窓を彩るカーテン素材の選び方「ウィンドウトリートメントとは」

2021.02.28 2022.04.24

https://beau-decor.com/blog/window-treatment/

木漏れ日がキラキラと射し込み、レース素材のカーテン越しに影絵のように映る木の葉が、風にそよぐたびに揺れる…。

家時間が長くなり、そんな日常の美しいシーンに
改めてハッとしたり、刻々と変わる
光のドラマティックなさまにうっとりし、
豊かな気持ちになった、
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このページではカーテンの素材について解説をした後に、窓を彩るウィンドウトリートメントについてお話します。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

カーテン素材の種類と選ぶ基準

カーテンの素材としては、ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維と、リネン、コットン、シルクなどの天然繊維があります。それぞれのメリット・デメリットとその選び方を説明しますね。

化学繊維(ポリエステルなど)カーテンのメリット・デメリット

化学繊維はシワになりにくく、洗濯しても形崩れしにくい。伸び縮みしにくい、加工しやすい、比較的安価であるなどのメリットがあります。

デメリットとしては、静電気がおきやすく、埃を吸着しやすいという点が挙げられます。埃が吸着すると布が黒ずんできたり、傷みやすくなる原因に。ナイロンの場合は紫外線に弱く、黄ばみやすい傾向もあるようです。

全体的に天然繊維に比べて経年劣化が起こりやすいのが特徴です。

天然素材(リネンなど)カーテンのメリット・デメリット

一方、天然繊維は化学繊維に比べて静電気が起きにくく、埃が吸着しにくいメリットが。

天然ならではの風合いがあり、リネンやコットンなら軽やかで爽やかなカーテンに仕上がります。

シルクは光沢や張り感があり、エレガントで高級感のあるカーテンに。

中でも最近注目されているのがリネン素材のカーテン。肌触りのいい透け感のある生地越しの光は柔らかく、加えて調湿作用もあります。夏はさらりと、冬は空気を含んで温かく、1年を通じて、部屋に心地よさをもたらしてくれます。

とは言え、天然素材のリネンカーテンは化学繊維のカーテンに比べて高価なのでは?と思われる方も多いのではないでしょうか。より手頃にリネン素材を楽しむために、最近では既製のリネンカーテンという選択肢もあります。

食べ物、衣類、生活雑貨、住宅などさまざまな分野で、地球にも身体にも優しい天然素材が注目されている昨今。日々、ともに暮らしを紡ぎ、過ごすカーテンこそ、素材にこだわって選ぶことをおすすめします。

選ぶ前に知っておきたい、天然素材のリネンカーテンで後悔したことや解決策については以下をご覧ください
リネンカーテンで後悔したこととは?その理由と解決策を紹介

ウィンドウトリートメントとは

窓辺を覆うウィンドウトリートメントは、外からの視線や容赦なく照りつける太陽の光をやわらかく遮り、寒い夜には外の冷気を遮断してくれます。一般的に“カーテン”と一括りに言ってしまうことが多いですが、スタイル・素材などのバリエーションは実に多く、幅広い選択肢があります。

引っ越しをしたら、真っ先に窓を覆うものを考えますよね。つまり暮らしになくてはならないもの。外からの視線の気にならない、緑に囲まれた敷地に建つ家だったり、高層マンションでない限り、たいていの家では必需品です。明るいことをよしとする傾向のある日本では、窓の面積の占める割合は大きく、窓辺を覆い、彩るウィンドウトリートメントは、部屋の印象を決めるとても大切なアイテムです。

ウィンドウトリートメント、つまり窓を覆い、彩るものとして、カーテン、シェード、ロールスクリーン、ブラインドなどがあります。

まずカーテンは、おもに布を左右に引き分けて使い(片開きの場合もあります)、厚地のものをドレープ、薄地のものをシアーカーテンと呼びます。

シアーカーテンは視線を遮りながら、日射しをとり入れられます。一方ドレープは室内の明かりや外からの視線、日射しや冷気を遮ることができます。カーテンは布地の持つ柔らかさ、しなやかさ、色や柄の美しさが生かされ、インテリアに華やぎやエレガントさが加わります。掃き出し窓の場合、カーテンレールから床までの長さか、マイナス2cmくらいで仕立てるのが一般的。

カーテンを床まで垂らすブレイクスタイル

また、欧米でよく見かけるように床に引きずるくらい長めに仕立てれば(ブレイクスタイル)、部屋の縦ラインを強調でき、より優雅に見えます。

8aリネンカーテン お客さまの声 神奈川県 H様
カーテンを床まで垂らす「ブレイクスタイル」

長めに仕立てると冬の冷気をしっかり遮れるというメリットも。仕立て方としては、カーテン上部の生地をつまんでヒダを取るのが一般的。仕上がり幅の1.5倍の生地幅でヒダを取る二つ山、よりたっぷりと2倍の生地幅でヒダを取る三つ山と呼ばれる仕立て方が多く見られます。また、ヒダを取らずに仕立てるフラットカーテンなどもあります。

上下に開閉するシェードカーテン

シェードはコードやチェーンによって上下に開閉します。シンプルに仕立てたプレーンシェード、バーを入れてすっきりと折り畳めるようにするシャープシェード、クラシックでエレガントな印象のバルーンシェードなどがあります。さらに1枚の生地で仕立てるシングルシェード、2枚の生地で仕立てるダブルシェードがあり、光や視線を遮る加減によって、オーダー時に指示できます。

腰高窓をはじめ、細長い窓、小窓などに多く用いられ、布越しの柔らかい光、布の柔らかい印象はそのままで、窓周りをよりすっきりとシャープな印象に見せることができます。カーテン生地を用いるので、たとえばリビングの掃き出し窓をドレープで、腰高窓はシェードにと、ひとつの空間にタイプの違う窓が複数ある場合でも、同じ生地で仕立て、統一感を持たせることが可能です。「日射しが眩しい」時や「視線が気になる」時に、下ろす高さを変えるだけで、すぐに調整できるのもシェードのメリットです。

ロールスクリーンはシェードよりスッキリ

ロールスクリーンも上下に開閉します。こちらはカーテン生地を用いず、製品化されているものから選ぶケースがほとんど。ロール状に巻き込め、開けた時も閉めた時もシェードよりもさらにスッキリ見せることができます。

一方で、シェードもロールスクリーンも、出入りの多い窓や、開けておくことが多い窓には不向きです。

・木の温もりがあるウッドブラインドはおすすめ

同じように、コードやチェーンで開閉するものにブラインドがあります。上下に開閉する横型のブラインドと、カーテンのように左右に開閉するバーチカルブラインドと呼ばれる縦型のブラインドがあります。ブラインドはアルミや木製、バーチカルブラインドはファブリック製が主流。

ブラインドの場合はスラットと呼ばれる羽の、バーチカルブラインドの場合はルーバーと呼ばれる羽の角度で、光の入り方や視線を調整します。

例えば、木製のウッドブラインドなら、すっきり見えつつ木の温もりも感じられ、ナチュラルなインテリアや重厚感のあるインテリアにぴったり。バーチカルブラインドは、モダンでありながらファブリックの柔らかさも加わり、シンプルモダンなインテリアの横長の大きな窓などにぴったりです。

インテリアライター・エディター
鈴木奈代

雑誌やカタログ、ウェブ、書籍を中心に、インテリアや料理や食器などの暮らしにまつわるページを手がけ、取材・提案をする。雑誌『VERY』の大人気だった連載企画「日曜日の風景」の取材、及び2回にわたる書籍化も手がけた。

『日曜日の風景 何でもない週末の、何でもない一日』
『日曜日の風景 Part2』

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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