ウールラグは洗える?やはりクリーニング?食べこぼしシミ対策から掃除方法まで解説
ウールラグを購入するにあたり、気になるのがメンテナンスのこと。
「子供が食べ物をボロボロこぼすのだけど」「酔っ払ってワインをこぼしてしまったら?」「クリーニングには出せるのかしら?」
などなど不安に思われる方も多いのでは?
衣類やシーツなどと違い、気軽に洗濯機に放り込むわけにもいかないのが悩みどころです。ここでは、天然素材であるウールのラグのお手入れ方法についてご紹介します。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
デイリーケアと遊び毛について
まずは、日頃のお手入れについて。基本的には掃除機をまんべんなくかけるだけでO Kです。その際、ヘッドのブラシが高速回転するタイプの掃除機は、ラグが傷みやすいので、回転を止めて掃除機をかけてください。
購入してから半年くらいまでは遊び毛が出ます。1回掃除機をかけただけで握り拳1個分くらい出る場合もあります。遊び毛とは、踏んだり擦れたりすることで徐々に表面に出てくる短い毛や、製作時に毛先をカットする際に残ってしまった余分な毛のことを言います。
遊び毛が出るのは、天然繊維、ウールであることの証ですので気になさらずに。掃除機をかけ続けていると1年くらいで落ち着いてくるようです。遊び毛が出ることで強い繊維だけが残り、より色合いや風合いの良いラグになっていくのです。また、ラグの表面についてしまった汚れ、シミも遊び毛と一緒に取り除かれ、薄くなっていく効果もあるそうです。
食べ物をこぼしたら…
ウールラグに、おせんべいやクッキーの食べカスがポロポロ。「うわっ!これがダニの温床になってしまったら?」とか「掃除機かけたけど、はたしてきちんと取れているのかしら?」と思う人も多いと思います。
実際は、目の詰まった、目の細かい、上質のウールのラグなら、食べこぼしをしても奥まで入り込むことがあまりないので、すぐに掃除機をかけてしまえばO Kなんです。目が詰まっているお陰で食べ物のカスが奥まで入らないため、掃除機をかけるだけで清潔に保てます。ただしすぐに掃除機をかけずに、そのまま何日も放置してしまうとダニやカビの原因になることがありますのでご注意ください。
飲み物をこぼしたら…
お気に入りのウールラグに、コーヒーや紅茶、赤ワインなど色の濃い飲み物をこぼしてしまったら???慌てることはありません。上質なウールは適度な油分を含むため、液体をこぼしてもすぐには染み込みません。落ち着いて、まずは液体を布で拭います。その後、水またはお湯で濡らし、絞った布で優しく叩くように拭き、最後に乾いた布で拭きます。
シミがひどい時は、同じようにこぼした液体を拭ってから、ウールマーク用の中性洗剤液に浸して絞った布で拭き、さらに水で濡らした布で洗剤をしっかり拭き取り、最後に乾いた布で拭いてみて下さい。作業中は、ラグの下にタオルなどを敷くことをおすすめします。上質な羊毛の油分は、液体や汚れを弾く役割も果たしてくれます。特に寒暖差の大きい地方で育った羊の毛は油分を多く含み、より弾いてくれます。つまり上質なウールのラグほど、汚れにくいということです。
家具の跡を消すには?
ウールラグの上に長く家具を置いておくと、跡がつきますよね。でも上質なウールは復原力が高いので、しばらくすると自然に跡も消えてしまいます。急いで消したい場合は、蒸しタオルやアイロンのスチーマーを当ててみて下さい。その後、水気をきちんと拭き取ることもお忘れなく。
ウールラグのクリーニング
これまで述べたように、目の詰まった上質なウールのラグなら、毛足の中まで汚れやゴミが入り込むことは化繊のものに比べて少ないですが、それでも数年経てば、もしくはこぼす頻度によっては、少しずつ入りこんでしまいます。
新品で購入した場合でも、できれば3〜5年に1度くらいはクリーニングに出すことをおすすめします。ウールのラグの場合、ドライクリーニングではなく、水洗いを推奨していることが多いので、水洗いに対応してくれる業者を探してみて下さい。探してみると、ラグの洗濯を専門に手掛けている業者もあります。
また、たまには水拭きしてみることもおすすめします。
ただし、ウールのラグは湿気を嫌うので、半分拭いたら、拭いたところは風通しの良いところで乾かすなどして、その都度、湿気を完全に飛ばしながら行うようにして下さい。
インテリアライター・エディター
鈴木奈代
雑誌やカタログ、ウェブ、書籍を中心に、インテリアや料理や食器などの暮らしにまつわるページを手がけ、取材・提案をする。雑誌『VERY』の大人気だった連載企画「日曜日の風景」の取材、及び2回にわたる書籍化も手がけた。
『日曜日の風景 何でもない週末の、何でもない一日』
『日曜日の風景 Part2』
ラグの選び方コンテンツ
ボー・デコールの天然素材インテリア
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |