ソファを軸としたラグの色・サイズ選び「リビングで寝転がったときの快感」
リビングの中心と言えば、ソファを思い浮かべる人が多いでしょう。テレビが見やすい位置に大きなソファが鎮座している姿は、日本の、いや世界のリビングの構図かも知れません。
住空間が比較的コンパクトなケースの多い日本では、ソファを置いてしまうと、それだけでリビングがいっぱいになってしまい、コーヒーテーブルを置いたり、子供が遊ぶスペースがなくなってしまったり…なんてことも多々。
そんな時には、肌触りのいいラグをソファの前に敷いてみるのはいかがでしょう?コーヒーテーブルの代わりに、小さなサイドテーブルやトレイテーブルを傍らに置いて。もしくは限られたスペースなら、いっそ大きなソファもやめてしまい、ラグと座り心地のいいアームチェアを置いてみるのも手です。
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
そう、リビングを必ずしもソファありきで考えずに、お気に入りのラグを軸に考えてみるのも面白いかも知れません。たとえソファやアームチェアがなくても、頬ずりしたくなるようなフカフカのラグさえあれば、クッションを並べてゆったりと心地良く寛げそうです。床に近い暮らしは、お子さんが小さいお宅であれば、遊んだりお昼寝したりするのにも好都合。
ラグだけ敷いたリビングでしたら、選ぶ際の制約もあまりありません。カーテンや壁の色、アートがあればそれらとの相性を考えればOKです。触り心地や柔らかさを最優先に選びたい感じです。
ここでは面積が大きく、存在感のあるソファがあるリビングでのラグ選びのヒントをご紹介します。
まず大切なのはラグのサイズ選び
ソファとラグのサイズ感は、思った以上に大切です。
例えばソファの幅より小さな幅のラグを敷いてみると、途端に空間が小さく貧相に見えてしまいます。コンパクトな空間だとより狭く感じられてしまいますので、注意が必要です。
見た目だけでなく、そこにコーヒーテーブルが置いてあれば、実際に使えるラグの有効面積がさらに狭くなり、せっかく敷いたのにあまり意味を持たなくなってしまいます。できれば、ソファの両脚がきちんとラグに乗り、両端に少しゆとりがあるくらいの幅が理想的です。奥行きは、ソファの後ろが壁であれば、前脚だけ乗っているくらいでもO K。
コンパクトな空間を少しでも広がりがあるように見せたいなら、ソファの幅より大きな幅のラグを敷くことをお勧めします。たとえ、スペースに余裕がなくとも、少しゆとりのあるサイズ感のラグを選ぶことで、時にはラグに直接座って過ごしたり、子供が遊んだり、心地よくゆったり過ごすことができると思います。
ラグを主役にするか脇役に徹するか?
の色選び
ソファ主役・ラグが脇役
リビングのラグの色選びは悩むところ。ソファ自体が、ポイントになるような鮮やかな色合いであれば、ラグは背景になるような、白系、ベージュ系、グレー系などのニュートラルな色を選ぶと失敗がないと思います。
ソファ脇役・ラグ主役
ソファがニュートラルな色合いなら、アクセントになるような色合いのラグを選ぶのも手です。爽やかなグリーン系やブルー系、温かい雰囲気にするなら赤系、オレンジ系もおすすめです。例え色が鮮やかでも、天然素材で作られたラグであれば、そこだけ浮いて見えるようなことはなく、インテリアにすんなり馴染んでくれます。
ソファ主役・ラグ主役
もっと色を楽しみたいなら、ソファと類似色の濃淡で選ぶケースや、思いきって反対色を選ぶケースも。前者の場合、例えばソファが明るめのブルーなら、ラグはそれよりも少し濃い目のブルーにするとか、後者の場合は、ソファが黄色系なら反対色の紫系のラグにしてみるなどすれば調和しやすいと思います。
ソファ脇役・ラグ脇役
また、ソファがニュートラルな色合いで、ラグもニュートラルな色合いならより穏やかな居心地のいいリビングになりそうです。その場合、気を付けたいのは、メリハリがなく平べったい印象にならないよう、できるだけ素材の異なるものを合わせること。
クッションや花がアクセントになる
ソファとラグ以外で、木、石、鉄、麻、ウールなど、さまざまな素材の家具や小物をミックスし、植物などを飾るとより深みのある、奥行きのある空間になります。洋服でも、色を揃えたいわゆるワントーンコーディネートの場合は、素材感を変えるほどよりおしゃれにセンスよく見えるのと同じことです。
そして、たまにはそこに美しい色のクッションを挿し色にして模様替えしてみると、気分も変わります。そう、ニュートラルカラーでまとめると、カラフルなクッションや花を飾っただけでも雰囲気を変えることができます。
ラグとカーテンの色をリンクさせる
ラグをカーテンの色とリンクさせるのもおすすめ。柄もののカーテンなら、その中の一色と同じ色のラグを敷いてみたり。同じく、壁にかかったアートの中の一色とリンクさせてみるのも素敵です。アクセントとなるような色合いのラグを敷いたなら、ソファの上にそれと同系色のクッションを置いてみると、リビング全体に調和が生まれると思います。
リビングは家族が寛ぐ場所だから
ラグは上質素材を
リビングなら少し上質で、子供も大人も寝転んでもいいような、天然素材のラグがおすすめです。静電気が起きにくく、ホコリを吸着しにくいため、化学繊維に比べ直に肌に触れても安心です。天然素材であれば、冬に温かいのはもちろん、夏でもサラリとした肌触りで、一年中敷いていられます。さらに厚手のラグであれば、足で踏んだ時も寝転んだ時も心地よく、もちろん温かく、さらにお子さんの足音などの防音効果も望めます。
一方、化学繊維のラグならデザイン、色のバリエーションが豊富に揃います。色・柄、手頃な価格を重視して選ぶなら、化学繊維のラグから選んでみてはいかがでしょう。
インテリアライター・エディター
鈴木奈代
雑誌やカタログ、ウェブ、書籍を中心に、インテリアや料理や食器などの暮らしにまつわるページを手がけ、取材・提案をする。雑誌『VERY』の大人気だった連載企画「日曜日の風景」の取材、及び2回にわたる書籍化も手がけた。
『日曜日の風景 何でもない週末の、何でもない一日』
『日曜日の風景 Part2』