樹種
ビーチ(日本名ブナ)は、別名森の女王とも呼ばれます。北欧家具の材料などで昔から親しまれてきました。木目は穏やかで、ほんのり淡い桃色の木肌。徐々に使い込むことで黄みがかっていきます。
世界3大銘木のひとつ、ウォールナット。色合いは深みのあるブラウン。奥深いモダンな雰囲気を醸し出します。使い込むほどに、木肌の色が徐々に淡く変化していくのも魅力です。
オークはどんぐりの木。 (日本名ナラ) 森の王様、the King of the Forestという別名があります。 ウイスキーの樽にも使われるほど水気に強いのが特徴です。
オークの中でも赤みがかっているレッドオーク。木目ははっきりとしおり、虎斑も大きく入るダイナミックさは自然そのままの美しさを感じます。力強い印象を受けます。
堅くて色白くきめ細やかな木肌の美しいハードメープル。滑々とした手触りは、木の繊維の密が細かく、堅いため一番くらいに滑らかです。野球のバッドに使われるほど丈夫。
独特の赤みブラックチェリーは椅子やテーブル・キャビネット・床板・楽器・銃板など、身近な物に使われています。経年変化が美しく、木肌は飴色に変化してゆきます。
美しい木目と色合いが目を引くパープルハート。虫などに強く、丈夫な木です。ダイビングボードやスキー、ビリヤードのキューなどの用途でも使われます。
少々ワイルドで個性的な木肌のくるみ。温かみある落ち着いたブラウンの色合いが食卓のお料理を引き立てます。端っこ(辺材)の濃淡が魅力的であり、4種の木の中で節や色合いの濃淡が一番大きく表れます。ダイナミックさのある表情は魅力です。
栗は堅く、腐りにくい素材です。渋み成分のタンニンを多く含み、黄みがかっている天板に、徐々に深みある味わいが表れます。虎斑(とらふ)という虎の背中に見える模様が出ることもあり、存在感は満点です。
山桜は、山々に自生している美しい桜の木。木質は丈夫で、硬くしなやかで手触りはさらっとしています。色みは少々赤く、木目の表情も穏やか。徐々に飴色に変化する色の経過もお楽しみいただけます。
実は、桜ではなく、カバノキの種類。木肌の色に濃淡があり、個性的です。初めは白っぽく穏やかですが、時間とともに赤みが強くなってきます。稀に、輝くリップルマークという絹糸のような光沢が木目に表れます。
木の特徴
節(ふし)
丸い模様が特徴の節。この節は木の枝が生えていた部分。枝は光を求めて生き抜いた証。太さも大きさもそれぞれですが、節の形や大きさなどで、その木の個性を一番感じていただくことができます。この勲章でもある節、ダイナミックで自然な表情からは力強い何かを感じられます。
ガムスポット
ガムスポットとは、ブラックチェリー材によくみられる黒い斑点のこと。この模様は「さくらんぼ」の実にならなかった部分で、糖分がたっぷり含まれています。 これは人のお肌のほくろのようなもの。そう考えるとガムスポットはとってもチャーミング。
虎斑(とらふ)
虎の毛のような木目が大きく木の表面に出た模様を虎斑といいます。オークやナラにみられることが多く、そのダイナミックな表情は存在感抜群です。虎の毛のように銀色に輝いて見えることもあります。
経年変化について
無垢の木は、 色合いや手触り・つや感の変化が味わいとして表れます。同じ家具でも、使い方やお手入れの頻度によって、その変化の表れ方にも個性が出てきます。気候や住宅環境にも影響されるので、年数を経て蓄積されたものが表情となっていきます。
写真は左右同じブラックチェリー材。色の変化が大きく、飴色に美しく変化をしていきます。
色合い以外にも、温度・湿度の変化で膨張などの変化も起こります。雨の降る日は湿気で木が膨らみ、ごくたまに引出しの出し入れが窮屈に感じることも。 木は家具になってからも人と同じように呼吸をします。
木の家具の魅力
ナチュラルな
手触りと風合い
手で触れたときに感じる木の持つ温かみや凹凸は、自然な癒しを与えてくれます。
キズや汚れすら思い出に
オイル塗装は、キズや汚れを自分の手で直せますが、お子さまが付けたキズをあえて直さず、思い出として残す方もいらっしゃいます。ふとテーブルを見たときにふと記憶が甦る、そんな素敵な思い出に変わります。
家具の塗装について
ボー・デコールの家具は、オイル塗装とウレタン塗装、蜜蝋ワックスの3種類がございます。
オイル塗装 ★おすすめ
オイル仕上げはお手入れ簡単!ご家庭でメンテナンスできます
ボー・デコールの家具の多くは植物オイル塗装です。
オイル塗装は木肌に保湿効果のある植物オイルを塗る仕上げのことです。そのため、木の質感を直接感じることができます。色合いの経年変化を楽しむこともでき、もしキズや汚れがついってしまったら直すことができます。定期的にご自身でメンテナンスオイルを塗ってお手入れしてください。
※蜜蝋ワックス仕上げも、オイル塗装と同じく植物オイルを塗っていただくお手入れです。
輪染みをなるべく残さないために、グラスの下にコースターを敷くのがおすすめです。汚れが心配なときには、お食事の際テーブルクロスやランチョンマットなどを併用いただくとより安心してお使いいただけます。
メンテナンスの方法:動画
家具メンテナンス用のメンテナンスオイルはこちら
ボー・デコールではこちらのドイツ製ビボスオイルを使用しています。こちらは、身体への安全性を最優先に考えられた、食品レベルの安全な塗料として世界的にも高く評価をされています。家具に塗ると、表面に対候性(汚れや水気を染み込ませないようにする力)が働きますが、木の呼吸の妨げにはならないように浸透していくので、家具にも安心してお使いいただけます。
オイル仕上げのお手入れにかかる時間は準備を含めて約1時間ほど。(ダイニングテーブルの場合)食後、水拭きして天板が乾いたあとにオイルを塗り込むことで、翌朝気持ちよく朝ご飯をお召し上がりいただけると思います。
ウレタン塗装
ウレタン塗装とは家具の表面に、ウレタン樹脂を薄くコーティングする方法です。キズや汚れはオイル仕上げに比べると付きづらく、普段のお手入れも水拭きだけ。お手入れに手間をかけたくない方におすすめです。
オイル塗装とのちがいは、汚れが付きづらいのはもちろんですが、木の表面にウレタンをしっかりコーティングするので、手触りは木の凹凸よりも滑々と滑らかなものになります。色合いの経年変化は、オイル塗装に比べると起こりづらいです。
また、キズが付きづらくても物を落としたり強い衝撃のキズは残ります。ウレタン自体も15.20年と使っていくと劣化していくので再塗装をすることもあります。その場合、お客様ご自身ですることはできないので、家具を製作した工房さんで、吹き付け塗装を行います。
ボー・デコールでお取扱いのある家具のウレタン塗装は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を含まない、F☆☆☆☆の塗料で仕上げています。お家には安全に暮らすための法律などの規制がありますが、身近に使う家具にはその基準がありません。ですので、より安心してお使いいただくために、仕上げの部分にもこだわっています。
お手入れ頻度について
ウレタン
・テーブル
水拭きだけ。
その他は特に必要ありません。
・椅子やデスク、チェスト
特に必要ありません。
※ウレタン自体の劣化や深いキズが付いてしまった場合は家具工房で再塗装をすることもできます。
オイル
・テーブル
1年に3~4回、季節の変わり目にお手入れしていただきます。
・椅子やデスク、チェスト
普段あまり水拭きをしなければ、5~6年に一度オイルを塗っていただくだけで十分です。