アボリジナル絵画(アボリジニ絵画)との出会い

2022.10.08 2024.01.05

アボリジナル絵画との出会い

ボー・デコールのアートの選定人がアボリジナル絵画との出会いについてお話します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

アボリジナル絵画との最初の出会い

今から27年前の20歳台の頃、旅で訪れたウルルの観光バス乗り合い所。アボリジナルの女性が強い日差しのなか、自分で描いた絵画を手売りで紹介していました。

その場を何気なく通り過ぎたのですが、後ろ髪をひかれるような感覚ですぐにその場に立ち戻りました。当時美術に詳しくはなかった私ですが、心惹かれる生命力や少し大げさですがアボリジナルの人々が暮らす大地の鼓動を感じたのを覚えています。

キャンバスを前に笑顔のアボリジナルの女性
キャンバスを前に笑顔のアボリジナルの女性

ただ、貧乏旅だったのでその時は購入することはできず。
いつか自分で手にするより日本の方々に少しだけでも紹介できれば、と思いました。これがアボリジナルアートとの最初の出会いです。

若い時はアボリジナル絵画(アボリジニ絵画)を紹介できる時間などもろもろ余裕もなく・・・
ですがその記憶は鮮明に残っていました。

その間に少しづつ、世界中の部族工芸品や部族デザインなどの知識も蓄えてきました。

そして今から4年前、アボリジナルアートを探しにプライベートで息子と現地を訪れ、アーティストさんたちの作品を探してきました。そこからアーティストさんたちにたどり着きました。

アボリジナルアート

ようやく今回アボリジニアートを紹介させていただきます。

簡単ですがアボリジナルアート絵画の歴史を紹介させていただきます。

アボリジナルの人々

アボリジナルの人々はオーストラリアの先住民です。

英語の‘‘aboriginal/aborigines‘‘の名称で少し前まで日本でも「アボリジニ 原住民」と呼ばれていました。しかしこの名称は先住民の方々への差別的な意味合いを持つようになりました。

現在では先住民を意味する
「aboriginal people(アボリジナルピープル)、indigenous people(インディジナスピープル)」
が用いられているそうです。
私も数年前までは「アボリジニ」と、この呼称を用いていました。

アボリジナルの人々は、6万年前から広大なオーストラリア大陸の各地で暮らしていました。独立した部族として、それぞれ独自の言語や文化を持って暮らしていたと言われています。

18世紀にイギリスの入植がはじまると、このような様々な部族の人々をひとくくりに「原住民=アボリジニ」として総称で呼び始めたとのこと。

そして1960年代まで200年近くもの長い間、先住民への差別は続きました。今日では考えられない虐殺や、劣悪な環境下での疫病…
ヨーロッパ人の入植前には50万~100万人いたと言われているアボリジナルの人々は1920年代にはわずか7万人までに減少したそうです。

現在ではオーストラリア政府のもと、アボリジナルの人々に謝罪が示され先住権を取り戻し権利回復がすすめられています。

長い歴史と独自の文化に根差す
アボリジナルアート

アボリジナルアートの文様は非言語コミュニケーションの手段として、洞窟壁画に描かれてきました。精神性や信仰などその時どきの価値や行いが描かれ、躍動的な表情や神秘的な表現が感じられます。

アボリジナルアートの文様についてはこちら
アボリジナル絵画(アボリジニ絵画) アボリジナルアートの世界 >>

アボリジナルアートを描く様子

そして近年200年近くの間、悲しい歴史を背負わされたアボリジナルの人々が描く絵画は生命の大切さや今を大切に生きる逞しさが同時に感じられると思います。

20数年前の私もそれを感じた一人です。

アボリジナルアート 原画
ライタープロフィール
ボー・デコールグループ 代表

この記事を書いた人: 今井 良成

ボー・デコールグループ 代表
趣味:山登り、パワースポット巡り

20代の頃からインテリア業界で主にインテリア全般の提案を行う。1997年からシンプルナチュラルデザインに「健康」「環境」を併せ持ったインテリア空間の提案とLOHASなインテリア製品の開発を始め、製品や生産国ごとに7つのインテリアベンチャー会社を起業。
現在までにテキスタイル製品120アイテム、ラグデザイン200アイテム、インテリア製品50アイテムなどのデザイン・企画開発を行うとともに、海外協業先の5カ国において日本国内の基準に合わせた製品開発指導もしています。


2013年 自身がデザイン、ディスプレイをしたブースがインターナショナルギフトショー秋2013のディスプレイコンテストで準大賞を受賞
2014年 自身がデザイン・プロデュースした製品4商品が GOOD DESINGN AWARD 受賞(オーナーを務める G-Reform株式会社にて)
2018年 オリジナル開発のラグ・絨毯で『エコテックス®スタンダード100』肌着レベルのclass2 を6年連続で取得
※エコテックス®スタンダード100とは…350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証


現在もLOHASなインテリア製品のデザイン、企画、生産地への指導を行い、‘見た目‘より『質』に重きをおいた空間プロデュースや製品開発に取り組んでいます。

ボー・デコールのアート
アボリジナルアート原画

マーク・ロスコ アートポスター

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


インテリアショップ ボー・デコール