一般住宅に防炎カーペット(防炎ラグ)は必要? 防炎加工ラグの種類、防炎ラベル対応ラグ・絨毯&リネンカーテンのご紹介
「マンションに住んでいますが防炎マーク対応カーペット(防炎ラグ)は必要ですか?」
「民泊施設、ペンションを始めるのですが防炎の敷物は義務ですか?」
ボー・デコールではそんなお問い合わせをいただくことがあります。特に一般住宅では本当に防炎が必要なのか、迷う方も多いようです。
皆さんは防炎カーペット(防炎ラグ)の使用が義務付けられているのはどんな場所かご存じでしょうか?
今回は防炎カーペット(防炎ラグ)、防炎カーテンが必要な場所、種類、選び方を解説します。防炎ラベル対応の天然ウールのおしゃれなオリジナルラグもご紹介。防炎ラグ選びにお役立てください。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
防炎とは? 防炎対象物品とは?
まず、防炎についてご紹介します。
消防庁によると、防炎の定義と防炎対象物品とは次のようなものです。
①防炎とは
「燃えにくい」性質のことであり、繊維などの燃えやすい性質を改良して防炎の 性 能を与えると、小さな火源(マッチやライターなど)に接しても炎が当たった部分が焦げる だけで容易には着火せず、着火しても自己消火性(小規模燃焼において(有炎、無炎を含む) 燃焼が継続しない性質)により燃え広がらなくなる性質のことである。②防炎対象物品
(消防庁資料引用)
火災が発生した際、被害が大きくなることが予想される高層建築物、地下街又はホテル、 病院、百貨店、劇場等において使用される カーテン 、布製ブラインド 、暗幕 、じゅうたん等 の床敷物、展示用合板 、どん帳 、工事用シート 等、消防法で定める基準以上の防炎 性能を有するものでなければならないとされている物品
防炎カーペット(防炎ラグ)が必要なのはどんな場所?
では、どんな場所に必要なのでしょうか。
防炎カーペット、防炎ラグ(防炎物品)の使用が義務付けられている場所は消防法により定められています。以下のような場所や建物です。
・高さ約31メートル以上(おおよそ11階建て以上)のマンションやビル
※居住、入居している階に関係なく一階から最上階までが対象
・学校、病院などの公共施設
・ホテル、旅館など、不特定多数の人が出入りする場所
※民泊施設も(共同住宅で一部に住居がある場合も)複合用途防炎対象物となります
・百貨店、映画館、飲食店等の店舗など、不特定多数の人が出入りする場所
対象となるのは不特定多数の人が利用する公共施設や商業施設だけではありません。一般住宅では高層マンションが当てはまります。そして、高さ31メートルを超えるマンションやビルは居住している階に関係なく、1階から最上階まで全階防炎規制を受けます。
つまり、1階にお住まいでも防炎物品の使用が消防法で義務づけられているということ。これには理由があります。火災拡大時に消火活動や避難に時間がかかるケースがあるためです。ご存じでしたでしょうか?
高層マンションにお住いの方は防炎カーペットや防炎マットを選ぶ必要があります
またホテル、旅館だけではなくペンション、民泊施設なども不特定多数が出入りする場所のため、防炎物品の使用が義務付けられています。
是非ご確認ください。
防炎物品とは
「防炎物品」とは、消防法で規定された防炎性能基準を満たしたものをいいます。実は“防炎”は“不燃”とは少し違います。小さな火に接しても繊維が燃え上がらず、着火しても自己消化性により燃え広がらなくなる性質を言います。つまり、「燃えない」というわけではなく、「燃えにくい」ということ。この防炎性能があると認められたものが「防炎物品」です。
防炎物品とは着火しにくい、燃え広がりにくいもの
防炎物品として認定されるには「防炎性能検査」に合格する必要があります。消防法で定める防炎性能の各項目が基準以上であれば「防炎物品」として「適合」と認定されます。防炎物品の対象となる物は、カーテン 、布製ブラインド 、暗幕 、じゅうたん等の床敷物などです。
防炎ラベルとは?
日本防炎協会によると、防炎ラベルとは次のようなものです。
防炎表示は、消防法令で様式、方法等が定められています。日本防炎協会が交付している防炎ラベルは、この消防法令に基づいたもので、その物品に防炎性能があることを示す証となっています。防炎ラベルを規則どおりに正しく表示することが大切になります。 防炎ラベルには、カーテン、じゅうたん等の完成品に付けられる「物品ラベル」と、加工される直前のカーテン、じゅうたん等の材料(原反)に付けられる「材料ラベル」とがあります。
(日本防炎協会引用)
ボー・デコールオンラインの防炎性能を有したラグ・絨毯製品には物品ラベルとして防炎ラベルが付けられます。
防炎カーペット(防炎ラグ)の種類と違い
火が着きにくく、着いても燃え広がりにくい加工を施した防炎加工ラグやカーペットは種類が豊富。防炎加工の方法は大きく2つの種類に分けられます。
クリーニングで防炎性能が取れる?
ひとつは防炎(不燃)糸で作られている製品。このタイプは製造工程で防炎性能を付与しているため、クリーニングをしても防炎性能が無くなることはありません。
もう一つは製品になった後に薬品などを使用し防炎処理を施したもの。このタイプはクリーニングで防炎性能が取れてしまうため、再加工が必要となります。そのため「防炎物品」としては認められていません。
後から防炎加工ができるかをお問い合わせをいただくこともありますが、同じ理由で絨毯やラグなどの敷き物は製品になった後の防炎加工が認められていません。防炎薬剤に浸したり防炎薬剤を吹き付けたりして防炎性能を付与する後加工は、クリーニングや掃除機の使用によって防炎効果が減少するためです。「防炎カーペット」や「防炎ラグ」と記載があっても、「防炎物品」として認定されていないタイプもありますので、選ぶ際は良く確認してみましょう。
防炎加工なしでも燃えにくい素材
薬品による防炎加工を施さなくても「防炎効果」を持っている素材があります。それがウール(羊毛)です。
ウールは元々燃えにくい素材。火を近づけるとちりちりと焦げますが、火元がなくなるとそれ以上は燃えません。もともと燃え広がりにくい性質を持っていて防炎加工を必要としないため、クリーニングや掃除機掛けで防炎性能が落ちることはありません。小さなお子さまや化学物質過敏症の方にも安心してお使いいただけます。
ウールラグ燃焼実験
~ハグみじゅうたん® 公式YOUTUBEチャンネルより~
防炎マークの取得が可能なウール100%ラグ
天然ウールの燃えにくいラグ
ボー・デコールでは長年ウールラグをオリジナルで開発してきました。「造り、健康、環境」のコンセプトのもとに、昔ながらの手仕事と素材の持つ特性を活かした造りを大切にしています。その中でも、安全安心に使える大切な要素のひとつが「燃えにくい」こと。薬品による加工処理をせずに防炎性能を持っていることが、健康や環境にも大切なことと考えています。
防炎加工ラグはおしゃれなものがない?
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維のラグに「防炎加工」を施したラグは、より多くの方に使いやすいよう、無難なデザインが多い印象です。「防炎表示がついている、おしゃれなラグをずっと探していました」というお声も多く聞かれます。
でもご安心を。おしゃれな防炎カーペット(防炎ラグ)、あります!
多くのお客様にご満足いただいているのが、ボー・デコールの天然ウールのラグ。ナチュラルな素材感で、防炎ラグなのにデザイン性をあきらめなくて良いと好評。ホットカーペットや床暖房にも対応している防炎ラベル対応ラグです。
Plant(プラント)シリーズ(防炎ラベル対応)
長く愛用したくなるリバーシブルタイプのウールラグ(ウール絨毯)。床の色やインテリアのテイストに左右されないデザインと手仕事で丁寧につくられた上質さが魅力。インテリアのまとめ役にもアクセントにもなってくれる植物のように。心地よく寛げて、おしゃれにキマるシリーズです。
ハグみじゅうたん てざわり無地シリーズ(防炎ラベル対応)
色の濃淡が美しい無地のウールラグ。厚み約1.3cm、上質なウールをふかふかの肌ざわりにこだわって仕上げました。円形タイプもあり。サイズの種類が豊富でホットカーペットカバーとして併用する方も多いシリーズです。
ハグみじゅうたん てざわりアーバン(防炎ラベル対応)
人気のハグみじゅうたんてざわりシリーズのニューデザイン。弾力のある踏み心地とナチュラルモダンなデザインが魅力。マットサイズもあり。防炎カーペット、防炎マットとして薪ストーブ前のハースラグにもおすすめです。
ハグみじゅうたん 6177Eroom(防炎ラベル対応)
日本の原風景、四季を表現した 4つのカラー。ふわふわでふかふかの肌ざわり。畳の部屋にもおすすめです。
ハグみじゅうたん イエニシリーズ(防炎ラベル対応)
伝統的なキリムの柄を日本の住宅に合わせてカジュアルに再現した上質ウールラグ(ウール絨毯)。表裏が同柄の薄手のリバーシブルタイプ。ナチュラル、ミッドセンチュリー、北欧インテリアなど、様々なテイストに合わせやすく、空間のアクセントにもなるシリーズです。
富士山麓のグランピング施設でも採用いただきました。
ヴィンテージ風ラグ リバースDPリーズ(防炎ラベル対応)
一枚一枚丁寧に手織りされた上質なウールラグ(ウール絨毯) 。パイル(毛足)部分にヴィンテージ加工を施しました。「ヴィンテージラグの雰囲気は好きだけど、ユーズドは少し心配」という方にもおすすめです。ホテルやペンションなどでも採用いただいています。
防炎ラベル対応の天然素材カーテン&タペストリー
インテリア製品で防炎対象物品はじゅうたん等の敷物の他にカーテン、布製ブラインド、タペストリーなどの布製品も防炎性能を有した防炎マーク対応製品の使用が義務付けられています。
燃え広がりにくい防炎マーク対応カーテンと言いうと柄も限られデザインもオーソドックスなものしかないイメージですが…。
最近では一般のご家庭だけでなくホテルなどの宿泊施設も、SDGsの観点から環境を考慮したり、ナチュラル志向から防炎対応の天然素材のカーテンンやタペストリーのご要望が増えてきています。
ボー・デコールオンラインのグループが開発する天然素材リネンカーテンのブランド「Lif/Lin(リフリン)」は上質なリネン素材100%の天然素材のカーテンです。70アイテムにオプションで防炎加工を施すことができます。
※防炎加工を施したリネンカーテンの防炎ラベルは物品ラベルの(二)となります。
天然素材の防炎カーテンをお探しの方は是非こちらもご覧ください。
天然素材リネンカーテン リフリン【Lif/Lin】のHPを見る
まとめ
- 高さ約31メートル以上(おおよそ11階建て以上)のマンションではラグや絨毯は防炎物品の使用が義務づけられている
- 防炎物品とは「燃えにくい性能」を備えた物品(「燃えない」とは少し違う)
- 防炎加工なしでも燃えにくいのはウールラグ
- 天然ウールの防炎ラグはおしゃれ
高さ31メートルを超える高層マンションでは居住階に関わらず、カーテンやラグは防炎物品にする必要があります。小さなお子さまや高齢者のいるご家庭では、より安心して使える燃えにくいラグ「防炎カーペット」「防炎ラグ」を選んでみてはいかがでしょうか。
ボー・デコールの天然素材インテリア
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |