平織りラグとは?ラグ専門スタッフが解説!おすすめ使用シーンと他ラグとの違い

2022.01.20 2023.01.23

平織りラグとは?ラグ専門スタッフが解説!おすすめ使用シーンと他ラグとの違い

ラグには「平織り」という種類があります。平織りラグは表と裏が同じになる織り方で、パイル(毛足)はありません。どんな使い方、どんなお部屋に向いているのか、天然素材のラグ・絨毯を開発してきた専門スタッフが解説。断面図写真を使い、わかりやすくご紹介します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

平織りとは?

平織りは、経糸1本と緯糸1本を交互に交差させて織るもっともシンプルな織り方。表面と裏面が均等で凹凸の少ない織りになります。厳密には表と裏はありますが、ほとんど違いはわかりません。

コットンラグ ノルディックの生地アップ
綾織りのコットンラグ ノルディック

綾織りとの違い

綾織りはツイルウィーヴともいい、経糸と緯糸を2本ずつ抜かすなどして交差させて織ります。表面に斜めの織り模様ができるのが特長です。斜文織り(しゃもんおり)とも言います。

平織りラグのメリットとデメリット

それでは平織りラグにはどんなメリットやデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

イエニCK4544ダイニング 上から見た様子

メリット

  • 表面に凹凸が少ないため、椅子の出し入れがしやすい(ひっかかりが少ない)
  • パイル(毛足)がないため、毛抜け(遊び毛)が少ない(天然素材の場合)
  • 細かい柄を表現しやすい、多彩な表現が可能
  • 家具の跡などがつきにくい
  • 柔らかいものが多く、畳んで移動しやすい

全般に薄手で柔らかいタイプが多く、扱いやすいのが特長。薄手で軽ければ折りたたんで移動しやすく、お掃除のときも楽。さらに洗える素材なら、より扱いやすいですね。

シンプルな無地も良いですが、キリムなどの柄のある平織りラグはインテリア性も高く、おしゃれなお部屋づくりに活躍します。毛足がない分、重い家具をのせても跡になりにくいこともメリットです。

デメリット

  • ふかふか感はなく素材によっては固めの肌触りになる
  • 薄すぎてめくれやすいものがある
  • 厚手のタイプに比べて防音効果やダストポケット効果(※)が少なめ

(※)ラグやカーペットの機能の一つであるほこりを舞い上がりにくくする効果。毛足のあるパイルラグのほうが、より絨毯表面にほこりをとどめ舞い上がりにくくするダストポケット効果を発揮しやすい。

厚手のタイプに比べると、防音効果が少ないことはデメリットかもしれません。ただ、素材や織りの密度によっても音を吸収する吸音効果は異なります。一概にはいえませんが、ダイニング下に敷くことで、食器やカトラリーを床に落としたときの音の軽減は十分期待できると思います。

平織りラグとパイルラグ(毛足のあるラグ)の違い

平織りラグの断面はこんな風になっています。毛足のあるタイプに比べ、薄い仕上がりです。白く見える部分はたて糸のコットン。表と裏ともに、肌に触れる表面はウールの糸がびっしりと織り込まれているため、コットンは見えません。

ウールの平織りラグの断面
ハグみじゅうたん リバーシブルストライプの断面写真

パイルラグ(毛足のあるラグ)は毛足の分厚みがあります。次の写真は「てざわり無地シリーズ」の断面。同じく白い部分が基盤の糸のコットンです。

パイルラグ てざわり無地シリーズの断面
てざわり無地シリーズの断面

肌にふれる表面のパイル(毛足)はウール100%でふかふかの肌触りです。左側に見える白い糸は「締め糸」と呼ばれるもので、パイルが簡単に抜けないように補強する役割を持っています。裏面は毛足がないので、肌触りは良くありません。

※どちらも第三者機関での検査のためにカットしたものです。

平織りラグはどんな使い方、お部屋に向いている?

平織りラグは毛足のあるラグや絨毯に比べ、薄い仕上がりになることが多いため、ダイニングやデスク下などの椅子を使うシーンに向いています。凹凸が少なく、椅子の出し入れがスムーズです。

おすすめのシーン、お部屋

リビング、ダイニング

【ナチュラグ】 アーバン NR5003 Lサイズ ダイニング使用例
ナチュラグ® アーバンシリーズ

・ダイニングのラグ
・ソファーで過ごすことが多い方のソファー前のアクセントラグ

柄のあるラグで彩りを入れたりアクセントにしたい場合は、キリムのような平織りラグが活躍します。ソファーで過ごすことが多い場合は、リビングのソファー前ラグとしても良いですね。

床の上で過ごすことが多い、ごろごろしたい、という方にはパイルラグ(毛足のあるラグ)が断然おすすめです。

子供部屋、寝室

lohasdesk LOHASデスク 学習机
ハグみじゅうたん® リバーシブルイエニシリーズ

・デスク下のラグ
・ベッドサイドのラグ

勉強机の下には是非ラグを。足元が硬い床よりも、柔らかさのあるラグが一枚あれば、リラックス効果も出て勉強や仕事にも集中できるのではないでしょうか。椅子の出し入れ時にひっかかりにくいため、プチストレスを感じにくいのも平織りラグの良いところです。

▼ ダイニングにおすすめの平織りラグ、薄手ラグの特集はこちら
ダイニングのラグ特集

使用する素材や糸の太さによっては、平織りラグでも少し厚みを持たせることができます。床の固さを感じない程度の厚みがあるかどうかが選ぶポイント。底つき感の少ない平織りラグなら、リビングやお子さまのお部屋にも使いやすいですよ。

▼椅子を使うシーンにおすすめ
平織りのラグ特集

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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