人気の「ダイニングテーブルウォールナット」「ダイニングテーブルブラックチェリー」徹底比較
ダイニングテーブルと言えば、昔は食卓と呼ばれその名の通り食事をする目的だけの卓(テーブル)でした。
私が子供のころは台所と居間は別々に配置され、くつろぐ場所が居間(もっと昔は茶の間と呼ばれた)でした。食事の用意そして食事をする場所が台所でしたが、ここ数十年でライフススタイルは大きく変化し、現在はリビングダイニングが主流となりました。ダイニングスペースに配置されるダイニングテーブルは食事をする用途だけでなく、来客時にはちょっとしたおもてなしをするテーブルになり、在宅でのワーキングデスクとして活用したり、小さいお子さんの勉強するスペースとなったり、様々な用途で使用されています。
そんなダイニングのメインインテリアであるダイニングテーブル。素材で人気なのはウォールナット材とブラックチェリー材です。
今回はインテリアに関心ある方に向けて、ダイニングテーブルウォールナット、ダイニングテーブルブラックチェリーの特徴をお伝えさせていただきます。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
ウォールナット、ブラックチェリーとは
ウォールナット walnuts woodとは
クルミ科クルミ属の落葉高木。
主に北アメリカ北部で自生しているブラックウォールナットを指し、厳しい寒さのもと時間をかけ育っていくため、粘りがあり硬い特性を持ち落ち着いた重厚な美しい木理が特徴的です。その木理の美しさからチーク、マホガニーと並び世界の三大銘木のひとつと称されています。
加工後の反りや狂いが少ないために高級家具だけではなくピアノなどの楽器や強度の高さから銃の床などに使用されている高級樹種です。日本でクルミと呼ばれているオニグルミとは別のものです。
ブラックチェリー Black Cherryとは
バラ科サクラ属の落葉樹。
北アメリカ東部全域に自生し、アメリカンブラックチェリー、ワイルドチェリーと呼ばれています。経年による色合いの変化が、最大の魅力と言われ、木肌も緻密で美しくその上に耐久性にも富む。
樹脂痕による黒い斑点がありこの樹脂痕は「ガムポケット」と呼ばれブラックチェリーには欠かせない魅力になります。
ブラックチェリーはその色合いの変化の美しさやガムポケットの表情の豊かさから高級家具、ドアの材料、ギターなどの楽器に使用される高級樹種です。身近な話ではスーパーでなどで見かけるブラックチェリーが生る木です。
ダイニングテーブル無垢材と突板材の違い
食器やカトラリーなどの使用頻度が高く傷がつきやすい、汚れやすいダイニングテーブルの天板には無垢一枚板、無垢集成材、突板材、ガラス、大理石様々な素材が用いられます。今回はその中でも無垢材と突板材の違いそしてダイニングテーブルで人気のある樹種ウォールナット材、ブラックチェリー材についてご説明させていただきます。
ダイニングテーブルの天板。その製造方法や木材の使用方法には大きな違いがあります。
無垢材とは
まず無垢材とは、木材を一枚板にしたものです。木目や色合いが美しく、耐久性にも優れ補修も容易にできますが、天然木を使用しているため価格が高く、変形や反りなどのデメリットもあります。無垢材を継ぎ合わせたものは無垢集成材として無垢材に含められ、集成材にすることにより反りやひび割れなど無垢一枚板の持つデメリットも軽減されます。
またダイニングテーブルや椅子などは傷がつきやすい使用環境にあるので無垢材はご自身で補修ができるのが最大の特徴。自分でメンテナンスしながら永く愛用したい家具、ダイニングテーテーブルの天板には無垢材がお勧めです。
突板材とは
一方、突板材は、木材をシート状に薄くスライスしベニヤ板やMDFボード(中質繊維板)、紙などでできるハニカムボードなどの表面のみに重ね張り合わせ加工したものです。一枚板に比べてリーズナブルで、加工しやすく、反りや割れなどのトラブルも少ないですが、本物の木材と比べると、木目や色合いなど風合いや質感は劣ります。
薄いスライスしたシートを張っただけなのでキズなどをヤスリ掛けなどで補修することは出来ません。
木理の美しさが感じられ経年変化を楽しめるウォールナット、ブラックチェリー材を自分でメンテナンスしながら永く愛用するなら無垢材がお勧めです。無垢材に合う塗装も、質感をより醸し出せるオイル塗装が良いのではないでしょうか。
ウレタン塗装は水拭きが容易にできる反面、細かい傷がついてくると塗面が白く濁り、せっかくのウォールナット、ブラックチェリーの経年変化が感じにくくご自宅でキズなどの補修もできません。高級な樹種を使用する場合は断然、オイル塗装がおすすめですね!
ウォールナット、ブラックチェリー材
のそれぞれの経年変化
ウォールナット材の経年変化
ウォールナット材は美しい色合いと木理が人気です。経年によりその表情はより美しく豊かになっていきます。
ウォールナットの持つ経年による変化の一つは、色合いの変化です。最初は濃い褐色から黒色に近い色合いを持っていますが、時間が経つと徐々に紫がかった赤褐色に変化していきます。
寒い冬にじっくり育つ木目はあまり変化しなく、育ちの早い夏の木目部分は淡い赤褐色になって行き、冬の木目が浮かびあがったように木理の濃淡のある紋様が独特の表情になっていきます。
ブラックチェリー材の経年変化
ブラックチェリー材は木材自体の持つ油分が豊富で、艶やかで滑らかな質感と不規則で表情豊かな木理が人気の高級樹種です。
心材部分は明るい赤褐色、辺材は黄白色で、使い込むほどに少しづつ全体に飴色に色づいていき、さらに高級感が増していきます。ブラックチェリーの特徴の樹脂痕であるガムポケットとの木目の色合いの差も経年により調和していくのが魅力です。
ダイニングテーブルウォールナットを合わせるなら
濃い黒褐色や紫の褐色など杢目の表情豊かなウォールナット材のダイニングテーブルをコーディネートするならナチュラル、北欧デザインの空間は言わずもがな!なのでそれ以外のシーンをご紹介
モダンな室内にコントラストを付ける
白や黒、グレーなどモノトーンの色合いをベースにしたアーバンな空間やモダンな空間にウォールナットの色調や木目は、色合いのコントラストをつけるだけではなくクールモダンの中に木材の持つ温かみにより色感のコントラストを感じさせます。とくに食事をするダイニングテーブルには、モダンな雰囲気の中にも温かみが感じられるウォールナットはおすすめです。
ジャパニーズモダンスタイルに
ジャパニーズモダンスタイルは、日本の伝統的な美意識「ワビサビ」に通ずるシンプルでミニマルなデザインが特徴です。『一生もの』のウォールナットの木材を使用したシンプルなテーブル、椅子などの家具を取り入れることで、華美な装飾を極力取り除いた素材重視のモダンな雰囲気をより演出することができます。
ダイニングテーブルブラックチェリーを合わせるなら
使いこむほどに飴色に色づいていくブラックチェリーのダイングテーブルをコーディネートするなら。こちらもナチュラル、北欧デザインの空間は言わずもがな!なのでここでもそれ以外のシーンをご紹介
ミッドセンチュリーなインテリアシーンに
1950年代のイームズデザインのインテリアなど年代を重ねても色褪せないミッドセンチュリーデザイン。日本では1950年代に柳宗理のバタフライスツールなどの多くのプロダクト製品が生まれました。北欧ではハンス・j・ウェグナーのYチェア、カイ・クリスチャンセンのNo.42 などが有名です。
そのような時を経ても美しさを失わない、美しさの深みを増すデザインにブラックチェリーは使用されてきました。
ブルックリンスタイルの無機質な空間に
最近カフェのスタイルでも人気なブルックリンスタイル。アメリカ・ブルックリンの工場の雰囲気を用いたインテリアスタイルをマンションリノベーションなどでも取り入れる方が増えてきています。
「スチール」「コンクリート打ちっぱなし」「ブロック」などの素材感をそのままにした無機質さをベースにした空間に、有機質な木材の中でもシックな色合いが増していくブラックチェリーは互いの素材感を引き立て合うと思います。
一生もののダイニングテーブル
ウォールナット材、ブラックチェリー材
経年による変化が楽しめるウォールナット材、ブラックチェリー材のダイニングテーブル。 無垢材で塗装もオイル塗装でセットアップすれば「ご自身で」「ご自宅で」メンテナンスができ永く愛用していける一生ものになるのではないでしょうか。
無垢材のオイル塗装ならキズがついても使い込んだアンティーク家具のような風合いに育ちます。もしキズなどを補修したいときも自分で出来てしまうから永く愛用で来るのだと思います。
ボー・デコールではそんな深みが増すインテリアを25年以上前から変わらず提案しています。
アーチレッグダイニングテーブル
細身のデザインが特長です。細身のデザインだからこそ強度があり粘りがある選び抜かれた広葉樹でしか製作できません。幕板も薄いのでほとんどのひじ掛け椅子は天板の下に収納できます。
上質な無垢材を使用した引出し付きのダイニングテーブル
20年以上デザインが変わっていないテーブルです。それだけ時を経ても流行り廃りに左右されない飽きのこないデザインだからです。シンプルなデザインだからこそ本物の上質な素材を使用することにより永く愛用できます。
四角くて丸いダイニングテーブル
一見するとシンプルなデザインですが、細部に丸みを帯びた繊細な意匠です。シャープさを残しながら丸みのある柔らかさを楽しむことができ、天然木本来の素材感を感じることができます。
ウォールナット材
ブラックチェリー材が
選べるダイニングテーブル
この記事を書いた人: 今井 良成
ボー・デコールグループ 代表
趣味:山登り、パワースポット巡り
20代の頃からインテリア業界で主にインテリア全般の提案を行う。1997年からシンプルナチュラルデザインに「健康」「環境」を併せ持ったインテリア空間の提案とLOHASなインテリア製品の開発を始め、製品や生産国ごとに7つのインテリアベンチャー会社を起業。
現在までにテキスタイル製品120アイテム、ラグデザイン200アイテム、インテリア製品50アイテムなどのデザイン・企画開発を行うとともに、海外協業先の5カ国において日本国内の基準に合わせた製品開発指導もしています。
■2013年 自身がデザイン、ディスプレイをしたブースがインターナショナルギフトショー秋2013のディスプレイコンテストで準大賞を受賞
■2014年 自身がデザイン・プロデュースした製品4商品が GOOD DESINGN AWARD 受賞(オーナーを務める G-Reform株式会社にて)
■2018年 オリジナル開発のラグ・絨毯で『エコテックス®スタンダード100』肌着レベルのclass2 を6年連続で取得
※エコテックス®スタンダード100とは…350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証
現在もLOHASなインテリア製品のデザイン、企画、生産地への指導を行い、‘見た目‘より『質』に重きをおいた空間プロデュースや製品開発に取り組んでいます。
ボー・デコールのダイニングテーブル
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |