「beau decor ボー・デコール」は「造り」「健康」「環境」をコンセプトに 上質インテリアの開発、提案を20年以上変わらず行っています
私たちインテリアショップ ボー・デコール(beau decor)は1999年より「造り」「健康」「環境」をコンセプトにした上質で永く愛用したいインテリアの開発そして提案を行っています。「LOHAS&エシカル インテリア」のリーディングカンパニーです。
今回は“なぜ” 「造り」「健康」「環境」をコンセプトとして20年以上提案、製品開発を変わらず行っているかをご紹介させていただきます。
ボー・デコールオンラインとは?1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |
「造り」をコンセプトにしたきっかけ
「造り」は私たちがショップ運営を始める前身から大切にしているコンセプトです。わかりやすい、人目を惹きやすい見た目のデザインより、中身の軸の部分である素材や製造方法に拘り、そして接着剤や塗装剤などの見えにくい部分も確認する。
「造り」は末永く安心して愛用していただくための一番大切なポイントです。これは前身の家具店創業以来50年以上受け継いでいるコンセプトです。
オリジナル ラグ・絨毯
オリジナル ラグ・絨毯は素材の選定からこだわり、天然素材を手仕事で丁寧に織り上げています。
・同じ天然素材のウールでも産地や品種、飼育環境によりウールの品質も大きく異なります。糸を構成する繊維の「長さ」が、短ければ安価に、長い繊維であれば肌触りも滑らかになりその上、耐久性も長くなります。ただ見た目のデザインだけではよく分かりません。
・出来る限り手仕事で丁寧に仕上げる製造工程。手仕事の為多少のサイズなどの個体差はありますが長く愛用できる品質のために、手仕事の工程を大切にしています。
・ラグ、絨毯に使う羊毛は「ノンミュールジング」であることを確認して生産しています。
加工・染色しやすい化学繊維を機械で打ちこみ裏面を接着剤でとめれば大量に、安価に生産できます。ですが、私たちのコンセプトとは違います。造りに重きを置くことで結果的には、丈夫で長持ち、肌触りも快適で、お掃除も簡単、といった充分なコストパフォーマンスに繋がります。
だから、品質、造りは重要なポイントなのです。
オリジナル ラタンチェア
オリジナル ラタンチェアは環境にも優しい天然素材ラタン(籐)を手仕事で組み上げています。
・上質な選び抜かれたラタンを熟練の職人さんが一本一本高温のスチームをゆっくりあてながら成型しています。組み上げの工程はおもに女性の職人さんが和やかな雰囲気の中にも丁寧に繊細に仕上げています。
厳選した上質なラタン材を使用しているので、塗装は素材感が活きるよう着色を入れずに薄塗りにしています。(マットブラックやアンティークブラック色のアイテムは着色した塗装です。)
製品の検品について
オリジナルラグ・絨毯、ラタンチェアは完成後現地スタッフもしくは国内スタッフが現地にて一点一点検品を行っています。
ただし天然素材を主に手仕事で製作するため以下の点があります。
・手作りの為サイズに多少の個体差があります。
・天然素材を使用している為、季節、湿度等による条件で染色の違いがあります。
・リネンやコットンなどは収穫年により素材そのものの色合いや風合いに違いがあります。
安全・安心には厳しく、個性にはおおらかに
これらも「上質な天然素材」を「丁寧な手仕事」で、「おおらかな自然の環境」で製作しています。
天然素材にはメリットと同時にデメリットもあります。画一的に揃っているものがきれいとする感覚では、サイズの個体差、色合いや風合いの違いはデメリットに感じられるかもしれません。
当社のウールラグ・絨毯やリネンカーテンなどは、画一的で不自然に揃いすぎている製品ではありません。ですが、そのひとつひとつの違いが魅力だと考えています。ご理解いただければ幸いです。
ダイニングチェア・テーブル、テレビボードについて
昔から天然木を知りつくした日本国内の提携工場の製品を厳選しています。どちらの工場もデザインより造りに重きを置いている工場ばかりです。オーダーいただいてから完成まで時間がかかるアイテムも多いですが、木の質感も感じられ、永く愛用いただける商品構成にしています。
「健康」をコンセプトにしたきっかけ
今でこそ「シックハウス症候群」という化学物質などの室内空気汚染による健康影響による症状は誰もが知ることとなりましたが、1990年代は化学物質などの要因とはまだわからず、新居へ引っ越した後の体調不良は生活習慣の変化や環境変化が要因ではないかという理由で「新築病」、「新築モヤモヤ病」などと呼ばれていた記憶があります。
ただ建設・建築関係者や私たち家具関連企業の人たちは、「建材に使われる接着剤や塗装剤、防腐剤じゃないの!?」何となくそんな風に感じていた人も多かったと思います。
それはなぜか?
あるタンスの取扱い説明書
私のきっかけは・・・
1990年、入社一年目 23歳の頃 修行先での話。兄のように慕っていた先輩から、セール品の整理ダンスの引出しに入っていた取扱い説明書を「読んでみな」といわれ読んだ時です。そこに書いてあった説明の一文がとてもひっかかりました。
「整理ダンスに大人の肌着や乳幼児の衣類を入れるときはポリエステルの袋などに入れて収納してください。」
といった但し書きがあったからです。その内容に、
「ポリ袋にいれて収納なんて面倒だな」と思いつつ、それ以上に「なんだこれは」という大きな違和感を持ちました。
確かにその整理タンスは価格が安い分、引出し内部の見えないところにはベニヤ板が張ってありました。接着剤の多い合板も多用されており、顔を近づけると鈍感な私でも瞬く間に目がチカチカ、鼻がツーンとして、しばらくすると軽い頭痛を感じるようなものでした。
「これは自分だったら絶対に使わないな」
そう思ったのと同時に、絶対お客さまにはお勧めしない、もしこの整理タンスが欲しいと言われたらこの注意点は必ずお伝えしようと決心しました。
が、この日からこの手の物は販売していないと思います。
建材や家具製造メーカーでは
ある住宅建材の工場を訪問した際、聞いたことです。
「組み立て工程の担当者の健康診断の回数は年一回ですが、塗装工程の担当者は塗装剤を霧状に噴霧している分器官から入り易くなるので、健康を考え年二回の健康診断にしています。」
といった感じで安全管理はしっかりしていますというアナウンスをしていました。
これ、裏を返せば塗装を噴霧、固着しやすくするための溶剤に含まれるトルエンやキシレン、エチルベンゼンなどは身体に良くないという認識があったということだと思います。
健康に配慮した学習デスク
1997年のある日、学習机をお探しのお母さんから「うちの子は新しい家具を使うと気分が悪くなる」とお聞きしました。そのお声をきっかけに、2年かけて学習デスクを健康に配慮した商品構成に変更しました。お客様のご要望に応えるうち、手ごたえも感じるようになりました。
そして1999年、店舗の全商品を生産の履歴を確認できる工場でつくられたもの、また部材や接着剤・塗装剤などに配慮をしている工場か確認し、「健康」に配慮した商品構成に変更しました。また自社開発のラグ・リネンカーテンやラタンチェアなどのオリジナル製品は海外の協業企業に生産指導を行い、日本の第三者機関にて定期的に試験を実施しています。
家具やインテリア用品にも定期的な検査を
2000年初頭は新築病の原因が徐々に解明され始めた頃です。接着剤等に含まれるホルムアルデヒド、塗料の溶剤であるトルエン、キシレン、防腐剤・防虫剤の成分にもなるエチルベンゼンなど、内装材、家具や壁紙などの化学物質を放散する建材が多くあることが分かりました。
そうした揮発性の高い有機化合物が体内に入ることで様々な症状が起こるのです。
・目の刺激
・鼻水、涙、咳。喉の渇き・刺激
・疲れ、めまい
・皮膚の乾燥。アトピーなどのような痒み、赤み
このような症状が起こることが特定され、「シックハウス症候群」として徐々に認識も広まりました。2003年7月、建築基準法が改定され、その日以降着工する建物には内装材や仕上げ材などに制約を設けた「シックハウス対策」が義務付けられました。
しかし住宅と違い、家具やインテリア用品には国の「シックハウス対策」の義務基準はなく自主規制とされています。特に一般的な海外製品は国内の品質基準とは違いがあります。
そこでボー・デコールでは、自社の海外開発のラグ、カーテン、ラタンチェアなどのオリジナル製品を国内第三者検査機関にて定期的に検査しています。
当社の取り組みについて 詳しくはこちら
低ホルムアルデヒドの家具・ラグ製品とは? ホルムアルデヒドについての取り組み >>
「環境」をコンセプトにしたきっかけ
1997年の京都で開かれた「地球温暖化防止京都会議」を前に様々な雑誌や報道番組でオセアニアの旧エリス諸島の国『ツバル』がたびたび取り上げられていました。ツバルは海抜が最高でも5メートルしかないために温暖化により消滅する可能性があると。ツバルだけではなく他の海抜の低い島はどうなんだろう?という疑問もありました。
学生の頃、環境先進国のグリーンコンシュマー(環境を大切にする消費者及び消費)という言葉を知ったこともあり、インテリアの分野でも少しでも、さり気なく環境に配慮したmonoを快適に楽しく使用してもらいたいと思い、2002年から当ショップのコンセプトに「環境」をあらたに加えました。製品の開発、選定はインテリアを楽しむことは心の豊かさを感じるという観点からECO(エコ)というより “LOHAS(ロハス)インテリアの提案”としています。
リデュース(Reduce)の観点から
Reduceは「減らす」の意味です。リデュースとは、ゴミの量をできるだけ少なくすることをいいます。ボー・デコールのインテリアは飽きたら変えるのではなく持続可能な品質、デザインで永く愛用することで「捨てることを少なくしていきましょう」というインテリア提案です。
リユース(Reuse)の観点から
Reuseは「再度使用する」の意味です。最初の所有者から違う人に引き継いで使用する。ボ・ーデコールのインテリアは親から子へ、ヴィンテージラグのように使う人が変わってもリペアやメンテナンスしながら使用できるインテリアを提案しています。
リニューアブル(Renewable)の観点から
Renewableは「再生可能」の意味です。私たちボー・デコールのリニュアーブルは本来の意味合いと少し違うかもしれませんが、Replaceとミックスした意味合いで考えています。使用する場所を変えて再使用できるインテリアの提案です。
雰囲気を変えて置場所・使用方法を換えられるイメージのインテリア製品の開発。例えばお子さんの学習デスクを将来置き場所を変えて大人のSOHOデスクやダイニングテーブルとして、使う場所やシチュエーション、イメージを変え持続的に使用できるデザイン、サイズに。ダイニングチェアから読書チェアやSOHOチェアに、場所や使用方法を変えてもしっくりハマる意匠(デザイン)であることも重要視しています。
そして天然素材を出来るだけ手仕事で作製するインテリアであることを大切にしています。最終的に廃棄することになっても、出来るだけ「環境」へのインパクトを抑制するインテリアの開発、提案です。
また協力工場へ仕事を途切れることでなくオーダーすることで、現地の協力工房の石炭からガスへの移行、排水の循環システムの導入支援なども随時行っています。
すべてではありませんが出来る限り航空便ではなく船便での製品輸送も心掛けています。
最近、温暖化が影響していると思われる出来事を頻繁に目にしたり、耳にする機会が増えてきました。海外ではパキスタンやリビアの大洪水。オーストラリア、カナダそしてマウイの山火事や森林火災。
そして日本でも海面水温の上昇からと言われる線状降水帯による数十年に一度の規模の集中豪雨が毎年。ダムの渇水や夏の猛暑日の日数増。
大きなことはできなくとも自分たちができることから少しずつ。使用するものは少しでも「環境」に配慮したものをという方々と一緒に、身近なところから意識しさり気なく行動していきたいと思います。
「デザイン」に関して
デザインは持続的に永く愛用することが出来る意匠(デザイン)、色彩を心がけています。
過度にモードを追ったり、流行りの色合いや図柄を使用することは出来る限り避けています。
モードを追った色調やデザインは数年たつと急激に色褪せ陳腐に映ることも多いように感じます。
ラグや絨毯では自然の原風景をモチーフに「夕日」や「空」、「雪」の色合い、「海」も夏の海や冬の海など繊細にデザインし織り上げています。
画像ではなかなか細かなデザインが伝わりませんがナチュラルな雰囲気だけではなく、ナチュラルモダン、アーバンナチュラルなど様々なテイストに自然と調和し、今よりも5年後、10年後に見ても色褪せないデザインを心がけています。
そんな製品開発が、グッドデザイン賞の受賞をはじめ様々ご評価をいただいています。
「LOHASインテリア」「エシカルインテリア」に関して
LOHAS(ロハス)という言葉を初めて耳にした2002年。ただ単にエコ(ecology)という環境に重きを置いた切り詰めた、慎ましやかなイメージより・・・
楽しく、おしゃれに、気ままに、スローでマクロビなどの健康・美容にも繋がり環境にも配慮した持続可能な生活スタイル、というイメージの“LOHAS”(ロハス)が私たちにはしっくりきました。
それから20年以上「LOHASインテリア」として天然素材のインテリアをご紹介させていただいています。
エシカルに関して
私たちは海外生産を始めた2005年から必ず現地を訪れ、生産体制を確認しています。当時のアジアの多くの国では(現在でも少なからずありますが)児童労働の問題や、女性を低賃金で劣悪な環境で労働させている国もありました。そのような労働環境の確認のため、また文化や歴史から生じる齟齬(そご)を少しでも無くす目的で、毎月現地を訪れて工房のオーナーや管理者に事あるごとに理由を繰り返し、繰り返し伝えています。
そうして協業先の工房とも20年近くの付き合いになりました。決して完ぺきではありませんが、意志や想いを共有しながら生産をしていただいています。また出来るだけ慣れや見落としがないように日々の改善を心がけています。
「義捐」「支援」「寄付」に関して
皆様から購入いただいた製品の売り上げの一部を私たちのグールプ会社を通して2007年より難民子供支援、災害等義捐金・支援金として、皆様の代わりに直接または日本赤十字社、国境なき医師団、国連UNHCR協会、財団法人日本ユニセフなどを通じて「義捐(ぎえん)」、「支援」、「寄付」させていただいています。
ボー・デコール グループ 義捐・支援・寄付の報告
『世界の子供たちへの支援』報告
東日本大震災義捐及び支援
パキスタン洪水支援
新型コロナウイルス対策支援
熊本地震義捐及び支援
最後に、
皆さんにいただいた、折角のコンセプトです。
様々なことに閉鎖的で、凝り固まった考えが残るところもありそうなので…
“柵(しがらみ)や古くからの意味をなさない慣習にとらわれることなく”の姿勢を大切に、いろいろな箱を臆せず開けていければと思います。
この記事を書いた人: 今井 良成
ボー・デコールグループ 代表
趣味:山登り、パワースポット巡り
20代の頃からインテリア業界で主にインテリア全般の提案を行う。1997年からシンプルナチュラルデザインに「健康」「環境」を併せ持ったインテリア空間の提案とLOHASなインテリア製品の開発を始め、製品や生産国ごとに7つのインテリアベンチャー会社を起業。
現在までにテキスタイル製品120アイテム、ラグデザイン200アイテム、インテリア製品50アイテムなどのデザイン・企画開発を行うとともに、海外協業先の5カ国において日本国内の基準に合わせた製品開発指導もしています。
■2013年 自身がデザイン、ディスプレイをしたブースがインターナショナルギフトショー秋2013のディスプレイコンテストで準大賞を受賞
■2014年 自身がデザイン・プロデュースした製品4商品が GOOD DESINGN AWARD 受賞(オーナーを務める G-Reform株式会社にて)
■2018年 オリジナル開発のラグ・絨毯で『エコテックス®スタンダード100』肌着レベルのclass2 を6年連続で取得
※エコテックス®スタンダード100とは…350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証
現在もLOHASなインテリア製品のデザイン、企画、生産地への指導を行い、‘見た目‘より『質』に重きをおいた空間プロデュースや製品開発に取り組んでいます。
ボー・デコールオンラインとは1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。 |