2022.09.26 2022.09.27

私たちの製品の大切な生産地のひとつであるパキスタンの状況に関して

~商品開発担当スタッフより~

生産地について

私たちのオリジナル製品は東欧、西アジア、南アジア、オーストラリアなどの工房との協業にて生産をしております。また、様々な国から工芸品の輸入もしております。

この2年半、コロナ禍であることから現地の協業先、取引先、現地スタッフとは直接会うことは叶わず、その分リモートでの打ち合わせを重ねてまいりました。

ラグの生産地の風景
大切な生産地のひとつ
パキスタン

そして、7月にようやく協業先の国のひとつであるパキスタンへの渡航の予定が決まり、9月11日から10日間ほどの日程で赴くこととなっておりました。

美しい街並みより砂埃とクラクションの鳴り響く喧騒の中で侃々諤々の打ち合わせをすることを好む私たち商品開発チームは、今回も文化や習わしの違いをフラットにした打ち合わせと古くからの仕事仲間たちと直に顔を合わせることを楽しみにしていました。

ラグの生産地のひとつ パキスタンの風景

ですが、パキスタンはご存じのとおり6月から続く記録的な大雨により大規模な洪水が発生しました。それにより国土の3分の1が水没するという未曽有の被害が出ています。

そのため私たちの渡航も現地スタッフからの要望もあり話し合いの結果、日程を本年中として変更をすることとなりました。

当社現地スタッフによると

パキスタンの状況が世界的に配信され国際赤十字、国連UNHCRなどの機関から医薬品や生活必需品などは集まりつつあるとのことです。

私たちにできること

今後、当社でもできうる限りの対応をしていくことを協業先と話し合っております。そしてそのような状況の中で、私たち中小企業にできることは“今後の生活のための仕事の確保”だと考えております。

彼らもさすがに当初は落ち込んでいましたが、今回のミーティングでは「心配してくれるより落ち着いた後の仕事の確保を一番に考えてほしい」と、私たちは逆にお尻を叩かれています。
彼らは切り替えが早く、その上とても心の回復力が逞しいのです。

だからこそ、お互いにそのような人たちを選んで十年以上の長きに渡り共に信頼し仕事をしてきました。

そして私たちがこれから最も避けなければならないことは、風評被害です。日本の震災後にも起こったような過剰な心配による風評被害の定着と、すでにコロナで落ち込んでいる観光やビジネスが風評によりさらに滞ることだと現地ともお互いに認識をしております。

今後、一部製品に関しては生産に三カ月ほどの遅れが予想されますが、一生懸命、前向きに生産しています。

ですが、その上でもし遅れが生じたらその時はゴメンナサイ。。。

商品をお使いいただいているユーザーの方々、当社製品のお取引先の皆さまにもご理解とご協力をいただけましたら幸いです。

最後に

アフガニスタンに近い国境沿いはちょっと危ないですが…
場所を選べばまぁ何とかなります。

食べ物は程よくスパイスが効いていて美味しいです。
気温50度近くなることもありますが、ダイエットにはもってこいです。

都市部には美しい建造物や噴水も多く、また遺跡好きの方にはモヘンジョダロもおすすめです。ぜひ一度、パキスタンの地を訪れてみてはいかがでしょうか。

まあこんな感じですが、今後ともよろしくお願いいたします。