ラグでコーナーづくり・ゾーニング「お気に入りの小さな1枚を見つけて」
インテリアが思い通りにならないという人は、心から気に入ったと思えるラグを1枚手に入れてみることをおすすめします。小ぶりのサイズの、それ自身が“主役”となるようなとびきり魅力的なラグを選んでみて下さい。思いきって綺麗な色、明るい色を選ぶのもおすすめです。
家のインテリアが気に入っていない人ほど、現状のことはとりあえず頭から消し、家に合う・合わないではなく、単にそのラグが好きだ!という気持ちだけを大切に選ぶことをおすすめします。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
手に入れたら、それを家のどこかに敷いてみて下さい。ラグはリビングのソファの前やダイニングテーブルの下に敷くだけではありません。家中のそこかしこに敷くスペースがあります。頃合いのいい場所を見つけ、ラグを敷いてみると、今度は椅子を置いたり、アートや小物、植物を飾ってみたくなります。そんな小さなコーナーが1つ、また1つと増えていけば、気づくと家じゅうがお気に入りの場所になっているはずです。
まずは気に入ったラグを1枚手に入れ、ここだけは好きで心地いいと思える、愛おしくなるようなコーナーを作ってみませんか。ここでは、そんなラグを主役にした、小さなコーナーづくりのヒントをご紹介します。
LDKの余白に作る小さなコーナー
LDKが大きなワンルームとなっている家を多く見かけます。部屋を壁で仕切らずに使用することで、より広々とした空間として活用できます。
暗い北向きの独立したキッチンでお母さんが1人で料理を作るなんてこともなく、老若男女問わずキッチンの周りに自然に人が集まって料理をするようになったり、つねに家族の気配を感じながら家事ができ、子供は勉強をしてと、メリットは多々。
一方でゾーニングが曖昧ゆえ間延びしがちで、広さの割には有効活用できていない…なんてことも。そんな時こそラグを活用してみてはいかがでしょう?壁で仕切らなくても、リビング、ダイニング、キッチンそれぞれのスペースにラグを敷いていくことで緩やかにゾーニングでき、それぞれの場としての認識もクリアになります。さらに、その余白の部分にもラグを敷くことで、コージーで魅力的なコーナーが生まれますよ。
リビングの片隅に読書コーナーを
例えば、リビングの隅に座り心地の良いアームチェア1脚とランプを置き、ラグを敷けば居心地のいい読書コーナーになります。
壁はないので家族の気配も感じながら、でも一人にもなれ、思う存分読書に没頭できる。そんな理想的なスペースになりそうです。小さなスペースなので思いきって柄ものや温かみのある深い紅などの明るい色のラグを選ぶのもいいと思います。
もしくはシックに青やベージュ系のラグを選んでも。たとえ家に自分の部屋がない人も、こんなふうにラグと椅子でコーナーを作れば、マイスペースの完成です。
サイドボードや棚を家の主役に
リビングやダイニングにサイドボードや低めの収納棚があれば、その前にラグを敷いてみて下さい。サイドボードや棚を中心とした、インテリア用語で言うフォーカルポイント、つまり部屋の中心となるコーナーになります。細やかな柄を丁寧に織り上げた上質なラグやヴィンテージの風格あるラグなどはいかがでしょう。
上にはアートや花、思い出の写真やお気に入りの小物を飾って。和室でいう床の間のような、訪れる人との会話も生まれる家の主役となるスペース、“見せ場”になりますよ。
ワークスペースに彩りを
在宅ワークや子供の勉強のためにリビングやダイニングの一角に作ったワークスペースや勉強スペースも、机と椅子の下にラグを一枚敷くだけで立派なコーナーになります。
足元が温かくなるのはもちろん、ラグを敷いたところをワークスペースと認識でき、そこ以外では仕事や勉強はしない、道具類も広げないという意識も生まれ、ラグが結界のような役割も果たしてくれると思います。
殺風景になりがちなスペースだからこそ、お気に入りの一枚を敷いて。仕事中にふと足元を見たときに嬉しくなるような平織のキリムのラグや、同じく平織のモダンなデザインのラグをおすすめします。
子供のスペース作りはラグで
小さいお子さんのいる家庭なら、リビングの一角にラグを敷いてプレイスペースを作るのもいいと思います。「ここはあなたのテリトリー、だから好きなだけおもちゃを広げてもいいよ」というスペースです。
家事をしながら子供に目が届きますし、子供にもラグの敷いた範囲内だけにおもちゃを広げるという意識が芽生え、リビング中が散らかることも少なくなると思います。リビングとも調和する優しい色や柄で、直接肌に触れても安心な天然素材のラグをぜひ。
窓辺にラグで縁側のようなスペースを
リビングやダイニング、寝室の窓辺にラグを敷いてみるのもおすすめです。眺めが良かったり、庭やテラスがあればそれを愛でる特等席になります。窓に沿って敷ける細長いラグを選び、姿のいい、お気に入りの椅子を1脚置くのもいいですし、日本家屋の縁側のように、直接寝転んで日向ぼっこをするのも気持ち良さそう。観葉植物を並べてもいいですね。ペットを飼っている家なら、ペットのお気に入りの場所にもなりそうです。
帰宅するのが楽しくなる玄関を
玄関は帰宅する時に最初に目にする場所だから、ほっとできるような場所にしたいもの。そして訪れるお客さまにとっては、最初に目にする場所だから少し高揚感が感じられるような場所にもしたいものです。
長い時間を過ごすリビングやダイニングと違い、あくまで通過するため、出入りが目的の場所。さらに大抵の場合、リビングやダイニングからは独立した場所であるので、そことの調和はあまり考えずに、思いきった色・柄選びをできるのもラグ選びの醍醐味です。
自然光の入らない暗めの玄関なら、思いきって例えばギャッベやトライバル ラグの赤系の色合いのものを選んでみるのはいかがでしょうか?天然染料で染めた深くしっとりとした赤は、意外にどんな空間にも合わせやすく、すんなり馴染み、玄関を明るく、そして上質な空間にしてくれます。
温もりを感じる赤は、家人を温かく迎え入れ、来客にも高揚感を与えてくれそうです。黄色系でもいいですし、逆に自然光の入る明るい玄関でしたら落ち着いた緑、青、紫などもいいかも知れません。リビングやダイニングではなかなか明るい色を選べない!なんて方こそ、玄関で取り入れてみてはいかがでしょう?帰宅するのが楽しくなりそうです。
ワクワク感を演出する廊下に
たいていはただ通過するだけの廊下。そこに細長いラグを敷いてみると、一つのスペースになります。ニッチがあれば花を飾ってみたり、ギャラリーのように壁にアートを並べて掛けてみようとか、小さなコンソールや椅子を置いてみてはどうだろうといった具合に、スペースとしての意識が生まれると思います。
リビングやダイニングなどの居室から独立したスペースだからこそ、玄関と同じように華やかな色・柄を選べる楽しみもあります。せっかくなら玄関から居室に向かうまでのワクワク感を演出するスペースとして、時にはギャラリーのように、ラグを敷いて活用してみてはいかがでしょう。
美しく肌触りのいいラグを敷いたコーナーには、人もペットも、美しい家具や小物も自然と集まってきます。家の中にそんな小さなコーナーを1つずつ増やしていき、家じゅうを愛すべき空間にしてみて下さい。
インテリアライター・エディター
鈴木奈代
雑誌やカタログ、ウェブ、書籍を中心に、インテリアや料理や食器などの暮らしにまつわるページを手がけ、取材・提案をする。雑誌『VERY』の大人気だった連載企画「日曜日の風景」の取材、及び2回にわたる書籍化も手がけた。
『日曜日の風景 何でもない週末の、何でもない一日』
『日曜日の風景 Part2』
ラグの選び方コンテンツ
ボー・デコールの天然素材インテリア
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |