どこに置く?玄関マットの置き場所と目的にあった選び方

2022.09.11 2022.10.15

どこに置く?玄関マットの置き場所と目的にあった選び方

玄関マットといっても、「玄関からの上り口」や「屋外側の玄関先」など、置き場はさまざまです。

そのため、玄関マットを購入する場合には、まず「どこに置くか」を考える必要があるでしょう。

今回は、これから玄関マットの購入を検討する方に向けて、玄関マットの役割や置く場所、目的にあった素材の選び方について紹介します。

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、永く使える上質な天然素材のインテリアを発信しているLOHASなインテリアショップ。オリジナルブランドの開発も手掛け、全国のインテリアショップ、デパートなどに提供しています。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。

 

玄関マットはどこに置く?

「玄関マット」とは、その名前の通り、玄関まわりに敷かれるマットを指します。もともとは海外のライフスタイルから日本の暮らしに取り入れられたものです。

しかし、玄関で靴を脱ぐ日本とは違い、靴のまま家の中で過ごす文化を持つ国では、日本の住宅のような「玄関」と呼べる空間はほとんどありません。一般的に、玄関ドアを開けると、ホールやホワイエ(待合空間)があり、そのすぐ先に来客用リビングがつながっているケースがほとんどです。

そのため、来客は外から運んできた靴裏の汚れを取り除くため、玄関に敷かれたマットのうえでゴシゴシと靴裏を擦るのが習慣であり、マナーとされています。

では、日本での玄関マットはどのように使われているのでしょうか。まずは、玄関マットを置く場所について見てみましょう。

玄関ポーチ

玄関ポーチ
玄関ポーチ

外からの土砂やホコリを家の中に持ち込みたくない場合には、玄関ポーチ(玄関のドアの外側エリア)にマットを設置します。

とくに、靴裏に土砂がつくことの多いライフスタイルの方や、家族の人数や来客の多い家庭は設置するケースが多いかもしれません。

マットの材質は、汚れをしっかり落とせるようにコシがある素材のものが使われることが多いでしょう。ただし、マンションにお住まいの方は、玄関ドアの外側(マンションの共用部)に玄関マット(私物)を置くために、管理組合の許可を得なければならないケースがほとんどです。必要に応じて、許可を得るか、置かないのが無難です。

また、屋外使用になるため、玄関ポーチに置いても、風に飛ばされず、使用時にずれない程度の重さがあるマットを選ぶのが基本です。厚みのあるマットを選ぶ場合には、ドアの開閉時に干渉しない程度のものがよいでしょう。

玄関のたたき(土間)

靴裏に土砂があまりつくことのないライフスタイルの方は、ある程度の汚れやホコリを除去できればよいため、玄関のたたき(玄関ドアの内側の土間エリア)にマットを置くことになります。

玄関マットがホコリを吸着・保持するため、ホコリの舞い上がりを抑えられるのがメリットです。玄関内を清潔に保ちやすくなり、お掃除の回数も減りやすくなります。

玄関のたたきに置くマットは、屋内使用のため、太陽光による色あせや劣化の心配が少ない傾向にあります。そのため、お好みの素材やデザインから選べます。

マンションにお住まいの方であっても、玄関のたたき(所有者の専用部)であれば、気軽に置くことができますね。

マンションに適した玄関マットについては、こちらも参考にしてください。

マンション住まいの玄関マットの置き方・選び方 >>

玄関ホール側(式台、廊下)

玄関ホール側(靴を脱いで上がる室内側)にマットを置く場合には、実用面に加えて、インテリアとして利用するケースが多いのではないでしょうか。実用面でのメリットは、室内に一歩踏み出したときの心地よさがアップすること。足元に伝わるひんやり感を軽減したり、足裏の汗を吸着したりといった効果が得られます。

戸建て住宅で、上がり框(玄関に上がるために靴を脱ぐところにある横木の段差で、家の内外を分ける境界線)までの段差が大きい場合には、もう一段低い式台が設けられている場合があり、そこにマットを敷くこともあります。

玄関ホール側に設置する際には、床面がフローリングやタイルなど、ツルツルした材質の場合、マットが滑らないように注意する必要があります。転倒の危険性が高まるため、裏面に滑り止め加工のあるマットを選ぶ、もしくは、床とマットのあいだに滑り止めを挟むといった工夫が必要です。

ラグの滑り止めについて、詳しくはこちらも参考にしてください。

ラグの滑り止め対策 -スリップ事故を防ぐ滑り止めシート活用法- >>

玄関マットの役割・機能

日本では、家に上がるために靴を脱ぐ文化があり、住宅には「玄関」という靴の脱ぎ履きや保管をする専用の空間があります。そのため、この玄関に敷くマットの使い方も、海外とは少し異なります。靴裏の汚れを落とすだけでなく、実用面・デザイン面でさまざまな役割を担っています。

日本の住宅での玄関マットの役割・機能について、さまざまなシーンを想定しながら、考えてみましょう。

靴裏の汚れを除去する

日常の暮らしでは、靴裏が激しく汚れることは少ない方も、アウトドアやスポーツといった趣味がある場合、また、外遊びが好きな子どもや部活動で靴が汚れやすい学生がいる場合、玄関に多くの砂や泥を持ち帰ってしまうことがあります。

また、雨天時には、靴裏についた泥やホコリを含んだ雨水で、玄関が汚れやすくなります。玄関マットを敷くことで、靴裏の汚れの吸着・除去が行えます。

傷や汚れの蓄積を防止する

玄関先は、住宅のなかで最も人の出入りが多い場所です。外から持ち込んだ小石や泥、あるいは持ち物の落下などがあると、うっかり踏んで床に傷をつけてしまうこともあるでしょう。

また、玄関先のちょっとした汚れも長年蓄積すると、床面の黒ずみや劣化の原因になることも。玄関マットは、そうした傷や汚れの蓄積を防ぎ、玄関フロアを保護するのに役立ちます。

足元のひんやり感を軽減する

寒い時期、靴を脱いで玄関に上がると、床の冷たさが足元に伝わります。靴を脱いだ先に玄関マットがあれば、突然のひんやり感に驚くこともないでしょう。

また、土間と室内とのあいだに段差のある玄関では、上がり框に腰掛けて靴を脱ぎ履きすることも。室内側にマットがあれば、ちょっとしたクッション代わりとして使用できます。

おしゃれな空間を演出する

玄関は、家全体の顔ともいえる場所です。玄関の印象は、良くも悪くも家全体の印象に影響します。そのため、玄関マットは、インテリアとしても重要な役割を担っています。

雑貨やインテリアにあわせて上手にコーディネートすれば、玄関まわりがよりおしゃれな雰囲気に。玄関が洗練されていると、家全体の印象もランクアップしたように感じられます。

風水的に良い運気を呼び込む

風水の観点では、玄関は運気が入ってくる場所と考えられています。そのため、玄関で悪い気を払い落とすことが重要なのだとか。自然素材や明るいカラーの玄関マットが運気アップに向いているとの考え方もあることから、玄関マットの色選びにお悩みの方は、風水の考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

風水を参考にした玄関マット選びについては、こちらも参考にしてください。

玄関マット選びは風水を参考に -自然素材の玄関マットの選び方 >>

置く場所で考える、玄関マットの素材

玄関マットにどんな機能を求めるのかは、ご家族の人数やライフスタイルによっても異なります。また、どんな素材の玄関マットをどこに敷くのかを考えずに使用すると、十分な効果が得られないことも。ここでは、置き場所に適した玄関マットの素材について紹介します。

玄関ポーチに適した素材

・ラバーマット
裏面がゴム製(ラバーや再生ゴム)のマットがおすすめです。マットがずれにくく、しっかりと靴裏の汚れを除去します。滑りにくいため、雨や雪の多い地域での使用も安心です。水洗い可能で、掃除がしやすく、清潔に使用できる点もメリットですが、日当たりの良い場所での使用を続けると、ゴムの劣化が早まることも。

PCV(塩ビ)マット
PCVとは、塩化ビニールのことで、燃えにくく、安全性に優れた素材です。耐水性・耐油性があり、薬品や洗剤にも強いことから、簡単に汚れを洗い流せるといった扱いやすさがメリットといえるでしょう。

・コイヤーマット
天然のココヤシ繊維を表面に使用したマット。吸水性と速乾性に優れています。ゴワゴワとした質感のココヤシ繊維はブラッシング効果が高く、靴裏の汚れをしっかりと除去します。天然繊維ならではのナチュラルな質感も魅力。

・人工芝マット
シンプルな緑の人工芝マットは、滑り止め効果が高く、水切れの良さでも優れた素材です。簡単に水洗いできて、衛生的に使用できます。なかには、抗菌加工がされているものも。サイズも豊富に揃います。

玄関のたたきに適した素材

・ラバーマット
使用時にずれにくく、移動や清掃が簡単で扱いやすいため、玄関ドアまわりに適した素材です。屋内外兼用のラバーマットなら、玄関ドアの内外の両方に置いて、統一感を演出することもできます。

・PCV(塩ビ)マット
屋内外兼用タイプが多く、軽量で動かしやすく、汎用性の高い素材です。玄関マットを置く場所が決まっていない場合や、置く場所を変える可能性がある場合に選ぶとよいでしょう。

玄関ホール側(式台、廊下)に適した素材

・天然素材(ウール・綿・麻など)のマット
天然素材のマットは、通気性が良く、さらりとした質感で、季節を問わず快適に使用できるのが特徴。洗濯機で洗える素材も多く、清潔に使用できます。天然素材の玄関マットには、高級絨毯(ペルシャ絨毯、段通、ギャッベなど)、キリムのようなウールラグ、インド綿・ジュートを使用したカジュアルなものまで種類も豊富です。

ひとつのものを長く使いたい方や、ナチュラルな色や風合いを大切にされる方にもおすすめです。

天然素材の玄関マットについて、詳しくはこちらも参考にしてください。

天然素材の玄関マットガイド -種類とサイズ、活用方法をご紹介- >>

・アクリル製やポリエステル製
アクリルやポリエステル、あるいはその混紡繊維を使用した玄関マットは、発色の良さが特徴。比較的お手頃な価格で、デザインも豊富に揃うことから、コスト重視の方にも嬉しい素材といえるでしょう。なかには、天然繊維の質感に近いものも見つかります。

ただし、耐久性はあまり見込めないため、長年の使用には向かないデメリットも。模様替えやお引っ越しが多い方に向いています。

目的にあった玄関マットで
快適に暮らそう

玄関マットは海外の暮らしから取り入れられたものですが、日本の暮らしでもメリットの多いアイテムです。玄関マットの置き方や選び方を工夫することで、実用面やデザイン面で、さまざまな効果が得られます。ご家庭のライフスタイルに合わせて、目的にぴったりの玄関マットを探して、日々の暮らしに上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ボー・デコールでは、ジュート、ウール、ビスコースなどの天然繊維を素材とした、オリジナルの玄関マットを取り扱っています。天然繊維の風合いを活かしたナチュラルな色合いと質感が魅力の玄関マット(ほかにも、キッチンマットやシートクッションなど)を多数揃えています。ぜひ、お気に入りの1枚を探してみてください。

天然素材の玄関マット・キッチンマットの一覧

玄関・キッチンマット

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1999年から「造り」「健康」「環境」をコンセプトに、全国の皆さまに永く使える上質な天然素材のインテリアを発信し続けているLOHASなインテリアショップです。オリジナルブランドの開発も手掛け、ウールラグ『ハグみじゅうたん®』リネンカーテン『Lif/Lin(リフリン)』リネンとコットンの雑貨『8à(ハチア)』を展開。全国のインテリアショップ、デパートなど258社に提供しているロハスインテリア商材の総合開発会社でもあります。オンラインショップでは、自社開発のオリジナル商品とコンセプトに添った厳選したアイテムをセレクト。手仕事で造られた永く愛用できる天然素材インテリアを、少しでもお求めやすい価格で提案しています。


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