アレルギーと家具の関係

アレルギーと
家具の関係

こんな風に感じたこと
ありませんか?

アレルギーの自覚が無くても、家具屋さんに入った際にツンっとした鼻を突くようなにおいが気になった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?これは、一概には言えませんが「ホルムアルデヒド」の影響かもしれません。

ホルムアルデヒドとは刺激臭のある気体で、建材のほかに家具では接着剤や塗料として多く使われています。ホルムアルデヒドの放散量が多いと、目や鼻などの粘膜や気管が刺激されて、目やのどの痛み、鼻水、咳や頭痛などの症状が出てきます。これは「シックハウス症候群」と呼ばれるアレルギー症状の要因のひとつでもあります。

様々なアレルギーの症状
様々なアレルギーの症状

シックハウス症候群と家具の関係

シックハウス症候群の原因は様々で、カビやほこり、ダニなどに加え、ホルムアルデヒドなどの化学物質などにからだが反応し、アレルギー反応を引き起こすとされています。住宅に使われている建材などは厳しく規制されていますが、家具には明確な規制がなく自主規制となっています。また、人によって反応する物質が異なるため、わずかな量でもアレルギー反応が起こることも。

自然素材にこだわった住宅を建てたとしても、家具(接着剤や塗装剤など)、絨毯・ラグ(裏面の接着剤や防炎・防ダニ・防汚加工などの化学的加工)、壁紙(接着剤など)に少量のホルムアルデヒドが含まれていた場合でも数が多くなれば、室内の濃度も高まってしまいます。特に近年は気密性の高い住宅も多く、選ぶ家具によってはさらに症状が出やすい状態にもなります。住宅にこだわるのと同じくらい、ホルムアルデヒドの発散濃度が少ない家具・インテリア製品を選ぶことも大切です。

どんな家具を選べばいい?

以前、通販で安い二段ベッドを購入したという方が、「ベッドが届いた日から子供の具合が悪くなって、たぶんベッドが原因だと思うので買い直したいんです」と慌ててご来店、ベッドフレームを新しく買い直していただきました。その後、「ベッドフレームを変えたらすぐに症状が改善してよく寝てくれるようになりました」とお聞きし一安心。恐らくベッドフレームに使われている材料か塗料に含まれている化学物質に反応して、症状が出てしまったのかもしれません。

このような事例のほかに、一部の海外製品や、組立式の低コストの家具(特に合板など接着剤が多く使用されている製品など)を購入した際、ダンボールを開けた瞬間強い匂いを感じ具合が悪くなってしまったという声もよく耳にします。自分も家族も心地よく使うために、デザインや価格のほかに、目には見えない部分までしっかり確認することが重要です。また絨毯やラグなども裏面が接着剤で白くなっていたり、接着剤で固く糸を止めている敷物製品なども同様です。

これらのアレルギー反応の要因のひとつであるホルムアルデヒドは、JIS(日本産業規格)やJAS(日本農林規格)が設けた基準値によって発散濃度の区分が決められており、☆の数が多いほど、発散濃度が低くなります。購入前に販売店に確認するとより安心ですね。

ホルムアルデヒドの等級区分

ホルムアルデヒドの濃度別症状例

  • 0.05~1.0ppm 匂いを感じる目に刺激を感じることも
  • 0.08ppm 室内許容濃度/長時間は目の粘膜に刺激を感じる
  • 0.13ppm以上 気管への刺激
  • 0.2ppm 目への刺激(3時間以上曝露)
  • 0.5ppm 不快感/呼吸障害・鼻腔への影響

濃度別症状例やその数値を見ると、国産家具に含まれているホルムアルデヒドの量は限りなく少ないです。現在では日本に出回っているほとんどの家具がF☆☆☆☆またはF☆☆☆程度の基準を満たしており、身体に重大な影響はほとんどないとされています。どの家具も基本的には使って問題はありません。

ただし、家具によって使われている塗料や接着剤の差はあります。何度もお伝えしているようにアレルギー症状も人によって差があります。ほとんど影響のない方もいれば、少量でも体調にでる方もいます。もし家具屋さんなどで匂いを敏感に感じたり、具合が悪くなったことのある方は、塗料や接着剤をなるべく使っていないものを選んだ方が安心です。

自然の香りを大切に

ボー・デコールでは20年以上前から安心・安全にお使いいただける家具のみを取り扱っており、出来るだけホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物の放散量の少ない製品にこだわっています。ボー・デコールができた1999年当時から、目指したのは「化学的な匂いのしないお店にする」ということ。木は自然の色をそのまま、塗装は植物性のオイル仕上げが基本。新しく木のテーブルが入ってきたときは店内に木のいい香りが広がります。

ボー・デコール新潟本店
ボー・デコール新潟本店<一枚板イベントの様子>

実際にボー・デコールの実店舗がある新潟店・横浜店では、アレルギー反応があるため家具屋さんに長時間滞在できなかったお客様から、「このお店は嫌な匂いがしないから、ずっといることができる」と言っていただくことが多いです。匂いが気になって量販店にはなかなか行けないという方にもたくさんお越しいただいております。遠方でなかなかお店での空気感を感じられない方も安心してお選びいただけると思います。

ボー・デコール新潟本店
ボー・デコール新潟本店

匂いが気になったら
まずは換気!

F☆☆☆☆の家具を選ぶことが重要なのはお分かりいただけたと思いますが、それでもホルムアルデヒドが全く含まれていないわけではありません。閉めっぱなしの引出しの中は揮発しにくく匂いがこもりやすくなったり、睡眠時は副交感神経が働きからだがリラックス状態になることでアレルギー反応が出やすくなるため、ベッドフレームなどで症状が出る方も多いです。

前提としてそういった症状が出そうな家具は購入しないというのはもちろんですが、アレルギーの症状は人によって異なるため、規定内のほんの少量でも反応が出る方も。家具を購入した際に匂いが気になるなと思ったら、とにかく換気をしっかりするのが一番の対処方法です。ホルムアルデヒドは揮発性のため、出来立てほど量が多く、徐々に減っていきます。

窓を開けた様子

ホルムアルデヒドを
減らす方法

  • 窓を開ける
  • 換気扇をつけっぱなしにする
  • 使わない部屋に置いておく
  • 使用する前に匂いを飛ばす

匂いが気にならなくなるまで換気をすると、アレルギー症状が落ち着く場合もあります。(匂いは数日で落ち着くものもあれば数週間かかるものもあります)一番おすすめなのは、使わないお部屋に家具を置いて、日中は窓を開けっぱなしにしておくことです。

自覚症状の有無に関わらず、花粉症のように、急にアレルギーを発症するケースもあります。アレルギーを意識した家具選びを、ぜひ心掛けてみてください。