ラグとカーペットの違いとは?それぞれの特徴とお手入れ方法をご紹介
インテリアとしてよく使うアイテムに、「ラグ」と「カーペット」があります。どちらも床の上で使用する敷物ですが、はっきりとした違いが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。床上の敷物を指す「ラグ」「カーペット」のほか、「じゅうたん」「マット」の違いについて詳しくまとめました。特徴をつかんで、家庭に合った使い方を考えてみましょう。
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ラグとカーペットの違い(サイズ)
床面の敷物を表すときに使われる「ラグ」「カーペット」について、意識して使い分けている方は少ないかもしれません。ラグとカーペットに明確な規定はありませんが、サイズによって使い分けられることが多いようで、一般的にカーペットはラグより大きなものとして分類されます。ほかにも敷物を指す「じゅうたん」は、単純に「カーペット」を日本語にしたもの。また、「マット」は「ラグマット」と呼ばれることもあります。
サイズの大きい順に並べると、次のような違いがあると覚えておけばよいでしょう。
- カーペット(じゅうたん):3畳以上
- ラグ:1~2畳程度
- マット(ラグマット):1畳より小さいサイズ
ラグとカーペットの違い(用途)
ラグとカーペットの違いは、実はサイズだけではありません。床面に対する敷物が占める割合によっても、使い分けされています。それぞれの言葉の由来から、使用される場面を考えてみます。
カーペット(じゅうたん)
研究社が発行した新英和中辞典によると、英語の「carpet(カーペット)」は、「粗くて毛羽立った布」という意味を持つ古期フランス語に由来しているとのこと。また、「carpet」は動詞としても使われ、「(床などに)じゅうたんを敷く」のほかに、「(草花が)(庭などを)一面を覆う」という意味があります。
こうした点から、基本的にカーペットとは、「床面に対して隙間なく一面に敷き詰める敷物」を指すと考えられます。一般的には四角形の部屋が多いこともあって、部屋全体に敷き詰めるカーペットも長方形や正方形のものがほとんどです。カーペットには、部屋をすっきり広く見せたり、統一感を出したりといった効果があり、どんな色を選ぶかによって、部屋全体の雰囲気が変わります。「タイルカーペット」のように複数枚で敷き詰めて使われるものもあり、一般住宅以外でもオフィスの床面のようなところでよく使用されています。
では「じゅうたん」はどうでしょうか。先にもお伝えしたとおり、「じゅうたん」はカーペットを日本語に訳した言葉であるため、本来の意味は同じはずですが、実際には「ペルシャ絨毯(じゅうたん)」のように、カーペットよりやや高級感のある敷物の呼び名として定着しているようです。
ラグ
英語の「rug(ラグ)」を同辞書で調べると、「(床の一部や炉の前に敷く)敷物、じゅうたん」と訳されています。また、注釈に「carpet」との比較として、「carpetと違って、継ぎ合わせないで一枚で用い、床の全部を覆わない」とあります。
こうしたことからも、「ラグ」は基本的に、「床面に対して一部分を覆う敷物」を指す言葉として用いられると言えるでしょう。海外では暖炉の前に敷くパターンが多く見られますが、日本ではソファの前、ダイニングテーブルの下、ベッドサイドなどでよく使用されます。ラグの場合には、四角形以外にも円形から変形タイプまで、さまざまに加工されたものが見つかります。そのため、おしゃれな形やデザインという点では、カーペットよりもラグを探した方が見つけやすいかもしれませんね。
サイズやデザインが豊富にそろうラグの選び方に迷ったときは、こちらを参考にしてください。
マット(ラグマット)
こちらも同辞書で調べてみると、英語の「mat(マット)」は「マット、むしろ、ござ、畳」と訳されています。また、「(運動用)のマット」の意味もあり、注釈には「詰め物をした厚い敷物」とあります。後者の意味では、体育館で使われる体操用のマットや、ベッド用のマットレスなどが該当します。ほかにも「靴ぬぐい、ドアマット、バスマット」「(花瓶、皿などの)下敷き、コースター」の意味も。
こうした点からも、「マット」が比較的面積のせまいところに使用される敷物を指すことがイメージできますね。よく使われる場所は、玄関、脱衣所、洗面、玄関など。また、冬に使われる厚みのある敷物のことを「ラグマット」と呼ぶこともあります。
ラグとカーペット、それぞれのお手入れ方法
続けて、ラグとカーペットのお手入れの違いを見てみましょう。どのタイプであっても、お手入れする前に、素材と洗濯表示をチェックすることが大切です。日ごろのお手入れは掃除機をかけるだけでじゅうぶんですが、季節の変わり目や年末の大掃除の際には、しっかりとしたお手入れで汚れを落としたいものです。ここでは、それぞれのお手入れ方法についてご紹介します。
ラグ
ラグの日常的なお手入れは、掃除機がけが基本です。目の粗いラグや毛足の長いラグは、織り目やパイルの隙間にゴミやホコリがたまりやすいため、掃除機をかける際には、ヘッドを引く際に少しゆっくりめにして吸わせるのがポイント。また、食べこぼしや飲みこぼしなどで部分的に汚れを付けてしまった際には、早めの対処が必要です。部分的な汚れを取り除く方法は、ラグの素材が羊毛(ウール)なのか、綿なのか、化繊なのかによって変わってきますので、品質表示タグなどで素材を確認のうえ、対処しましょう。
ラグの掃除方法について、詳しくはこちらを参考にしてください。
カーペット
カーペットに付着する汚れのほとんどはホコリ。日常的なお手入れはやはり掃除機がけが基本です。カーペットは、手で撫でた際に色が薄く変化する方が毛並みの方向です。掃除機は、カーペットの毛並みと逆の方向(色が濃くなる方向)にかけていきます。掃除機は押し付けるのではなく、カーペットの根元の毛を起こすように空気を含ませながら吸い取るようにするのがコツ。掃除機をかけたあとは、粘着ローラーで表面にからみついた髪の毛や糸くずを取り除いておきましょう。また、カーペットは部屋の全面に敷き込むため、壁との隙間にホコリがたまりやすくなります。こうしたホコリは掃除機がけの前に小さなほうきや歯ブラシを使ってかき出しておくとよいでしょう。
カーペットを水拭きする方法
カーペットを水拭きする際には、水またはお湯につけて絞ったタオルで、毛並みと逆方向に水拭きすると効果的です。汚れがひどい場合やにおいが気になる場合には、中性洗剤を薄めた水またはお湯(洗剤はバケツ半分の水量にキャップ1杯が目安)を使用してみましょう。洗剤を使用したあとは、必ず最後に水拭きをして、洗剤成分をカーペットに残さないように注意してください。
カーペットが汚れてしまったら
コーヒーや紅茶など水溶性の汚れは、少量の水をかけて素早く乾いたタオルで吸い取ります。軽く拭いただけでは汚れが残る場合には、お湯(汚れがひどい場合には中性洗剤を薄めたお湯)につけて絞った布で、汚れのまわりからポンポンとたたいて取り除きます。汚れを吸い取るタイミングが遅れると、余計にシミが広がる可能性があるため、素早く行うことが大切です。
油性のフェルトペンや食用油など油性の汚れの場合には、輪ジミ防止のために汚れのまわりに水を吹きかけておき、ベンジン(またはマニキュアの除光液)をしみ込ませたタオルを数秒押しつけて、そこに汚れを移して取り除いていきます。汚れがなくなるまで、数回繰り返しましょう。水性でも油性でも汚れが取れたあとは、最後に水拭きを忘れずに。
違いを知って、ラグやカーペット選びの参考に
ラグやカーペットといった言葉の違いや用途を理解することで、欲しいアイテムがぐっと見つけやすくなったり、探しやすくなったりすることでしょう。サイズや用途を考えて選べば、イメージどおりのものが見つかりやすいかもしれませんね。お気に入りのラグを見つけたら、長く愛用できるように適切なお手入れを心がけたいものです。
「ボー・デコール」では、自然の風合いを大切にした、長く愛されるラグを取り扱っています。ていねいな手仕事によって、シンプルでナチュラルなデザインに仕上げています。お気に入りのラグを探してみませんか?
ボー・デコールの天然素材インテリア
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |