ラグの掃除方法 -素材別のお手入れとクリーニング
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ラグの素材と基本の掃除方法
ラグの素材
代表的なラグの素材は大きく天然繊維と化学繊維に分けられます。
それぞれ特徴がありますので、お手入れの前にご自宅のラグの素材を確認しておきましょう。
天然素材:羊毛(ウール)、綿(コットン)、麻(ジュート、サイザル、ヘンプ)、シルクなど
化学繊維:アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなど
基本のお手入れ
素材に関わらず、ラグの日常のお手入れは掃除機掛けが基本です。
特に、毛足(パイル)のあるラグは毛足の中にゴミやほこりが溜まりやすいので、2-3日に1回は掃除機掛けをすると良いでしょう。
掃除機は押すときよりも引くときの方が吸引力が高いので、引くときにゆっくりかけるのがポイントです。
力を入れて掃除機のヘッドを押し付けてもあまり効果はありません。かがまずに腕を伸ばして、ラグが掃除機のヘッドに吸い付いてくる感じをキープしながら、ゆっくりと引いて掃除機掛けしましょう。
掃除機掛けのポイント
麻(ジュートやサイザル、ヘンプ)など
麻素材のラグは比較的編み目が粗いことが多く、細かい繊維が出やすいという特徴があります。隙間にホコリやゴミが入りやすいのでこまめな掃除機掛けをおすすめします。
毛足のあるラグ
毛足(パイル)のあるタイプなら、毛流れの反対方向から掃除機掛けするのがポイントです。毛足の中のゴミをとるために毛を起こしながら吸引していきます。その後他の方向にもかけ、最後に毛流れにそって掃除機掛けをして毛並みを整えます。
ウールラグ・羊毛絨毯の場合
ウール(羊毛)は汚れに強くお手入れしやすい素材です。
ウールのラグや羊毛絨毯は、「遊び毛」という毛が抜ける現象があります。使い始めの半年から1年程は軽く掃除機をかけるだけで細かいウールの繊維がたくさんとれます。その量は毛足の有無や織り方でも違いますが、ウール素材であれば必ず多少の抜け毛(遊び毛)はあるものです。
この抜け毛(遊び毛)は少しずつ落ち着いていき、いつの間にか気にならなくなっていきます。
(※感じ方には個人差があり、始めから気にならない場合もあります)
ウールラグや羊毛絨毯の場合も、掃除機掛けの頻度は2-3日に1回程度がおすすめです。
抜け毛(遊び毛)のメリット
羊毛は羊の毛を撚り合わせて糸にしているため、短い繊維が少しずつ抜けていきます。そして丈夫な長い繊維が残ります。羊毛絨毯の世界では「糸が洗練される」などと表現します。
羊毛の抜け毛(遊び毛)は汚れた繊維を排出する
ウールのラグや絨毯は抜け毛(遊び毛)によって表面の汚れた繊維を排出します。
特別なことをしなくても、普段の掃除機掛けだけでOK。ゴミやほこりと一緒に、少しずつ余分な短い繊維、汚れた繊維がとれてくるのです。
飲み物などをこぼして少しくらいシミになったとしても、いつのまにか目立たなくなったというエピソードも良くあります。
ロボット掃除機について
ルンバやルーロなどのロボット掃除機はボタンひとつで掃除をおまかせできる便利家電。ラグの厚みやロボット掃除機の段差乗り越え性能をチェックした上でかしこく使えばお掃除の時短ができます。
気をつけていただきたいのはフリンジ(フサ)のあるラグや絨毯に使う場合。毛足の長いシャギーラグも同様に、ロボ掃除機がフリンジや毛足を巻き込んでしまうことがあるからです。
心配な場合は、お使いのラグや絨毯を購入した店舗に確認してみると良いでしょう。
飲み物をこぼしたときの対処法
飲み物をこぼしたときはできるだけ早くお手入れすることが大切です。
ウール素材のラグなら汚れに強いため水拭きだけできれいになることも。手順は下記のとおりです。
・ティッシュペーパーや乾いたタオルなどを押し当て、水分をしっかり吸いとります
・水で固く絞ったタオルでぽんぽんと叩いてふき取ります
輪ジミを防ぐには外側からはじめて内側
※ゴシゴシこするの禁物です。汚れを広げ、繊維を痛める可能性があります
・最後にしっかり乾拭きしてください
洗剤を使う場合
ウール素材の場合はウールマークのついた衣料用中性洗剤をお使いください。
(洗面器1杯のぬるま湯に洗剤約10ml が目安)
※台所用洗剤、酵素入り洗剤は繊維を傷める恐れがあるため使用できません。
・洗剤が残らないようしっかり水拭きをし、最後に乾拭きをしてください。
重曹を使ったラグのお掃除と注意点
重曹は消臭効果がありラグや絨毯のお掃除にも使うことができます。使い方はとても簡単。
水に溶かして使う
水100mlに小さじ1杯程度の重曹を溶かして使います。浸した後に固く絞ったタオルで拭き掃除します。
スプレーボトルに入れて、臭いの気になるところにスプレーする方法もあります。
粉を振りかける
重曹の粉をラグや絨毯に直接振りかけ、数時間おいてから掃除機で吸い取ります。
夜寝る前に振りかけておいて、翌朝吸い取ります。ただし、粉をかけ過ぎると掃除機が目詰まりしたり、毛足の奥に入り込んだ粉が取り切れない場合があります。
目の詰まったラグや絨毯なら「水に溶かして使う」「粉を振りかける」どちらの方法でも良いですが、毛足の間に隙間があるラグは水溶液で拭く方法がおすすめです。
重曹が使えない素材
重曹を使うとラグや絨毯が変色したりゴワついたりする素材もありますのでご注意ください。
- い草、ジュート、ヘンプ
- ウール(羊毛、キャメル、アルパカなど動物性繊維全般)
重曹は「アルカリ性」です。油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れを中和させて落としやすくする効果があります。
ただ、アルカリは動物性繊維のたんぱく質を溶かすため、ウールのラグや絨毯に使用すると変色やゴワつきの原因となります。い草やジュート素材が使われているラグは変色の恐れがあります。
数カ月に1度のお手入れ -水拭き-
普段のお掃除は掃除機掛けだけで十分。では、その他のお手入れはどうでしょうか。
特に汚れていなくても、季節の変わり目や年末の大掃除の時などに全体を固く絞ったタオルで水拭きするとさっぱりします。
水拭き前には、ラグの表と裏、そして床面にもしっかり掃除機掛けをしてください。その後全体を水で固く絞ったタオルで拭き上げます。水拭きの後はしっかり乾燥させましょう。
ペットがいるご家庭におすすめ!
コロコロに代わるお手入れグッズ
犬や猫の細い毛はお掃除が大変ですよね。掃除機の前にコロコロ(粘着式クリーナー)を使い抜け毛を先に取る方も多いと思います。あっという間に1ロール使い切ってしまうことも多いのでは?
また、コロコロは毛足のあるラグや絨毯に頻繁に使うと、繊維を傷めてしまったり毛玉の原因になったりする恐れもあります。
ペットの毛を取るコロコロに代わるお手入れは、ゴム手袋やエチケットブラシを使う方法があります。
ゴム手袋
ゴム手袋をはめて表面を軽くなでていくと大き目のゴミをかき集めることができます。お手軽でコストもかからないお掃除方法です。ただし、毛玉ができやすいウール(羊毛)素材のラグにはあまり使わない方が良いでしょう。
ローラー型のエチケットブラシ
エチケットブラシが回転しながら毛をとってくれるお手入れグッズです。スタッフが自宅のウールラグで試してみました。猫の毛が驚くほど取れるのでおすすめです。
クリーニングに出す頻度
自分では対処できない汚れが付いてしまった場合は、早めにクリーニングに出すことをおすすめします。
丸洗いできるラグなら大型の洗濯機やコインランドリーで洗うこともできますが、自宅で洗うのが難しい大きさのラグや洗えない素材の場合はプロのクリーニングにおまかせしましょう。
汚れていなくても、ラグの中には思っている以上に汚れが溜まっていることがあります。時々はクリーニングするのがおすすめです。
おすすめのクリーニング頻度
ウールラグ: 3-5年に1回程度
化学繊維のラグ: 1-2年に1回程度
自然素材ラグのクリーニングはこちら
まとめ
- ラグや絨毯の基本の掃除は掃除機掛け
- 飲み物をこぼした場合はまず水拭き、外側から内側へお手入れするのがポイント
- 重曹は消臭効果あり 使えない素材もあるので事前に確認を
- クリーニングに上手に活用して清潔に保ちましょう
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ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |