寄り添いながらも
妥協しないものづくりを
ボー・デコールのオリジナル製品の多くは発展途上の国々の工場との協業で生産されています。開発担当スタッフは、打ち合わせや検品などで何度も生産地を訪れてきました。
発展途上国に行く度に、たくさんの現実を目にします。日本と違い極端な貧富の差がある国、何十年にもわたる身分制度による生活格差・児童労働がまだ多い国、古くからの固定された価値観や歴史文化からくる男女格差による女性の貧困及び不平等…。そうした文化の違いを目の当たりにする度に、世界はとても広く、自分はとても小さいなと痛感させられるものです。
そうした環境の違いによる「差」を少しでも埋められるように、私たちは出来るだけ現地に足を運び、たくさんの打ち合わせを重ねながら、各国の工場で開発にあたっています。
取引工場の多くは10年以上のお付き合いなので、長い時間を掛けて築き上げた信頼と共通認識があるのですが、新しくお付き合いする工場では私たちの考え方と異なる点も多く、そうした違いをすぐには理解してもらえない場合がほとんどです。
疑問に思ったことは滞在中に再度打ち合わせの場を設け、帰国後はリモートでの打ち合わせをすることも多いです。コロナ禍でなかなか現地に行けないときは、現地スタッフが私たちの代わりに入念に打ち合わせをしています。
文化の違いにときには戸惑うこともありますが、自分たちの文化を押し付けるのではなく、じっくりと想いを伝え理解しあえる協業を心がけています。
ぬくもりが伝わる手作業の良さ
テキスタイルやラグ・ラタンチェアなどは生産者の方の多くが手先の器用な現地の女性です。繊細な作業が必要なラグなどは、大切な仲間である労働者の方たちにできるだけ手作業で生産してもらっています。手作りだからこそ、均一ではない味わいも生まれます。それも良さのひとつとして楽しんでいただけたら幸いです。