リビングラグやソファ前のセンターラグは大きめラグを選ぶ?小さめラグを選ぶ?絨毯・ラグサイズの選び方をご紹介

2022.12.19 2023.04.15

リビングラグやソファ前のセンターラグは大きめラグを選ぶ?小さめラグを選ぶ?絨毯・ラグサイズの選び方をご紹介

リビングラグ、ソファ前に置くセンターラグを選ぶとき、皆さんはどのように大きさを決めるでしょうか?

部屋のサイズに合わせるのか、 とりあえずソファの足元だけあればいいから小さめラグにしようか、悩みどころですよね。

今回は私がお客様にラグをご提案するときにお話しする視覚効果や部屋を広く見せるコツなど、絨毯・ラグサイズの選び方について解説してみようと思います。クイズもありますよ!

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

リビングラグにも影響する?
視覚効果とは

視覚効果というものがあります。大きさ、長さ、太さなどが距離、色合い、対比などの条件を変えることで、目の錯覚により対象物の見た感じが変わる効果のことをいいます。

例えば、壁に絵を掛けると絵を掛けていないときより壁が広く感じたり

視覚効果 壁の見え方

お店で見た家具をお部屋に入れたら2~3割ほど大きく感じて「部屋が狭く感じる」などはよく耳にするのではないでしょうか。これも視覚効果のひとつです。

ここで視覚効果クイズ!!
よく見る視覚効果のクイズで使われる図ですので、もう皆さんお分かりかもしれませんね。

視覚効果  線の長さ
図A 赤い線

図Aの赤い線はどちらが長く見えますか?
多くの方は下の赤線が長く見えるはずです。

図B 赤い丸印

図Bの赤い丸はどちらが大きく見えます?
こちらも多くの方が右の赤い丸印が大きく見えるのではないでしょうか。

勿論、どちらも同じ長さの線で、どちらも同じ大きさの丸印です。それではどのくらいの割合で長く、大きく見えますか?

20人くらいの知り合いに聞いてみたら…
みなさん答えが解っていて、同じでしょという方が多かったですが(この手の質問結構取りあげられるので)それは無しに純粋にみると長さ、大きさが違って見えるという人がほとんど。

おおよその人が1~2割ほど長く、大きく感じるとのことでした。1~2割というとそんなに大差ないかなって思っても、ある程度広さの限られた室内ではかなり感じ方が違います。

6畳のお部屋に配置するダイニングテーブルの大きさが150cm×80cmだとしたら、最大で180cm×96cmくらいに感じるということです。
これは大変!!

インテリアに
視覚効果を取り入れよう

インテリアも視覚効果を取り入れることで、お部屋が広く感じられたり、逆に狭く感じられたりします。

インテリアの空間プロでデュースや製品のデザイン・開発に30年携わった経験から、お部屋に配置するインテリア・家具や絨毯・ラグのサイズ決めのポイントをいくつか紹介させていただきます。

大型の家具の場合

大型の家具、ダイニングテーブルやフロアーテーブルなどはインテリアショップや家具屋さんなどの店舗で見てちょうど良いと思ったサイズの1~2割小さいものも検討した方が良いと思います。

広く、天井の高い店内で見るのと、実際のお部屋の広さ天井の高さなどに設置すると家具の大きさの感じ方は違うはずです。

もちろん広さが充分で、天井高も高さが確保できているお部屋ならジャストサイズか逆に1~2割大きいサイズも検討の余地ありです。

ラグや絨毯の場合

ラグや絨毯の場合、一般的に単体でラグや絨毯を見た時と、お部屋にセンターラグ・リビングラグとして配置したときには大きさが違って見えます。

家具とは逆に単体で見た時よりも実際にお部屋に配置した場合、ラグ・絨毯は1~2割小さく感じるはずです。その分お部屋は広く感じるのではないでしょうか。

これは壁に絵を飾ったときに壁が広く感じ、そのかわりに絵は単体で見た時より小さく感じるのと同じ効果だと思います。

床と同じ色調のラグですと、床と同化するためこの効果は感じにくくなります。床と色調を変えた絨毯・ラグのほうが、お部屋が広く見える効果が得やすいと思います。

床とセンターラグ、リビングラグの色調を変えたうえ、店舗で見たときには1~2割ほど大きめラグのサイズで検討するのがおすすめです。

リビングラグ、センターラグの
サイズの選び方

必ず図面を見ながら(簡単なサイズを書いた略図でも大丈夫です)選ぶのがおすすめです。

お部屋の図面に家具や絨毯・ラグのサイズを落とし込んで動線、動作空間なども店舗の方に相談しながらサイズを決めた方が良いです。店舗によっては実際のお部屋に近い形のセッティングルームなどがあるところも。実際に検討している家具やラグ・絨毯、カーテンなどを配置してくれるところであれば間違いないと思います。

このような点を参考にリビングラグ、センターラグなどの絨毯・ラグ サイズを選んでみてはいかがでしょうか・・・

とくにリビングラグやセンターラグの色調、配置でお部屋はかなり広く感じさせることができます。日本の住宅もリビングやダイニングの仕切りのない間取りが主流となり、リビングスペースとダイニングスペースでそれぞれ違う色調デザインのラグを敷き分けることができます。

一つの空間をゾーニングすることで錯覚により、仕切りのない二つの空間が生まれ、広さを感じることができます。視覚効果をうまく活用しておしゃれな空間づくりをしてみてはいかがでしょうか。

大きめラグ、小さめラグでどちらにしようか悩んでいる方
是非、試してみて下さい。

リビングラグの一覧
ライタープロフィール
ボー・デコールグループ 代表

この記事を書いた人: 今井 良成

ボー・デコールグループ 代表
趣味:山登り、パワースポット巡り

20代の頃からインテリア業界で主にインテリア全般の提案を行う。1997年からシンプルナチュラルデザインに「健康」「環境」を併せ持ったインテリア空間の提案とLOHASなインテリア製品の開発を始め、製品や生産国ごとに7つのインテリアベンチャー会社を起業。
現在までにテキスタイル製品120アイテム、ラグデザイン200アイテム、インテリア製品50アイテムなどのデザイン・企画開発を行うとともに、海外協業先の5カ国において日本国内の基準に合わせた製品開発指導もしています。


2013年 自身がデザイン、ディスプレイをしたブースがインターナショナルギフトショー秋2013のディスプレイコンテストで準大賞を受賞
2014年 自身がデザイン・プロデュースした製品4商品が GOOD DESINGN AWARD 受賞(オーナーを務める G-Reform株式会社にて)
2018年 オリジナル開発のラグ・絨毯で『エコテックス®スタンダード100』肌着レベルのclass2 を6年連続で取得
※エコテックス®スタンダード100とは…350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証


現在もLOHASなインテリア製品のデザイン、企画、生産地への指導を行い、‘見た目‘より『質』に重きをおいた空間プロデュースや製品開発に取り組んでいます。

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


インテリアショップ ボー・デコール