ライオンギャッベ -コレクションしたくなる絨毯-

2022.04.19 2022.11.07

ライオンギャッベ -コレクションしたくなる絨毯-

人気の高いギャッベ絨毯。中でもライオンがモチーフに描かれた絨毯は海外でもコレクターが多く、様々な思いや願いが込められた特別なもの。アート性の高いものやユーモラスな姿のもの、数十年も前に織られたオールドギャッベから近年のかわいらしいデザインまで、ギャッベとライオン柄の魅力にせまります。

ボー・デコールオンラインとは?

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

ギャッベ絨毯とは?

「ギャッベ」という絨毯をご存じでしょうか。ギャッベは、古くからイランの南西部のザクロス山脈一帯に住む遊牧民によって織られている 「毛足の長い絨毯」のこと。イラン(ペルシャ)で織られているため、広い意味ではペルシャ絨毯の一種ともいえます。「ギャッベ」は、ペルシア語で「ざっくりとした」という意味。ペルシャ絨毯のように工房で正確に緻密に織り上げる絨毯と比べ、ギャッベはその名のとおりざっくりとした織りで素朴な魅力を持つ手織り絨毯です。ただ近年のギャッベはクオリティが上がり目の詰まった細かい織りのものも増えています。

ギャッベは過酷な遊牧生活の暑さ寒さをしのぎ、快適に暮らすための生活道具として代々受け継がれてきました。

ギャッベを織る遊牧民の女性たち
ギャッベを織る様子

遊牧しながら羊を育て、毛を刈り 糸を紡ぎ、草木で色を染め、1本1本手結びで織ります。織り手は遊牧民の女性たち。母から娘へ、そしてまたその娘へ・・・遊牧民の女性たちが代々受け継いできた織りの技術は、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。欧米を中心にアート性の高さが評価され、日本でもその素朴な魅力と豊かな表情が人気を集めるようになりました。

ライオンギャッベとは

ギャッベの中でも「ライオン」をモチーフとして織り込まれている絨毯を「ライオンギャッベ」、「ライオンラグ」と呼びます。イランの遊牧民や半遊牧生活を送る民族が織るライオン柄は、織り手の即興性や想像力が詰まった個性的でユニークなものばかり。ライオンキングのような威厳のあるライオンや、猿に見えたり、人の顔のようだったり、愛らしいデザインや、中には何の動物なのか判別がつかないものも・・・。コレクターがいるのも頷ける楽しい絨毯です。

実は現在の世界的なギャッベブームの火付け役となったのがライオンギャッベ。1970年代前半、アメリカで「ライオン柄のギャッベ展」が大成功を収めました。そのアート性に注目が集まり、今日のブームに繋がったのです。

ライオンは強さの象徴

ライオンのモチーフには「力強さ・たくましさ・知恵や勇気」などの意味があります。深い知恵と豊かな財力、強靭な肉体と大きな権力を持った存在を表し、紀元前から用いられてきました。王を守るものとして、王の敵として、宮殿を守護する像としてなど、王や族長といった権力者と関わりの深いものです。古くは王様や部族、家族の長の座るところにライオンギャッベを敷いていたと言われています。

個性的なライオンのモチーフ

ライオンは、昔はイラン高原やファース州に生息していたそうですが、今はもう絶滅したと言われています。織り手である遊牧民の女性たちはライオンを見たことがなく、イマジネーションを膨らませて自由な感性でデザインしているようです。だからライオンの描かれ方は多種多様で個性的なのですね。

ライオンの顔は一家の長に似せてつくることも

時々人間のような顔をしたライオンがいるのは、一家の長の顔に似せて織ることがあるから。イラン人らしい太い眉や大きな目、鼻筋の通った顔のライオンはどこかユーモラスな雰囲気です。父親や夫の顔に似せて織るライオンは強さの象徴でありながら、かわいらしさやユーモアも感じられるギャップがあります。そんなアンバランスさも魅力の一つです。

ラインラグは子どもが生まれた際に「強い子になりますように」という願いを込めて織られることもあります。ボー・デコールのお客様にもライオンギャッベのファンの方は多く、お子様の誕生を祝う贈り物に選ぶ方もいらっしゃいます。

背中に太陽、前脚に剣を持つライオン

背中に太陽、前脚に剣を持つライオン
背中に太陽、前脚に剣を持つライオン

剣を持つ姿はカジャール王朝からイラン革命前(1980年)までのイラン国旗の中心に描かれていたライオンがモチーフになっています。オールドギャッベやヴィンテージラグなどの古い絨毯に伝統的に描かれてきました。ライオンラグの人気の高まりとともに、新しいギャッベにも時おり見かけるようになりました。

王とライオン

王とライオン
王とライオン

小さなオールドギャッベに描かれているのは王様と対峙しているライオン。王がライオンと戦っている様子を描いたデザインは30~50年前に織られたオールドギャッベによく見られます。

ペルシャ語で「1375年」

体にペルシャ語で「1375年」と書かれたライオンギャッベ
体にペルシャ語で「1375年」と書かれている

賑やかでかわいらしいイメージのオールドギャッベ。とぼけた顔のライオンの体には何やら文字が描かれています。この文字はペルシャ語で1375年という意味。1375年は黒羊朝(こくようちょう)と呼ばれる遊牧民の国家が誕生した年と言われています。じっくり見れば見るほど、奥深さが垣間見えるようです。遊牧民の誇りや祖先への感謝など、特別な思いが込められているのかもしれませんね。

写実的なライオン

威厳のあるライオン
威厳のあるライオン

ふさふさのたてがみや横顔、脚の描写もかなり写実的。オリエンタルな雰囲気のオールドギャッベです。

デフォルメされたライオン

デフォルメされたライオン
デフォルメされたライオン

こちらもオールドギャッベに織り込まれたライオン。前脚に剣を持っています。三角形を繋げたようなしっぽや五角形の顔、幾何学模様のようなシンプルでリズミカルなデザインになっています。

おそらくライオン

おそらくライオンがモチーフ
おそらくライオンを表現している

何やら判別がつかない動物ですが、これもおそらくメスライオンを表現したもの。最近のミニサイズのギャッベに描かれるライオンはかわいらしいものが多いようです。

まだまだ語りつくせないライオンギャッベ、ライオンラグの魅力。心に響く1枚が見つかったら、ぜひその出会いを大切に。

ボー・デコールのライオンラグ

ボー・デコールには、ライオンをモチーフにした絨毯をこよなく愛するお客様が数多くいらっしゃいます。ただ、その多くはヴィンテージのラグで数も少ないため、なかなかお気に入りの一枚に出会えないといったお声も。

そこで、ライオンデザインを気軽に取り入れられるよう、デザインとサイズが選べる使いやすい価格帯のラグをオリジナルでつくりました。昔から長く愛されるライオンデザインを厳選し、手織りで再現しています。

ライオンラグ MC525A イメージ

ライオンラグ – Lion Rug –

ギャッベと同じつくりで、一枚一枚手結びで織り上げます。見れば見るほどクセになる愛らしいライオンラグたちです。

ボー・デコールの天然素材インテリア
ボーデコールの天然素材ラグ一覧

ボー・デコールのラタンチェア

ボー・デコールオンラインとは

1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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