家具に使われる木材の種類と仕上げ -天然木の特徴-

2022.03.17 2022.04.08

家具に使われる木材の種類と仕上げ -天然木の特徴-

木にはそれぞれ個性や特長があります。柔らかく滑らかな肌触りのもの、経年で大きく色が変化するもの、木目がはっきりしたものなど。同じ家具でも選ぶ樹種によって雰囲気も違ったものになります。それだけに木材の種類選びは大切です。今回は家具に使われる木材の種類と仕上げについてご紹介します。天然木の家具選びにお役立てください。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

家具に使われる木材の種類

家具に使われる木材の中でも、ボー・デコールで人気の樹種についてご紹介します。無垢材ならではの風合いを存分に楽しめる個性的で美しい樹種ばかりです。

ウォールナット

ウォールナット
ウォールナット

クルミ科クルミ属
産地:主に南米、北米、ヨーロッパなど 東南アジアや日本でも生育されている
特長:軽いわりに強度と粘りがある
狂いが少なく、乾燥もしやすい
比較的柔らかく加工性、着色性も良い

ウォールナットはチーク、マホガニーとともに世界三大銘木のひとつとして知られています。濃淡のある木目と深い色合いは落ち着いた雰囲気。色が濃くなっていく樹種が多いのに対して、ウォールナットは濃い茶色から落ち着いた明るい茶色へ変化していきます。高級家具やピアノ、ヴァイオリンなどの楽器、銃床の材料にも使われます。

ブラックチェリー

樹種_ブラックチェリー
ブラックチェリー

バラ科 サクラ属
産地:北米(ペンシルバニア州の森林で多くみられる)
特長:粘りと強度を持つ
乾燥、加工性、接着性、塗装性 ともに優れている
肌ざわり:きめ細やか、滑らかで光沢のある木肌

日本のサクランボよりも大きな、濃い赤色の実がなるブラックチェリー。加工したてでは明るい色(うすピンク色)をしていますが、使い込むほどに赤みを帯びて飴色に変化していきます。天然木の中でも経年変化が早く大きい樹種のひとつ。ガムポケット、シュガースポット、かすりなどと呼ばれる黒い点や線が入ることがあります。

オーク

ホワイトオーク
オーク

ブナ科コナラ属
産地:北半球の亜熱帯から温帯にかけて広く分布
特長:弾力性と粘りがあり加工性に優れている

日本ではナラと呼び、どんぐりのなる木として馴染み深い木です。虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋のような模様が特長。経年変化で黄色味を帯びた褐色に育っていきます。ウイスキーやワインの樽に使用される木としても知られています。

メープル

樹種_ハ―ドメープル
メープル

カエデ科
産地:北米、ヨーロッパ
特長:硬く、粘りがあり衝撃に強い
塗装性、着色性が良く表面の仕上げも良好

メープルシロップがとれるカエデの木の葉はカナダの国旗デザインでもお馴染みです。明るく淡い乳白色できめが細かく光沢のある木肌をしています。硬い特長から、ヴァイオリンやギター、野球のバットやボーリング場のレーンなどにも使われます。ウォールナットやチェリーよりもゆっくりと経年変化します。

家具に使われる木材の木目について

樹木の個性があらわれる木目は、木が齢を重ねた証です。1本の木からとれる木材の木目の出方は切り出し製材をするときに決まります。無駄なく美しい木目をいかした木材の切り出し方を決めるのが「木取り」という大切な作業です。主に家具に使われる木目には板目と柾目があります。

板目

丸太の中心を通らない部分を切断したときにできる木目で、自由な曲線を描きます。1本の木からでも同じ木目の板は取れません。

柾目

丸太の中心部分を通って切断したときにできる木目で、木目がほぼ平行・均一に入ります。そのため反り・割れが起こりにくいのが特長。高樹齢の大径木からしか取れないため価格は高くなります。

オイル仕上げとウレタン仕上げ

木材家具の仕上げにはオイル仕上げとウレタン仕上げがあります。ボー・デコールでは、素材の自然なままの手触りと質感をお楽しみいただけるオイル仕上げをおすすめしています。それぞれメリットデメリットがありますので、特長を知った上で家具選びにお役立てください。

オイル仕上げ

天然の植物性オイルで仕上げる方法。オイルは木に染みこみ表面に膜を作らないため、木の優しい肌触りや温かみを楽しむことができます。水シミや汚れが付きやすいので定期的にメンテナンスが必要ですが、お手入れはとても簡単です。

乾拭き

オイル仕上げのメリット

・木の呼吸を損なわない、木材になってからも木が呼吸を続けていける
・天然の植物系の油が主成分なので有害な揮発性物質の発散がなく小さなお子様にも安心
・キズや汚れはやすりで削ってメンテナンスできる
・少しのへこみはスチームなどで直せる
・使い込むほどに美しい色艶・味が出て愛着を持って使い続けられる

オイル仕上げのデメリット

・木の表面に塗膜を作らないので水シミや汚れが付きやすい
・鉄(酸化鉄)と反応して黒く変色する
(濡れた缶詰の缶、スプレー缶、鉄鍋などにご注意ください)
・定期的なメンテナンスが必要

手を掛けることでより味わい深くなるのがオイル仕上げ。使い手と一緒に年を重ねていくイメージです。新品のときが一番良い状態なのではなく、長年使い込むほどにキズやシミなども風合い良く育っていきます。

▼ 天然木のオイルメンテナンス方法はこちらをご覧ください

気軽に簡単!天然木のオイルメンテナンス方法

ウレタン仕上げ

プラスチックの薄い膜で表面を覆う方法。水や汚れ、細かい傷に強いのが特長です。なるべく木の質感を楽しみたい方でも、用途によってはウレタン仕上げが向いている場合もあります。

ウレタン仕上げのメリット

・水や汚れ、細かい傷に強い
・(オイル仕上げに比べ)反りやねじれが起きりにくい

ウレタン仕上げのデメリット

・ウレタンの膜にキズがつくと白っぽく目立つ
・ウレタンが剥がれたら工場で再塗装が必要
・キズやへこみの修復はできない

天然木の木目の美しさや肌触りの良さは使うほどに愛着が持てるもの。毎日手に触れる家具、目にするインテリアにお気に入りの天然木の家具を取り入れてみてはいかがでしょうか。天然木の家具選びにお役立てください。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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