸ばしが可能な場合があります。

また裾伸ばし以外にも、カーテンの中央部や裾部分に生地を足す「丈継ぎ」という方法もあります。こうしたカーテンの補正は、カーテン修理専門のサービスショップで依頼できます。

カーテンの横からの光漏れ

遮光カーテン 2級

カーテンの横、つまり両サイドからの光漏れが気になる場合、カーテン本体よりもカーテンレールに原因があることが多いようです。

カーテンレールの横幅は、窓をすっぽりと覆うよう、窓の横幅より長めにとるのが一般的ですが、例えばエアコンの取り付け位置と干渉して、十分な幅が確保できないといった場合には、カーテン横から光が漏れる原因になることがあります。気になる場合には以下の方法を試してみましょう。

レースカーテンの固定ランナーを利用する

ドレープカーテンは、ある程度横幅にゆとりを持って作られています。このゆとり部分を上手に利用してみましょう。

ドレープカーテンの両端のフックを固定ランナー(カーテンレールの一番外側にある動かないランナー)から外して、レースカーテンを吊るしている側の固定ランナーに差し込みます。

リターン 隙間をふさいで窓からの冷気を遮断
ドレープカーテンを巻き込むようにして横の隙間をふさぐ

このようにドレープカーテンで両サイドを巻き込むようにすると、カーテンの横の隙間をふさぐことができます。両端からの隙間風を防ぐことにもなるため、寒い時期や寒冷地では防寒や断熱にも役立ちます。

カーテンのヒダから「幅出し」の補正をする

光漏れの原因がカーテンレールの問題ではなく、カーテン自体の横幅が足りていないことである場合には、カーテンのヒダ山を減らすことで横幅を長くする、「幅出し」と呼ばれる加工を行うのも一案です。カーテン修理専門店やカーテン販売店などで相談してみましょう。

カーテン全体から光漏れする場合の
原因と対処法

部分的な光漏れの場合は、カーテンレールやカーテンサイズに原因があることがほとんどです。しかし、カーテン全体からの光漏れが気になるようなら、違うところに問題がありそうです。この場合、カーテンの素材や機能面での選び方に原因があるかもしれません。

カーテンを遮光タイプにする(遮光裏地を付ける)

カーテンを通して入る光がまぶしく感じられる場合には、カーテン生地が薄く、用途に適していないことが考えられます。

買い替えを検討しているなら、厚手のカーテン、もしくは遮光の機能を持つカーテンを選ぶとよいでしょう。

すでに使用しているカーテンに遮光機能を持たせたいなら、遮光裏地を裏面に付け足す加工ができる場合があります。

カーテンの内側に厚手のレース(またはロールスクリーン)を併用する

お気に入りのカーテンの透け感や素材感を変えずに光漏れ対策をなんとかしたいなら、レースカーテンを設置し、工夫を加えてみましょう。レースカーテンを厚手のものに変更したり、窓枠の内側にはめ込み式のロールスクリーンを設置したりするなど、光漏れを軽減させる方法があります。

ロールスクリーン×リネンカーテン カーテンを開けた様子
カーテンとロールスクリーンを併用した例

厚手のカーテンを選ぶ

カーテンの生地は薄手から厚手までさまざまなタイプがあります。

基本的には、生地が厚いほど光漏れを軽減できるでしょう。また、同じ厚さのカーテンでも、織地が均一でなくネップや凸凹感のある生地の方が光を乱反射するため透けにくい傾向があります。これからカーテン選びを始める方は、厚手のカーテンを選ぶとよいでしょう。

遮光性を高めた厚手のリネンカーテン

【8a Hatia“fine”シリーズ】

ボー・デコールのオリジナルリネンカーテン8a Hatia“fine”シリーズ。

糸を太くし、生地に厚みをもたせることで、遮光性を高めました。視線を遮ったり、陽の光を和らげたい。自然素材を取り入れたいけれど、あまりカジュアルにはしたくないという方に特におすすめです。
※完全遮光ではありません

8a Hatia“fine”リネンカーテン/イエロー

カーテンの光漏れを防いで、
居心地の良い空間に

窓周りの印象や機能は、部屋の心地良さを左右します。不快に感じながら光漏れを我慢するのではなく、対処しやすい方法で上手に原因をカバーしてみてはいかがでしょうか。

窓周りの快適さが変わることで、部屋の居心地の良さもグッとアップすることでしょう。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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